2014/10/26

近隣隊員たちとコラボ / Collaboration with nearby volunteers

前回からの投稿からしばらく間が空いてしまいましたが、犠牲祭の休暇明けは活動も通常通りに戻り、エルラシディアグループ型派遣の活動もあって忙しく、ブログを更新する時間があまりありませんでした。でも元気にやってます。

先週末から今週にかけて、近隣に住むJICAボランティアたちと一緒に活動したり、彼女たちの日頃の活動を見学させてもらって盛りだくさんの週だったので、それについて書こうと思います。

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先週末は、今月末に近郊のエルフードという街で行われるナツメヤシ祭りにて日本文化紹介を行うための準備として、エルラシディアまで泊まり込みで行って準備をしてきました。モロッコの田舎の街では日本の認知度は低く、「アジア人」=「中国人」と思うモロッコ人もたくさんいるので、少しでも日本のことを知ってもらうと思って、グループ型派遣のメンバーと日本文化紹介を行うことにしました。

当日はブースにて日本の季節、食べ物、衣服、文字・言語、アニメなどを紹介するポスターを展示し、またブース内では書道のデモンストレーションを行って、参加者の名前を習字で書いてプレゼントする予定です。

先週末は展示用のポスターを他のメンバーと作成!
事前に集めた写真を切り取って、分野ごとに分かれてポスターを作りました。
食べ物の紹介
文字・言語の紹介
季節の紹介

そして、翌日はエルラシディアにて看護師として活動するUちゃんの活動を見学させてもらいに、彼女と一緒に活動先の小学校を訪問。彼女は普段この学校にて手洗い、トイレの使い方、歯の磨き方を子どもたちに指導していますが、今週はこの学校の先生と他の隊員と協力して、小学6年生を対象に環境教育のアクティビティを行う予定だったので、そのための事前ミーティングに一緒に参加させてもらいました。
Uちゃんの活動先の1つである小学校

私もグルミマの小学校にて学校保健を少しだけやったので、Uちゃんがこの学校でどんな活動をしてきたのか興味深く見学させてもらいました。ただ、すごく残念だったのが、彼女を含めてJICAボランティアが3代も学校保健の活動を行ったきたにも関わらず、トイレにはウ○コが便器の外にたくさん落ちていて、臭いもかなりキツい状態になっていました。トイレには水もバケツもあるから汚物を流せるはずなのに、なぜか外でやってしまう子どもたち・・・。どうしたら子どもたちが清潔にトイレを使うことに繋がるんだろうと、Uちゃんと頭をひねりながら考えた日でした。

そして夜は、エルラシディアに赴任したばかりの開発コンサルタントのお二人と、同伴したJICAモロッコ事務所次長、そして教育省エルラシディア支局関係者や隊員たちの間の顔合わせ兼食事会でした。コンサルタントのお二人は元協力隊員だったということもあり、国際協力分野で活躍していくにはどうしたらいいのかなど、色々貴重なお話を伺えて良かったです。今後、コンサルタントの方々とも何か一緒に協力して行えることがあればいいなと思います。

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また今週はエルラシディアにて養護隊員として活動しているRちゃんが、グルミマの小学校にある特別支援クラスに活動に来ていたので、半日だけ彼女の活動の様子を見学させてもらいました。クラスには障がいを持った生徒が5人来ていたのですが、それぞれ年齢は違うし、持っている障がいも、知的だったり身体だったりしてそれぞれ違うので、子どもたちを1つのクラスで担当する先生も大変です。おまけにビックリしたのは、日本では教員免許の他にも特別支援クラスの免許が追加で必要だそうですが、モロッコでは教員免許のみで特別支援クラスを教えることができるということでした。
クラスに飾られているいろんな工作。
全部、先生が作り方を調べて生徒さんたちと一緒に作ったそう。

クラスの様子を見ていると、その日は数字を数える勉強をしていたようで、先生が子どもたちに絵を描いて、それがいくつあるか子どもたちに数えてもらうようなアクティビティをしていました。障がいの度合いや種類も異なるので、どんどん出来ちゃう子は出来ちゃうし、数を上手に認識できない子や、じっと座っていられない子もいました。先生にとってはこのクラスを1人で受け持つのは大変なことなんじゃないかとも思えたけど、とても素敵な先生で、ずっと子どもたちに対して笑顔で優しく接している姿や、子どもたちの笑顔と学ぶ時の真剣な姿勢が印象的でした。
身体障がいを持つ男の子の体をストレッチするRちゃん

休憩時間中にちょこっとだけ学校のトイレを視察してみたのですが、なんと、ここのトイレも汚い・・・!!!やっぱりウ○コが便器以外のところにたくさん落ちてて、少なくとも数日間は掃除されていない様子・・・。水道をチェックしたけど水は出る、だがよーく見ると水を流すバケツがない・・・・。こりゃあウ○コしちゃって流したくても流せない・・・。それに、あれだけ汚いトイレだと、私だったら正直行って入りたくないと思ってしまう、そうするとトイレを我慢してしまい、膀胱にも良くないし、悪循環・・・。

たまたま休憩時間後に学校の校長先生に呼ばれて校長室にて他の先生と一緒にお茶をする機会があって、その時に「この学校はどう思う?何か足りないもの/ことはあるか?」と聞かれたので、思わず「トイレには汚物がたくさんあって、綺麗ではありません。どうしてトイレにはバケツがないんですか?」と聞いてみました。すると、「バケツは以前置いてあったけど、子どもたちがそれを使って遊んでしまうから」と言っていました。

これを機会にこの学校でも、トイレの使い方などを教える学校保健の授業が出来たらいいなと思って、先生に提案してみたところ、わりと前向きで、私の配属先の教育省にも活動許可の申請をしてくれるようなことを言ってました。

それから、先生は「体育の授業ができていない。先生たちは良い体育の授業のやり方を知らない」と言っていたので、過去に他の任地で活動していた体育隊員が作った教材のマニュアルがあるのを思い出して、そのことを言ったら、是非欲しいと言っていました。ただその際に、体育の教員免許を持っているRちゃんが、「ただ教材を与えるのではなくって、スポーツをやる時にルールを守る大切さを教えるのが重要なんだ」と言っていて、はっとしました。スポーツや体育の授業を教えるなんて私には今までほぼ無縁だったので、体育の授業を子どもたちと行う時にはそういったことを教えるのが重要なんだということに初めて気づかされた瞬間でした。

やっぱり、他の職種の隊員の視点って、自分が思ってもいない角度から物事を見ていたりして、すごく勉強になります。これからはRちゃんもグルミマのこの小学校にて月1回くらいの頻度で活動するかもしれないらしいので、今後はRちゃんともコラボして何か活動を広げることができればいいなと思います。


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そして、木曜日には数日前にお邪魔させてもらった、エルラシディアのUちゃんの活動先の学校にて環境教育を他の隊員と実施しました。

対象は小学6年生約35名で、このクラスを担当するモロッコ人の先生と、校長先生、そしてグループ派遣メンバー4人で協力してやりました。

内容は、子どもたちと一緒に校庭に落ちているゴミを拾って観察し、なぜポイ捨てが良くないか考えたり、ゴミが健康に与える影響を説明し、私たち皆が気持ちよく生活できるためにはどうすれば良いのか一緒に考えるものでした。

子どもたちは日本人が4人も学校に来たことにちょっと興奮気味だったけど(笑)、ゴミ拾いも、その後のディスカッションのアクティビティにも一生懸命取り組んでいたので、少しはこの機会をきっかけに、なぜゴミのポイ捨てが良くないのか考えるようになってくれればいいなと思います。


事後の評価会では反省すべき点もいくつか上がったけど、全体的にはスムーズに怪我もなく進んだので、また今後の活動に活かしていきたいと思います。


ということで今週は他の隊員とのコラボが盛りだくさん。
いつも励まし合って、お互いに刺激を与えながら一緒に活動していけるグループ型派遣のメンバーに感謝です♡

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