2014/12/22

小学校での活動 / Activities at a primary school

こんにちは。活動が忙しくてしばらくブログを更新できないままでいました。

実は先月の終わり頃から、グルミマの中心地にあるある小学校で活動を始めました。
きっかけは、隣町エルラシディアにて養護の活動をしている隊員Rちゃんが、この学校にある特別支援教室で月に1度活動し始めたこと。彼女の活動を見にこの学校に行ったとき、学校の生徒用のトイレがあまりにも汚かったので、校長にそれを伝えて、過去の隊員が作った学校保健用の教材があるので、それを使ってトイレの使い方や手洗いの仕方、歯磨きの仕方などを指導したらどうかと提案しました。(詳細はこちらの投稿を参照。)
この写真を撮ったときはなかったけど、
以前はウ●コが便器じゃないところにいくつか転がっていた。

校長先生はとてもやる気のある人で、「是非やってほしい」と言って、私の配属先の教育省に許可をとってくれて、私がその学校で活動できるようになったのです。

まずはトイレの使い方、手洗いの仕方、歯磨きの仕方のレクチャーを低学年を中心にやりました。説明は私のアラビア語じゃ子どもたちに上手く伝わらないので、担任の先生たちにやってもらいました。先生によってはぱぱっと説明を終わらしてしまう人もいるし、すごく丁寧で熱心に説明してくれたりする人もいましたが、とりあえず廻れるだけのクラスは廻りました。

以前来たときに気づいたのは、トイレに水を流すためのバケツがないこと!そりゃあバケツなかったら汚物も流せないから、便器や便器じゃないところに転がってるのもわからなくないなーといった感じでした。なので、学校側には、ペットボトルの上の部分を切り落としたバケツを用意することを提案したんですが、なんと早速翌日にはトイレの全ての個室に用意されてて、おまけにトイレも清掃されていました!

ただ、これが数週間後にもう一度トイレを見に行ったら、バケツが数個なくなっている・・・。そしてウ●コもなくて綺麗になっていたトイレの横にはウ●コが1個転がっている・・・。学校側は、バケツには今後紐をつけて水道の蛇口に括り付けるとのことでした。まあなかなかすぐは変化しないけど、徐々にやっていくしかないですね。
過去の隊員が作った手洗いの仕方のポスターを校長に渡したら、
早速全部の教室と水道に貼られていた。
貼ってくれたのはいいが、子どもたちがこれを見て
実践してくれればいいんだけど。

とりあえず学校保健はざっとやった感が拭いきれないけど、校長曰く全部のクラスを廻った(←私としてはまだ見たことのない生徒もいたので、全部は廻っていない気がするけど・・)ので、校長が「次はどんなアクティビティをやってくれるんだい??」と、新しい活動を期待して私に聞いてくる・・・。

なので、とりあえずいくつか私ができる活動を紹介して話し合った結果、「じゃあ全部やってほしい!」ということになり、まずは日本文化紹介を全クラスで行うことに。

以前行った日本文化紹介で使ったパワポがあったので、それをちょっと小学生向けに編集して、パワポの後には古新聞で兜を一緒に作る、1時間のプログラムをすることにしました。

今週は既に4〜5クラスで日本紹介のアクティビティをやったのですが、子どもたちの反応はとても良い!ビデオも交えたパワポでは一生懸命聞いてくれて、特に「四季」や「自然」の写真やビデオでは子どもたちが「わあ〜!」と言って反応がいいです。あと、以外に人気があったのは、ちょっとだけの日本語紹介(とはいっても、小学生相手なので挨拶のみ。)高学年のクラスでは、子どもたちが一生懸命ノートにメモしてくれて、嬉しくなりました。

でもやっぱり一番反応がいいのは、兜づくり!!あまりにも子どもたちが元気で自己主張が強いんで(「私のも見て!」とか「私にも教えて!」みたいな)、30人程の生徒の前で兜を教えるのはちょっと大変ですが、出来たときの子どもたちの顔は本当にキラキラしている!何も言ってないのに、兜に色を塗ってカラフルにしたり、「僕/私の名前、日本語で書いてー!」と言って自分で作った兜を出してくるし、本当に子どもたちの素直な反応には、こっちも嬉しくなります。

授業が終わってからも、兜を誇らしげにかぶって、迎えに来ている親のもとへ向う子どもたちが印象的でした。
モロッコの子どもたちって本当に可愛い・・・

子どもたちにはどれだけ日本紹介の授業が印象に残ったか分からないけど、「そういえばあの時日本って言う国から来たボランティアがいたなー」ってちょっと振り返ってもらったり、グルミマのような田舎の町だと、外国の文化や外国人に触れる機会もほとんどないから、少しは子どもたちにとってちょっとだけ異文化を体験できる機会を与えられたのなら、それだけでも嬉しいなと思います。

最近では、学校に入るとどこからともなく日頃のアラビア語やフランス語の挨拶以外にも、「アラター!」や「コンニチハー!」が聞こえ、あっという間に子どもたちが寄って来てほっぺにチューをしてくるので、可愛いもんです。子どもたちから笑顔と元気をもらう毎日です。

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