2013/05/22

参加型開発ワークショップ / Community Participation Workshop

前回のブログには、自分がどんな活動を求められているのか分からないと書きましたが、私が活動する地域がどんな問題を抱えていて、それに対してどんなアクションが適切なのか把握するために、先週末にちょっとした住民参加型開発ワークショップをやってみました。

村落開発普及員の技術補完研修でも、この住民参加型開発ワークショップのファシリテーションの練習をいくつかしたことがあったけど、実際に任地で地域の方を対象にやるのは初めてだったので、まずは活動先団体に通う女性たち全員ではなくて、団体の役員のみを対象にやってみました。

土曜日の夕方、識字教育の授業などが終わってからワークショップを開始したのでスタートが遅くなり、終了したのも夜9時くらいになってしまいましたが、役員のうち6割くらいの人がわざわざこのワークショップのために集まってくれました。残念ながら役員の中にいるわずかな数の女性がほとんど参加できなかったのが残念ですが、会長、副会長、書記、会計など、役員の中では重役の人たちは皆参加してくれたので、初めてのワークショップにしてはまずまずの参加率だったと思います。

私がつたないフランス語でやり方を説明し、時々英語も話せる役員一人に手助けしてもらいながら、なんとかうまくファシリテーションすることができました。みんな初めてやるワークショップだったにも関わらず、一生懸命取り組んでくれました!


それで、ワークショップをやって分かったのは、以下のこと。
【グルミマのグリス・スフリ村地域で抱える主な問題】
女性の現金収入不足
●住民が作る手工芸品の付加価値が低い
女性(女児を含む)の非識字率が高い
●学校に通えない子どもたちが多い
●インフラ整備が遅れている
●若者の人口流出
などなど

そして、これらの問題に対して私の活動先団体がどのような対策をとっているのか、そして私がどの側面で手助けできるか案を出して、テーマごとに表に整理していきました。

【活動先団体が行っている上記問題に対する活動、また今後行いたい活動(一部抜粋)】
●識字教育
●識字教育指導者用訓練
●手工芸品スキル向上
●商品の販路拡大
●新商品の開発
●スクールバス運営
その他、団体役員対象のプロジェクトマネージメント訓練、国内外の団体との連携など

そして団体が上記で述べたことに加えて、私が今後手助けできる分野は以下だと共有し、実際にこれらがニーズに合っているかどうかカウンターパートと確認しました(順不同)。
●新商品開発
●手工芸スキル向上
●販路拡大
●識字教育(企画運営補佐)
●文化交流(日本文化紹介など)
●生活改善向上(肥満の人が多いので、ちょっとした運動をするとか・・・)
●英語やフランス語授業
●NGOなどの市民団体や他の女性団体との連携
●物のリサイクル
など・・・
上記以外にも、日本の団体との連携や、役員のプロジェクト運営能力強化訓練を期待するなどの案が活動先からは出ました。
そしてニーズに応じて上記以外のことにも活動を広げたいと思ってます。

まあ実際にこれらアイディアを上手く実施できるかはわかりませんが、とりあえずワークショップをやったことによって、少しだけ今後の活動の展望が見えてきました。あとは引き続きコミュニティーにおけるフィールド調査を行いながらも、コミュニティーのニーズに合った今後の活動計画をカウンターパートと練って行くことが必要かと思います。あと、もっと具体的な調査をするためにも今後は女性たちを含めた参加型開発ワークショップも行いたいところですが、まずはそのために私のアラビア語がもっと上達しないといけないと痛感してます。。。

あ、ちなみに私が活動している団体のウェブサイトを最近発見しました。全部フランス語なのでフランス語できる人しか詳細は読めないし、管理者が忙しくて情報更新があまりされてないようですが、写真などもたくさんあってグルミマの雰囲気は伝わると思います。
http://wifakassociation.e-monsite.com

私は開発の専門家でも何でもないので、これからも試行錯誤の活動が続きそうですが、一ボランティアとして今後どういった活動ができるのかじっくりと考えて行きたいと思います!

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