2014/05/19

エルラシディアグループ型派遣活動@グルミマ/ Errachidia Group Volunteer Activities @ Goulmima

今年2月下旬に、エルラシディアグループ型派遣の一環として、私の活動先のアソシエーションのうち1つにて、衛生、環境、性に関する啓発活動を行ったのですが、5月18日には、私が活動するもう1つのアソシエーションにて、同じような啓発活動を行いました。

今回の啓発活動を行った地域は、グルミマ中心地から7km程離れた集落。私の活動しているアソシエーションには、たくさん人が集まる場所がないので、私が日頃英語の授業を行っている小学校にて行いました。
小学校の入り口

この日のプログラムはこんなかんじでした。
【午前中】
衛生教育(手洗い指導)
環境教育(ゴミ拾い活動とポイ捨てに関して考えるワークショップ)
【午後】
女性のための性教育

まずは会場の小学校にて、活動先のアソシエーションの役員たち約15人くらいと、JICAボランティア6人(そしてこの日はJICAの保健分野の専門家も視察に来ていました)と教育省のボランティア担当者スアグさんで、この日のスケジュールや注意点などを確認。私のアラビア語はそこまでできないので、フランス語とアラビア語が混じって説明するけど、実はアソシエーション役員の中にはフランス語は分からない人も多く、時々スアグさんに手伝ってもらったりしました。

午前のプログラムの開始時間前には、子どもたちが既に集まって来ていて、最終的には教室いっぱいになるほどの子どもたちが集まってくれました。

まずはボランティアたちの自己紹介して、その後はアソシエーションの若手役員のモラッドくんが、事前にこちらが渡した手洗い指導の紙芝居を使って、手洗いの仕方や大切さを子どもたちに伝えました。

そして、手洗いの歌を子どもたちと練習して、手洗い啓発の部はおしまい。


その後は、エルラシディアグループ派遣でよくお世話になっている看護師のマリーカが、ゴミが健康に与える被害をパワポを使って説明してくれました。


そして、次はゴミ拾い。ゴミ拾いの前に校庭で準備運動を隊員リードでやって、


そして、70人くらい子どもが来ていたので、6つのグループに分かれてゴミ拾い。


私はこの日のプログラムの総合監督だったから、ゴミ拾いには行かずに学校に留まったけど、写真を見ている限り、子どもたちも一生懸命ゴミ拾いに取り組んでいたようです。

30分もしないうちに、各グループのゴミ袋はいっぱいになって帰ってきました。

集めたゴミを小学校に置かれているゴミ収集の箱に入れて、その後は午前中に学んだ手洗いの仕方の実践。ちゃんと学んだことを実践している子どもが多いようでした。


手洗いが終わったら、「どんなゴミがたくさんあったか?」、「なんでゴミが学校の周りにたくさんあるのか?」、「学校や道などを綺麗に保つためにはどうしたらいいのか?」などの質問を問いかけて、各グループ子どもたちに考えてもらうワークショップを実施。

各グループでまとめた回答を模造紙に書いてもらって、全体に発表してもらいました。

発表された回答としては、「私たちが関心や責任を持っていないから、ゴミが学校の周りなどにポイ捨てされている」、「ゴミはきちんと捨てるべきところに捨てないといけない」などが挙っていました。理論では分かっている子どもが多いのだけど、それを実践に移せるかどうかが大事。実際に、1人の隊員はゴミ拾い後に子どもの1人がペンを道で見つけて、書けないとわかったらすぐにポイってまた道に捨ててしまい、その後にそれを知らずに来た別の子どもも、書けないとわかったらまたポイ捨てしていた、という光景を目にしたそうです。

自然が豊かなオアシスの中に、たくさんのゴミがあるのは本当に残念なことだし、オアシスの自然にとっても良くないので、もっと大人も子どもも自分たちの住む集落や環境を綺麗に保つのは自分たちの責任だというということの意識持ってほしいですね。
午前中のプログラムの参加者たちと

午後は、女性のための性教育講座。前回グルミマのもう1つのアソシエーションで同じ内容の講座を行ったときもそうだったけど、集落の女性たちは性に関する情報が不足していたり、間違った情報を信じ込んでいたりするので、特に病院やヘルスセンターからも遠い集落の女性たちには、こういった性教育が大事だと思います。

開始時刻は15時の予定だったけど、その時間に来る人は1人しかいなくって(←よくあることなので想定内)、ある程度の人が集まるまで待ったら、16時開始になってしまいました。

この性教育の講座は、主に中学〜高校生くらいの女の子たちを対象としたものなのだけど、性教育に関する関心は中年女性たちにとっても高いようで、集まった女性の半分以上は、出産も経験したことのある中年女性たちでした。


午後の部もマリーカが上手にパワポ使って説明してくれて、女性たちは一生懸命聞き入ってました。ただ、参加者の中にはベルベル語しか理解できない女性も一部いて、マリーカのアラビア語の説明では全て理解できなかった人もいたようでした。この点については、私も反省・・・。もちろん、集落にはベルベル語しか話せない女性もいるのは知っていたけど、もっとそのことを考慮しておけばよかったなー・・・と思いました。

それでも、講座後のアンケートには、「今まで知らなかった情報を得ることができて有用だった」という回答がほとんどで、「次回知りたいこと」にも様々な健康に関するテーマが書かれてあったので、女性たちの健康に関する関心はやはり高いようです。

講座が終わったあとは、アソシエーション役員たちとJICAボランティアやスアグさんと、この日の活動を振り返る評価会を行って、何故か知らないけど、アソシエーションの人たちが隊員一人一人に表彰状までくれて(笑)、無事にこの日の活動も終了・・・。
この日の活動に協力してくれた皆さんに感謝です。
グルミマを一望できる山に登ったら見えた虹

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