2014/09/28

ベルベル刺繍商品のネット販売始めました!/ Berber embroidery handicrafts now on sale online!

今年の4月にこのブログに「販路拡大は山あり谷あり」というタイトルで投稿した際に書いた、オンラインのフェアトレードショップにて、活動先のアソシエーションの1つがベルベル刺繍商品の販売を開始しました!

そのサイトの名前は、Anou元々モロッコにて活動していたピースコー(協力隊の米国版)がモロッコ人の工芸品生産者と立ち上げたサイトです。読み書きができない商品生産者でが、高い料金をとる仲介者を通さずに、公正な取引に基づいて消費者に直接商品を売れるというサイトです。4月にこのサイトの責任者であり、生産者トレーナーでもあるモロッコ人がグルミマまで来て、女性たちを対象にオンライン販売に必要なトレーニングを実施してくれました。

トレーニングが終わってからしばらく経った7月頃には、私の活動先の1つである「Association El Wifak」のページが完成し、現在実際にベルベル刺繍商品を販売しています!
Association El Wifakのページはこんなかんじ!
URLリンク先はこちら

サイトを見ると分かりますが、簡単なアソシエーションの紹介と、生産者である女性たち1人1人のプロフィールと写真が掲載されています。彼女たちが、まさに私が日頃から一緒に活動している女性たちです。

このサイトは全て英語になりますが、掲載内容はそんなに難しくないし、日本にも発送が可能となっています!もしいい商品があれば、是非このサイトを通して注文してみて下さい!

女性たちは商品の写真を撮ること、ネットに写真をアップすること、商品を発送することなどにまだ不慣れで、私が補佐する部分もまだ多いのですが、残り半年となった私の任期の間で極力これらの方法を伝授し、女性たちが自分たちだけでこのサイトを通して国際的に商品を販売できるようになれば、継続的な彼女たちの自立支援に繋がります。

ネット販売している商品の数はまだ多くなく、地元の市場での販売やJICAボランティアからの注文品販売に頼っている部分がまだ多いのですが、いずれはもう少し色んな商品をネットでも販売できたら良いなと思っています。是非皆さんのご支援をよろしくお願いします!

2014/09/11

モロッコ南西部旅行 / Travelling to the southwest of Morocco

しばらくブログの更新ができていませんでしたが、1週間程モロッコ国内旅行に同期隊員と行っていました。今回の旅行は盛りだくさんで、約9日間でマラケシュ、タフロート、アガディール、エッサウイラ、スイラケディマ、サフィと6カ所も訪れてきました!

【マラケシュ】
マラケシュは今回で確か4度目の訪問となるのですが、今回の目的は、去年訪れたモロッコ雑貨を日本に販売しているフェアトレードオンラインショップの「サハラへの道」の商品生産者がいる村を再度訪問することがメインでした。

マラケシュ郊外にあるのどかなベルベル人集落に住む生産者の女性たちは、私たちが村に着くと去年と同様に私たちを温かく迎えいれてくれて、去年訪問した私たちのことを覚えてくれていたようでした。長居するつもりはなかったのに、結局商品をたくさんみせてもらったり、リサイクルラグのボシャルウィットの作り方をまた教えてもらったり、お昼ご飯から夜ご飯までごちそうになり、お世話になりっぱなしでした。
相変わらず色とりどりで可愛いボシャルウィット

実は、この村に住む女性のハディジャさんは最近KIRINから発売された「世界のKitchen ~Sparkling Water~」シリーズのエルダーフラワー&レモンピールのCMやボトルにも写っているお母さんなのです!彼女のキッチンにもこのエルダーフラワーの蒸留水が置いてあって、私も少し飲ませてもらいましたが、あっさりしていて美味しかったです!もちろん、彼女の写真が写ったボトルも置いてありました!日本に帰ったらこのドリンクを飲みたいところです!


【タフロート】
タフロートはあまり日本からモロッコへ来る旅行客には知られていませんが、モロッコ南部に位置するアンチ・アトラス山脈にある小さなベルベル人の町です。周りが山に囲まれて、周囲にたくさんの小さなベルベル人集落が点在し、他の町から離れているためにアトラス山脈の中の秘境のようなところでした。

ちょうど私たちが行った時は観光シーズンではなくて、観光客は町で何組が見る程度。町自体も小さいのですぐに町は廻れて、周囲の集落や景観も綺麗だということなので、タフロート周辺をぐるーっと一日かけて廻ることにしました。

この日は陽が強く照っていて、始めから汗だく!!でも周りの景色は本当に綺麗だし、この辺りは奇岩が多いことでも有名なので、途中何度か写真ストップを入れながら、タフロート周辺をぐるーっと一周してきました。
「ナポレオンの帽子」と呼ばれる奇岩
ベルギーの芸術家が色を塗った「Painters' Rock」
道は私たち以外誰もいない部分も多かった
可愛らしいモスクがあるアディ村
アメルン渓谷にある集落と山

遠くにみえるモスクと集落

こんな感じで、一日中自転車でタフロート周辺を廻り、最後はへとへとになりながらホテルに戻りました。日焼けが後で痛いし、体力的にも結構しんどい一日でしたが、充実感はたっぷり!いいところでした。


【アガディール】
アガディールはモロッコ南西部、大西洋に面するリゾート地。アガディールにて活動する体育隊員がいて、もう少しで任期を終えて帰国してしまうので、この際アガディールを訪問してみようと思って行ってみました!

アガディールに着くと、体育隊員のTちゃん(男性)と漁業関係の専門家のNさんが迎えて下さって、アナゴタジンが美味しいというアガディールのスークに行くことに。普通タジンには牛肉や鶏肉、野菜が入っているのですが、アナゴが入っているタジンは私も初めて食べました!味もわりとあっさりしていて食べやすかったです!

午後はアガディールのメディナ(旧市街)にてお買い物。ここで買い物をするつもりはなかったのですが、アガディール方面はモロッコ国内でもアルガンオイルが取れる土地なので、アルガンオイル商品がたっくさん売っていて、私も任地の女性たちへのお土産として食用のアルガンオイルを買ったり、スキンケア用のオイルを買ってみました!

夜はマリーナというアガディール内でも高級住宅街やレストランが並ぶ港エリアに連れてってもらい、とても素敵なレストランにて、超美味しいシーフード料理をたらふく頂きました!日頃住む内陸砂漠地帯では、なかなかシーフードは食べられないし、お酒を飲むこともほとんどないので、久しぶりの美味しいシーフードやお酒に大満足!専門家のNさんと奥さんのMさん、そして体育隊員のTちゃん、同期隊員のKちゃんの5人で、とっても楽しい時間を過ごさせてもらいました!


【エッサウイラ】
エッサウイラは今回2度目の訪問。ここも大西洋側に面した街ですが、アガディールよりも小さくてリゾート地っぽくなく、どちらかというと芸術家の街として知られるちょっとお洒落で可愛らしい街です。

まずエッサウイラに到着して、予約していたリアド(伝統的な大邸宅を改装したモロッコ建築のホテル)の素敵さに感動し、その後は街へお買い物(と観光)に出発!

前回来た時になかなかアイディアが面白い商品を販売していたリサイクルショップを訪れて、どんな最新商品があるかなど確認し、結局買うか買わないか同期隊員のKちゃんと散々迷って1時間半程この店にいました・・・(笑)。アタイ(モロッコのお茶)も出してくれるし、この店のオーナーのHamidは新しいアイディアが豊富で話していても本当に面白いので、ついつい長居してしまいましたが、色々と商品開発に関するアイディアをもらいました。
ジェラバ姿のおやじのティーポット掴み。
ただのおやじのティーポット掴みは何度も見たことがあるけど、
ジェラバ姿のはこの店だけ!
モロッコらしさに惹かれてつい買っちゃった・・・。

面白いアイディア商品豊富のHamidの店

そしてもうすぐ夕日が沈みそうだったので、海と夕日が見える方まで歩いて行き、久しぶりに見れた海へ沈む夕日の美しさに感激・・・。
夕日に照らされてオレンジ色に染まったエッサウイラの旧市街
大西洋に沈む夕日 
夕日が沈んだ後の色のグラデーションも綺麗!
夕日とは関係ないけど、この猫ちゃんが可愛すぎたのでアップ・・・。
なぜかエッサウイラには肥えた猫が多い・・・。

夜は港にあるシーフードの屋台で食事して、こちらでも久しぶりのシーフードに満足!
生の魚が並ぶ屋台で欲しい魚を選んで、焼いてもらう

翌日は前日に決めきれなかった商品をもう一度見に行ったりして、時間が過ぎちゃいました。

前回来た時から気になっていたのが、エッサウイラの旧市街にてモロッコのサロン(居間)の生地を使ってバッグなどの雑貨を作っているお店「Bokado」にて生地を買ったり、商品のアイディアを参考にさせてもらったりしました。
店頭はこんな感じ
モロッカンサロンの生地をパッチワークにしたもの。
自分でも作ってみようかなー☆

【スイラケディマ】
午後は同期隊員のKちゃんの任地、スイラケディマへ移動。エッサウイラから大西洋沿いの山道を北上し、約2時間のところに位置するこの小さな町では、白と水色に統一された建物と綺麗な海、そしてそこに沈む夕日が印象的でした。
なぜかビーチと住宅街の間にラクダの親子が・・・
夏はモロッコ国内外から観光客が押し寄せるビーチ
港に沈んだ太陽の光と停泊した船
Kちゃんからはよく電話でスイラケディマの様子は聞いていたけど、実際に来てみると「Kちゃんが言っていたのはこのことだったのか!」と納得したり、同じ村落隊員としてお互いの活動や置かれた環境に関して比べてみたりして、色々と勉強になりました。


【サフィ】
そして最後の訪問地はKちゃんの任地スイラケディマから更に北上してタクシーで30分くらい進んだところにある街、サフィ。ここではサフィ陶器と言われる種類の陶器でも有名な場所で、街の中心地には大きなサフィ陶器のタジンがあります。

せっかくサフィまで来たのでサフィ陶器は見て帰ろうと思い、Kちゃんに連れられて陶器街を見てみました。結局色々見たけど、日本に持って帰る時の大変さなどを考えて、結局魚模様が入った小さなタジンの陶器のみを買って帰りました。


サフィに立ち寄った後は、1週間旅を共にしたKちゃんとはお別れして、任地グルミマに帰るために経由地のマラケシュに一泊し、翌日9時間程長距離バスに揺られて、無事帰宅したのでした。。。

帰って来てからはすごくリフレッシュできて、あと半年しか残されてない任期中の活動を悔いの無いように頑張ろう!と思いました。今回の旅の間にお世話になったマラケシュ隊員のYさん、アガディールの専門家Nさんと奥様Yさん、隊員のTちゃん、そして一緒に旅行し、常に私のことを支え良い刺激をくれる同期隊員のKちゃんに感謝です!♡