2013/02/26

モロッコ赴任まであと1ヶ月!

今日でちょうどモロッコへ赴任するまで残すところ1ヶ月となりました。まだまだフランス語は力不足でコミュニケーションも上手くとれませんが、現地で円滑に活動ができることを目指してこれからも頑張りたいと思います。

ちなみに、今日任国に着いてから最初の1ヶ月間のスケジュール表が来ました。どうやら最初はホームステイしながらモロッコ方言アラビア語レッスン漬けになるようです。フランス語だけでも精一杯なのに、アラビア語も勉強したら一体どうなるんだろう…。おまけに、私の任地ではモロッコ国内でもベルベル語を話す人たちが多いので、ベルベル語もできた方が良さそうだし…。一体何カ国語覚えればいいんだろう、と思いつつも、こんなにいろんな言語や文化を学ばさせてもらえる機会はないので、フルに吸収していきたいと思います!




2013/02/24

JICA二本松訓練所生活⑥ 〜アウトドア語学レッスン&南相馬視察〜

二本松訓練所での生活も残すところあと3週間となりました。あと3週間でどれだけフランス語が上達するのか、そして任地に行ってから現地人とコミュニケーションが本当にとれるのだろうかという不安も少し感じる今日この頃です。この前は研修言語で自分の活動に関連したプレゼンテーションを行うということが授業の課題となり、初めてフランス語でワークショップを行いました。片言のフランス語と身振り手振りでなんとかワークショップを行い、無事終了!

そして土曜日には語学の授業の一環で「アウトドアレッスン」というのがあり、語学の先生と生徒たちで半日出かけて、研修言語を話しながら過ごすというアクティビティに参加しました。行き先は郡山。訓練所から二本松まで向かうバスの中は、訓練所で語学研修を受けている言語での会話が飛び交いました。私たちの先生は二本松駅で合流。早速全ての会話がフランス語になりました。二本松から郡山まで電車で移動し、郡山では電化製品店や100円ショップでお買い物。普段、訓練所では買い物をする機会なんてないので、久しぶりに買い物ができると楽しい!お買い物の後はイタリアンレストランで昼食。買い物も食事の間も会話も一応全てフランス語ですが、何しろ知っている単語数が限られているので、知っている単語やちょくちょく日本語を交えてなんとか会話をしている感じでした・・・(苦笑)。

やっぱり会話をしてみると、まだまだスムーズに言いたいことが出てこないことを痛感。今は通じなければちょっとだけズルして日本語を交えても先生は理解してくれるけど、現地に行ったらそうはいかない。おまけに私の任地はモロッコ国内でもベルベル人という先住民が住む地域で、現地人が話すのはフランス語ではなくアラビア語やベルベル語。フランス語は政府系文章や学校教育で使われるので学ばなくてはならないのですが、フランス語以外にアラビア語も知っておかないといけないというのはかなり大変…。モロッコに着いたら1ヶ月近くアラビア語研修もあるそうです。まあでも私は言語を学んでいろんな人とコミュニケーションをとるのが好きなので、この機会に2言語も学ばせてもらえるなんてとてもラッキーだと思っています。

そして、翌日日曜日には福島県南相馬市の被災状況を理解するための視察に参加してきました。過去に宮城県の被災地ボランティアには参加したことがあったけど、福島では被災地の状況を見るのは今回が初めてでした。南相馬に到着すると現地のボランティアガイドさんが乗車してきて、バスで市内を周りながら当時から現在に至る被害状況を説明してくれました。

南相馬というとどうしても原発の放射能被害のことで注目されがちですが、放射能のことはもちろん、この地域はそれ以外にも津波による甚大な被害を受けており、2年が経った今も手が付けられていない地域がたくさん残っているとガイドさんがおっしゃっていました。

人というのは忘れるのが早くて、あれだけ甚大な被害をもたらした東日本大震災も、2年も経つと忘れられがちになっている気がしますが、被災地の今の状況を見て改めて、まだまだ復興までは長い道のりが残されているという印象を受けました。

あと約1ヶ月で私は日本を経って海外に2年間赴任するわけですが、海外でも東日本大震災が日本や世界に何をもたらしたのか、日本の経験を元に世界の人たちに伝えていくことができればいいなと思います。

2013/02/20

JICA二本松訓練所生活⑤ 〜OV Day&被災者支援ボランティア〜

先日、協力隊の任期を終えて最近帰国したOVたちと任国事情や職種別の活動内容などを共有してもらう「OV Day」がありました。現在訓練を受けている候補生たちの任国で協力隊活動の経験がある元隊員たちが代表して、二本松訓練所までわざわざ来て下さいました。

私の任国であるモロッコからも数ヶ月前に帰国したばかりの先輩隊員が来て下さり、現地の様子や具体的な活動内容を色々紹介して下さいました。話を聞いていると、あと1ヶ月ちょっとで自分もこの国に行くんだ・・・という実感が湧いてきました。また、私の職種である村落開発普及員の先輩も数名来ており、派遣国は異なるものの、先輩方がどんな活動をして、どんなことに直面したのか具体的にお話を聞けて、やっと自分の活動がイメージできるようになってきました。

OV Dayを終えて週末ボランティアに参加するために、土曜日の夕方二本松駅まで向かうバスに乗車しました。そこにはちょうどOV Dayを終えた先輩隊員たちと平成24年度4次隊の候補生たちが乗り合わせていました。もう日も暮れて暗い夜道の中、雪の積もる狭い道で対向車とすれ違おうと徐行運転したバスに、いきなり「ゴトン!」という音がした。と同時に、バスが少し左前方に傾いた。ん?なんだ?もしかして何かにはまったか、ぶつかった・・・?

運転手がバスから降りて車輪を確認してみると、どうやら左前方の車輪が道の側溝に落ちてはまってしまった様子。ハンドルを切ってどうにか側溝からバスの車体を上げようとするが、20人程乗っているバスはなかなか動こうとはしない。そこで、さすがは先輩協力隊員たち!途上国から帰ってきたばっかりの人たちなので、別にバスの車輪が側溝にはまろうと対したことはない。むしろ楽しんでいるくらいの余裕っぷりで、「じゃあみんなで降りて車体押そう!」とか言っている。とりあえず私たちが乗車していると重くて動かないのは間違いないので、全員バスから降りる。確かにみごとに車輪が側溝に落ちていて、人の手ではいくらなんでもなかなか持ち上がらないくらいにはまっている。先輩隊員たちに負けずに、これから派遣予定の候補生たちも、懐中電灯で車輪を照らしたり、どこからか側溝の蓋と木版を見つけてきては、それを台(スロープ)代わりにしてバスの車輪をそこに乗せようとしてみる。
15分程真っ暗で寒い路上でバス救出作戦を講じた結果、なんとバスの車輪が木版と側溝の蓋の上にうまく乗って、脱出成功!その瞬間はみんな拍手喝采!バスに再び乗車した後も、運転手さんは車内のマイクを使って「皆さんありがとうございました、皆さんがいなかったら立ち往生していたところです」、なんてお礼をしてくれるほど!さすが協力隊員たち!こんな状況でもみんな状況を前向きにとらえ楽しみながら対策を考えるっていうところがやっぱりすごい!先輩隊員と候補生たちが、よりたくましく見えた瞬間でした☆


翌日の日曜日は、ハートネットふくしまというNPOのボランティア活動に参加してきました。今回の支援場所は郡山市内にある仮設住宅。お昼の時間に居住者の方々におこわを提供するため、その準備と配布のお手伝いをしながら、居住者の方々とお話してその場を盛り上げるような役割でした。この仮設住宅には約500人程の方が住んでおり、多くは福島県富岡町から避難してきた方だそう。高齢者が多く、自分の住み慣れたコミュにテューからは離れ、初めて会う人たちと隣り合わせで住む方も少なくないそうです。

朝、他の協力隊員2人と一緒に仮設住宅に到着すると、既におこわの下ごしらえが始まっていて、仮設住宅に住む元気なお母さんがNPOのスタッフに作り方を指示しながら作業していました。ハートネットふくしまの方から、今日は仮設住宅の方とたくさんお話しして皆さんに元気になってもらうことが大事なので、ただの作業にならないように、積極的に皆さんとお話しして下さいとアドバイスを頂いていた。そもそも、私がモロッコに派遣される職種は村落開発普及員、いわゆるコミュニティー開発なので、住民の方々とお話するということは私の職種上もとても重要なこと。

次々とおこわ作りの作業を手伝いに集会場に集まる住民のお母さんやお父さんたちと会話をしてみました。みんなとても元気で、笑い声や元気に話す声が耐えない様子でした。集会所の壁にはふるさとである富岡町の歌や桜並木の写真が飾ってあり、1人の隊員がipadを持っていたのでGoogle Mapを使って富岡町の地図を探すと、「うちはここにある」とか「●●さんの家はここ」とかふるさとの話で盛り上がっていました。しかし、そこには震災後2年が過ぎても、自分たちが住み慣れたふるさとに帰ることができない被災地の状況が存在していました。
ボランティア活動は午後には終了となったので、一緒に活動に参加した隊員と郡山にて少し羽を伸ばしてから二本松に帰りました。途中、2年程前に一緒にピースボートに乗船した友達が二本松まで遊びに来ていたので、岳温泉にてお茶をして、懐かしい話に花が咲きました。彼は、二本松市に避難している浪江町の人たちにインタビューをして被災状況を記録するプロジェクトに携わっているそうで、そのために二本松に数日間来ていたようです。

あともうすぐで東日本大震災から2年。この2年間、自分は被災地支援に携わったり協力隊を受験したり色々とあったけど、被災した人たちにとってはどのような2年間であったのだろうか。未だに故郷に帰ることができない人たちに出会って、改めて私たちは彼らのために何ができるのだろうかと考える。来週は、訓練所の手配によって南相馬市を視察するデイトリップがあるので参加しようと思っている。私は今までに津波の被害を受けた被災地しか見てきたことがないが、放射能の被害に悩む被災地を見て何を考えるのだろうか。そして、自分にできることは何なのか再び考えてみようと思う。

2013/02/17

JICA二本松訓練所生活④ 〜中間試験終了!〜

もう先週のことになってしましたが、二本松での訓練所生活も既に折り返し地点を迎えたということで、訓練言語の中間試験がありました。試験では、口頭、筆記、リスニングの3つの要素が試され、これまでに勉強してきたことが出題されました。試験の結果は無事合格!!点数はまあまあだったのですが、現地で人々とコミュニケーションをとるにはまだまだのレベルなので、日頃から語学の勉強に励みたいと思います。

訓練所前には日本国や任国の国旗が翻る
そして、試験後の週末は訓練中に一度しかない土曜日午後からフリータイム!ということで、生活班のみんなと訓練所の麓にある岳温泉に行って参りました。その中でも、露天風呂につかりながら日本酒が吞める温泉があるので、そこに昼間から入り、ゆっくりとおしゃべりを楽しみながら温泉で疲れた体を休めました。時々壁を超えて男子風呂から噂話で盛り上がる男性諸君の笑い声が聞こえてきましたよ(笑)。翌日日曜日は雪の積もるだけ温泉をゆっくりと散歩しながらぐるっと一回りして、好物のラーメンを食べたりして、久しぶりにまったりとした時間を過ごすことができました☆

岳温泉にあるこじんまりとした居酒屋。美味しかったです!

ちなみに、訓練所前には「無事かえる」くんというかえるがいます。先輩隊員たちが、みな無事に任国から帰ってこいよという願いを込めて作ったそうです。まだ二本松は寒くて、訓練所のある安達太良山の中腹は雪がなかなか解けません。「無事かえる」くんもいつも大体雪に埋もれてますが、この日は誰かが雪をはたいてくれたようで顔を出してました。
訓練所前にある「無事かえる」くん

2013/02/05

JICA二本松訓練所生活③ 〜いろんな職種〜

青年海外協力隊の派遣前訓練には、いろんな職種の人たちが参加します。私は村落開発普及員として派遣される予定ですが、それ以外にもPCインストラクター、環境教育、行政サービス、看護師、作業/理学療法士、コンピューター技術、日本語教師、青少年活動、測量、体育、理数科教師、自動車整備などなど、本当にたくさんの職種の人たちがいます。

今日はコンピューター技術隊員の1人に、野菜のカービングの仕方を教えてもらいました!なんとタイまでわざわざ行ってカービングを習ってきたそうです。先生となる隊員から素材となる人参や大根をきってもらい、カービングのやり方を少しずつ教えてもらいました。最初は難しくって、手を切らないか不安ながらやってましたが、そのうちなんとなくコツをつかんできて、だんだん面白くなりました。細かい作業でちょっと大変だったけど、楽しかったです!

先生の作品。まさに職人の技!
(一部あまり綺麗でないのは私が掘った部分です。苦笑)
みんなの作品。手前の人参が私の作品。
(でも先生がだいぶ手伝ってくれました)

これ以外にも、数週間前には美容師隊員に前髪を切ってもらったり、先週は理学療法士隊員に全身マッサージをしてもらったりと、みんなそれぞれの職種を活かしたスキルを披露してくれました!パソコン関係で困ったら、すぐ近くにはPCインストラクター隊員が住んでるので助けてくれるし、本当にいろんな人にお世話になってます!私はせいぜいちょっとした手芸や、英語を教えるくらいしかみんなの手助けになるようなスキルを持っていませんが、何かお返しにできることがあればやりたいと思います。

さて、今週末は語学の中間試験があるので、それに向けて頑張って勉強しないといけません!ということで、Au revoir! ☆