2014/11/09

日本文化紹介@ナツメヤシ祭り / Introduction to Japan @ Festival of Dates

先週は、エルフードという砂漠の近くの街にてナツメヤシ祭りが開かれ、JICAボランティアたちで日本文化紹介を行ってきました。

この日本文化紹介は、去年10月頃から開始したエルラシディアグループ型派遣の活動の一環として行っていることで、現在エルラシディア県内にて活動する4人(私を含む)の間で協力して、衛生、環境などの分野での教育を住民に対して行ったり、モロッコ人に日本のことをもっと知ってもらおうと文化紹介を行ったりしています。

エルフードは美味しいナツメヤシが取れることでもよく知られている、モロッコ南部の砂漠の近くにある街。この街では毎年10月下旬〜11月上旬に、国際的なナツメヤシ祭りが開かれるのです。今年は10月30日〜11月2日の4日間にわたってこのお祭りが開かれました。

私たちはそのうち3日間に渡って、お祭りの会場に設置されるブース(テント)の1つを貸し切って、日本文化紹介を行いました。

最初はあまり人がたくさん来ないかもねーとか言っていたのですが、文化紹介初日の夜から、私たちのブースはなんと大人気!!他のブースにはあまり人が入っていない中、私たちのブースだけは常に人で溢れており、入場制限をしないと中が大混乱になる程でした!
文化紹介初日の夜の様子

その人気の1つとなったのは、書道。半紙に来訪者の名前をカタカナで書いてプレゼントするというのがモロッコ人には珍しく、それだけを目当てに展示物は殆ど見ずに突入して来る子どももたくさん・・・。


おまけに、初日は人員として入っていたボランティアが全員女性、おまけに浴衣を 着ていたこともあってか、ブース内は気づけば男児や10代〜20代の男性ばかり・・・・!!!かなり近い距離で写真を撮ろうとする男性もいるし(←正直ヤダ)、おまけにからかい半分で来ている生意気な子どももチラホラいて、アラビア語での対応が大変でした・・・。

初日の教訓を経て、2日目はブースに入口と出口を作り入場制限をかけて、テント内も隊員がツアーガイドのように展示物を1つ1つ案内し、最後に書道コーナーに連れていって、名前を書いてもらったら退場してもらう、という 方法に変えました。これによってテント内の混雑や書道コーナーに直行する人たちはある程度解消されて、よりゆっくりと来訪者に対応することができるようになりました。
2日目の午前中の様子。
これはまだ空いている方。この後もっと混んできたのです!

それでも、テント内に入りたい人たち(特に子どもたち)がたっくさんいて、入り口にて入場制限を担当していた男性隊員は、満員電車に乗っているかのように体を張って入場制限してました(笑)。

この日はエルラシディア県内以外からも隊員がたくさん駆けつけてくれたので、書道、誘導、案内係など、役割配分を決めて協力し、無事に文化紹介を終えることができました!
展示物の一部①

JICAボランティアの紹介

お箸体験コーナー

展示物の一部②


私はずーっと一日中展示物をアラビア語で案内する係で(←任期が1年半過ぎたとはいえど、まだつたないアラビア語・・・)、ずーっと立った状態で案内していたので、終わった頃には疲労困憊でした・・・。
グループを案内中。
何気に自分の活動中の写真を紹介中(笑)。

JICAボランティアから日本語を学ぶモロッコ人学生たちも
協力してくれました!

子どもたちもたくさん!

3日目は人員に入れるボランティアも少なかったこともあって、文化紹介は午前中のみで終了。私たちが終わってテントも閉めた状態で片付けしていて、「もう終わりです」って言っているにも関わらず、わざわざテントの中を覗いて無言で侵入してくるモロッコ人(大人も子どもも)を何度も見かけた時には、本当にこの国の人たちの教養やマナーってどうなっているんだって腹が立つこともあったけど、とりあえず怪我や大きな問題もなく3日間で文化紹介が出来て良かったです!

3日間の私たちのテントへの来場者数は、約300人以上!(←忙しさから言うと、1000人くらいの人が来場した気もするくらい。)書道が書かれた半紙がもしかしたらどこかでポイ捨てされているかと思っていた私たちだったけど、一切半紙のポイ捨てはなかったので、みんな大切に持ち帰ってくれたのかなと思います。

モロッコでは、多くの人が「アジア人」=「中国人」と思い込んで、道端ではよく知らない人に「シノワ(中国人)」とか言われて、モロッコ隊員は皆この「シノワ」コールにうんざりしているのですが、少しは「アジア人」=「中国人」でなくて、「アジア人」=中国人、日本人、韓国人、ベトナム人、タイ人など、アジアにはいろんな国籍や人種がいて、それぞれ皆異なる文化を持っているんだということを少しでもモロッコ人に知ってもらえたら嬉しいです。

お祭り最終日には、残った隊員たちからちょっと遅い誕生日を祝ってもらったりして、久しぶりに他の任地の隊員たちと一緒に色々話すこともできたので、とてもいい気分転換になりました。
バースデーケーキ
何故かメッセージはスペイン語(笑)

実は今週末も、エルラシディアにて開かれるお祭りにて日本文化紹介を他の隊員と行います!私は自分の活動の関係で2日間行ううちの1日(むしろ半日)しか参加できないのですが、多くのモロッコ人に日本のことを少しでも身近に感じてもらえたらと思うので、明日行ってきます!

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