2013/09/23

三者協議と活動計画 / Three-party talk and action plans

最近のブログ記事はモロッコ国内旅行に関することが続いていましたが、今回は活動に関することを書きます。

モロッコに赴任して早くももう半年が経ちました。

JICAボランティアは、定期的に自らの今までの活動や今後の活動計画を明記した活動報告書を、任期中に5回提出しなくてはいけません。第1号は赴任3ヶ月後、第2号は赴任6ヶ月後、第3号は赴任1年後、第4号は赴任1年半後、そして最終号は帰国前の提出。赴任6ヶ月後を迎える私は、このタイミングで第2号の報告書を提出しなくてはいけません。

JICAボランティアは、日本のODA(政府開発援助)予算で派遣されているため、納税者である日本の国民に活動報告書を開示する必要があります。この報告書はJICA研究所の図書館にて閲覧することができます(2013年9月22日現在、詳細はこちら)。

さて、この第2号報告書には、今まで6ヶ月間活動してきたことを元に、今後の活動計画を明確に記載しなくてはなりません。活動計画は、自分だけで決めるのではなく、配属先の省庁や、JICAのボランティア調整員、そして活動先のカウンターパートと一緒に協議した上で決めます。そして、第2号報告書には、報告書に加えて「活動計画表」という、今後1年半の間、いつ頃どんな活動をするかチャート式で記入する表も添付しなくてはいけません。
私の活動計画表。仏語が間違っている部分も
あると思うんで、あまりズームしないで下さい(笑)。

この活動計画表は、1)JICA、2)配属先担当者およびカウンタパート(配属先と別にいる場合)、3)隊員、の三者で行われる協議で使われるため、モロッコの場合は公用語のアラビア語、あるいはフランス語で書かなくてはいけません。

私の場合は最初に日本語版を作成してから、フランス語に訳しました。でも何しろフランス語でこういった書類を作るのは初めてなので、辞書やネットで必要な単語を探しながら必死での準備・・・。協議の1週間前に、内容チェックのためにモロッコ事務所にフランス語版を事前に提出する必要がありました。

そして、この活動計画表を元に、9月19日に三者協議が行われました。
参加者は、JICAボランティア調整員2名、配属先(教育省)担当者代理、2つの活動先団体の代表者計3名、そして私。

事前に作成したフランス語の活動計画書を元に、ひたすらフランス語でJICAと教育省担当者、そして活動先団体の代表者たちに、今後の活動を説明・・・。こんなフランス語で理解してもらえてるんだろうか・・・?といった部分もありましたが、フランス語が理解できない私の活動先代表者のために、JICAスタッフが仏語>アラビア語で通訳してくれたりして、無事終了・・・。多分1時間近くかかりました。

私の今後の活動計画は大きく分けると以下。
1)手工芸品や地元特産品などの商品販売を通した現金収入向上
(現状把握、手芸グループの組織化、商品開発と製作、質の改善、販路拡大など)
2)識字教育や健康・生活向上のための啓発活動
(英会話レッスン、保健や環境教育、健康改善のためのアクティビティなど)
3)地域間の格差を軽減する
(集落間のアソシエーション連携を通した、脆弱なアソシエーションの組織運営強化など)

ちなみに、今までは1つのアソシエーション(女性団体)でしか活動していませんでしたが、集落のもっと奥にあるまだアソシエーション歴の短い女性団体でも活動を展開していくことになりました。あと、学校にて手洗いやトイレの使い方などの学校保健指導を行ったりするために、今後はアソシエーションだけでなく集落の主に小学校にも巡回することになりそうです。

あと、ラマダン中に行っていた英会話レッスンをまた再開してほしいというニーズが生徒たちからあったので、これもまた近日中に始めたいと思ってます。

ところで、私の三者協議の前には、帰国を直前に控えた先輩隊員の最終報告がありました。フランス語での報告がほとんどのなか、パワポはフランス語で準備し、実際に説明するのはアラビア語!という強者の先輩隊員もいてビックリしました。私もあと1年半後には2つの言語を使いこなせるようになりたい・・・と思いながらも、今までの努力だけじゃ足りないということを改めて自覚し、もっとアラビア語の勉強に取り組まないと、アラビア語が話せるようになるのは夢で終わってしまうと思いました。
任期中に読めるようになりたいアラビア語文字・・・。

赴任してから6ヶ月経つ今、活動計画表を作りながら、今後の活動はこれでいいんだろうかと少し思いながらも、徐々に徐々に現地のニーズに合わせて、モロッコ人とともに、この地域の発展を後押しするような活動を展開できたらなと思います。
任地グルミマの郊外。
いつもと違った道を通って活動先に行ってみたら、
こんな素敵な風景が広がっていた!
<おまけ>
収穫の時期を迎えたツマル(ナツメヤシ)を
大量に背負ったロバくん。

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