前回のブログに引き続き、今回もエルラシディアグループ派遣の活動で企画したイベントについて書こうと思います。
前回はゴミ拾いと手洗い講座、そして食育の企画を実施するためにアウフースに行ったのですが、今回はタオスという、メルズーガの砂漠よりももっと南に位置し、アルジェリア国境から近い町に行ってきました。
ここには寮生の中学校があって、教育省のJICAボランティア担当者によると、この学校では寮にあるトイレが清潔に使われていないという問題があり、この学校にて清潔なトイレの使い方の講座を行ってほしい、という案が前から上がってました。
タオスはエルラシディアから南に車で2時間程進んだところにある町。企画当日は朝早くエルラシディアを出発する必要があるために、私はエルラシディアの隊員の家にて前泊。
ちなみに、グルミマ〜エルラシディア間の道路からは、近くの岩山に雪が積もった景色が見えて綺麗でした!(別の日に撮影したものだけど・・・)
早朝、エルラシディアの市場の前に集合して、教育省のボランティア担当者と幼児教育担当者の女性と隊員数人を乗せたミニバスで出発!ミニバスといっても、実はこの日教育省が手配したのは真っ黄色のスクールバスでした(笑)。いいのか、このバス貸し切って・・・。
タオスに向かう道中に、アウフースとエルフードに住む隊員をピックアップし、どんどんメルズーガの方へ進んで行きます。そして、メルズーガを横目にしてその先約30kmのところにあるタオスの学校へ。
そしてやっと目的地の学校へ到着!
メルズーガの周りはずっと砂丘なのかと思っていたけど、任地グルミマやエルラシディア付近とあまり風景は変わらない、茶色の岩山と砂漠が広がっていました。
早速、校長先生やら担当者の先生が迎えてくれて挨拶し、その後すぐに問題となっている寮のトイレを拝見・・・。
トイレは思ったよりも汚れていなかったけど、ちょうど掃除のおばさんが綺麗にした後だったのもあったようで、普段はもっと汚いとか。
今回の企画の会場は、寮の食堂。早速会場でPCやパワポ用のプロジェクターを準備しているうちに、学生たちも集まって来て、会が始まる頃には会場が学生でいっぱい。この日は全校生徒にあたる300人程の男女の中学生が集まってくれました。
第一部は、看護師隊員によるトイレの使い方の講座。この日に写真に撮った寮のトイレの写真を見てもらって、「あなたたちの学校のトイレはきれい?」という鋭い質問を投げかけ、「汚い」というコメントがあったので、「じゃあ皆でどうやってトイレをきれいに使うことができるか考えよう」など、参加型で講座を進めていく。生徒たちも色んな意見を出してくれて、なかなか有意義な会でした。
そして第二部は、女性の体を知るための性教育。イスラム教であるモロッコでは、性のことを話すのは社会的にもタブー視されているところもあるのでかなり繊細なトピック。当初は女学生のみ聞いてもらうということだったけども、教育省の担当者は「これは男子生徒にとっても大事なテーマで知っておくべきだ」と述べ、結局、講座を聞いてもらう前に、もしこのテーマを学ぶのが恥ずかしいと思う人は、今部屋を出て行ってもらっても癒結構です、と事前に断った上で講座を開始しました。
結局、300人程の生徒の中で会場を去ったのは20人程度。残った生徒たちも、最初は恥ずかしがって顔を覆ったりする人がいたけど、途中から顔が真剣になり、一生懸命聞き入ってました。内容は、男女の体の違いや女性の体のこと、そして受精や命の大切さに関することなど、盛りだくさん。助産師隊員が、教育省のモロッコ人女性と一緒にスライドやビデオを使って分かりやすく説明していきました。
会の後も、関心のある女の子たちはその場に残って質問したりして、時間は大分オーバーしてしまったけども、有用な情報は与えることができたようでした。また、「こういった情報を得るのは初めてだった」という子もいたようですから、今回のことをきっかけに、自分たちでも情報収集をすることにつながればいいなと思います。
そして、お昼の時間。どうやら男子生徒と女子生徒は食べる時間が分かれているようで、まずは男子生徒が食堂で食べる時間で、その後が女子生徒が食べる時間。その合間をぬって、みんなで集合写真。
お昼は嬉しいことにベルベルピザとタジン!まさかここでもベルベルピザを食べれるとは!
ご飯の後は、ボランティアたちと担当者で今日の企画の振り返り。良かった点と改善点などを出し合って、今後の企画につなげていきます。結局、学校では十分に振り返る時間がなくなってしまい、とりあえず学校を後にすることに。
そして、せっかくメルズーガの砂漠の近くまで来たので、帰りはメルズーガにてちょっとだけストップ。記念にジャンプショットを隊員と一緒に☆
帰りのバスでは疲れてみんな爆睡・・・。でもリッサニの近くにあるラクダのミルクが飲めるところに立ち寄ってもらって、初めてラクダのミルクを飲んでみました。値段は1カップで25DH(約250円)とちょっと高めなので、隊員6人で回し飲みしてみました。
そしてお味は・・・。
なんと、わりとさっぱりして飲みやすかったです!
ちょっとだけ塩っぽい味がしたけど、感覚としては半脱脂牛乳って感じで、以外にも美味しかったです。もし興味ある方は是非。
私は実はラクダのミルクよりも、ここで飼育しているラクダの赤ちゃんの方が興味があったので、真っ先にそっちへ。
いたいた〜、白いラクダの赤ちゃん・・・。
写真だけみると、むしろラクダ何だか分からない感じですが、ちっちゃくて可愛かったです。。。
帰りにエルフードとアウフースに住む隊員を下ろして、エルラシディアに帰りました。その後、私の任地の隣町ティンジダッドに住む隊員と一緒に、「うちらはまだ帰り道があるね・・・」なんて言いながら、エルラシディアからグルミマまでバスに乗って帰ってきました。いやー、長い一日ですごく疲れましたが、色々な活動をして充実した一日でした。
今後、今回行った企画のフォローアップとしてまたタオスの学校を訪れる予定です。その時には、少し良い変化が見られるといいなと思います。
前回はゴミ拾いと手洗い講座、そして食育の企画を実施するためにアウフースに行ったのですが、今回はタオスという、メルズーガの砂漠よりももっと南に位置し、アルジェリア国境から近い町に行ってきました。
ここには寮生の中学校があって、教育省のJICAボランティア担当者によると、この学校では寮にあるトイレが清潔に使われていないという問題があり、この学校にて清潔なトイレの使い方の講座を行ってほしい、という案が前から上がってました。
タオスはエルラシディアから南に車で2時間程進んだところにある町。企画当日は朝早くエルラシディアを出発する必要があるために、私はエルラシディアの隊員の家にて前泊。
ちなみに、グルミマ〜エルラシディア間の道路からは、近くの岩山に雪が積もった景色が見えて綺麗でした!(別の日に撮影したものだけど・・・)
早朝、エルラシディアの市場の前に集合して、教育省のボランティア担当者と幼児教育担当者の女性と隊員数人を乗せたミニバスで出発!ミニバスといっても、実はこの日教育省が手配したのは真っ黄色のスクールバスでした(笑)。いいのか、このバス貸し切って・・・。
朝日が眩しい・・・ |
タオスに向かう道中に、アウフースとエルフードに住む隊員をピックアップし、どんどんメルズーガの方へ進んで行きます。そして、メルズーガを横目にしてその先約30kmのところにあるタオスの学校へ。
メルズーガの砂漠を通り過ぎる |
そしてやっと目的地の学校へ到着!
メルズーガの周りはずっと砂丘なのかと思っていたけど、任地グルミマやエルラシディア付近とあまり風景は変わらない、茶色の岩山と砂漠が広がっていました。
広大な自然の中にあるタオスの学校の前 |
トイレは思ったよりも汚れていなかったけど、ちょうど掃除のおばさんが綺麗にした後だったのもあったようで、普段はもっと汚いとか。
寮のトイレ。モロッコのトイレでは、バケツに水を汲んで、 用を足した後にその水で流す。 |
今回の企画の会場は、寮の食堂。早速会場でPCやパワポ用のプロジェクターを準備しているうちに、学生たちも集まって来て、会が始まる頃には会場が学生でいっぱい。この日は全校生徒にあたる300人程の男女の中学生が集まってくれました。
第一部は、看護師隊員によるトイレの使い方の講座。この日に写真に撮った寮のトイレの写真を見てもらって、「あなたたちの学校のトイレはきれい?」という鋭い質問を投げかけ、「汚い」というコメントがあったので、「じゃあ皆でどうやってトイレをきれいに使うことができるか考えよう」など、参加型で講座を進めていく。生徒たちも色んな意見を出してくれて、なかなか有意義な会でした。
そして第二部は、女性の体を知るための性教育。イスラム教であるモロッコでは、性のことを話すのは社会的にもタブー視されているところもあるのでかなり繊細なトピック。当初は女学生のみ聞いてもらうということだったけども、教育省の担当者は「これは男子生徒にとっても大事なテーマで知っておくべきだ」と述べ、結局、講座を聞いてもらう前に、もしこのテーマを学ぶのが恥ずかしいと思う人は、今部屋を出て行ってもらっても癒結構です、と事前に断った上で講座を開始しました。
結局、300人程の生徒の中で会場を去ったのは20人程度。残った生徒たちも、最初は恥ずかしがって顔を覆ったりする人がいたけど、途中から顔が真剣になり、一生懸命聞き入ってました。内容は、男女の体の違いや女性の体のこと、そして受精や命の大切さに関することなど、盛りだくさん。助産師隊員が、教育省のモロッコ人女性と一緒にスライドやビデオを使って分かりやすく説明していきました。
そして、お昼の時間。どうやら男子生徒と女子生徒は食べる時間が分かれているようで、まずは男子生徒が食堂で食べる時間で、その後が女子生徒が食べる時間。その合間をぬって、みんなで集合写真。
お昼は嬉しいことにベルベルピザとタジン!まさかここでもベルベルピザを食べれるとは!
ご飯の後は、ボランティアたちと担当者で今日の企画の振り返り。良かった点と改善点などを出し合って、今後の企画につなげていきます。結局、学校では十分に振り返る時間がなくなってしまい、とりあえず学校を後にすることに。
そして、せっかくメルズーガの砂漠の近くまで来たので、帰りはメルズーガにてちょっとだけストップ。記念にジャンプショットを隊員と一緒に☆
帰りのバスでは疲れてみんな爆睡・・・。でもリッサニの近くにあるラクダのミルクが飲めるところに立ち寄ってもらって、初めてラクダのミルクを飲んでみました。値段は1カップで25DH(約250円)とちょっと高めなので、隊員6人で回し飲みしてみました。
そしてお味は・・・。
なんと、わりとさっぱりして飲みやすかったです!
ちょっとだけ塩っぽい味がしたけど、感覚としては半脱脂牛乳って感じで、以外にも美味しかったです。もし興味ある方は是非。
私は実はラクダのミルクよりも、ここで飼育しているラクダの赤ちゃんの方が興味があったので、真っ先にそっちへ。
いたいた〜、白いラクダの赤ちゃん・・・。
写真だけみると、むしろラクダ何だか分からない感じですが、ちっちゃくて可愛かったです。。。
帰りにエルフードとアウフースに住む隊員を下ろして、エルラシディアに帰りました。その後、私の任地の隣町ティンジダッドに住む隊員と一緒に、「うちらはまだ帰り道があるね・・・」なんて言いながら、エルラシディアからグルミマまでバスに乗って帰ってきました。いやー、長い一日ですごく疲れましたが、色々な活動をして充実した一日でした。
今後、今回行った企画のフォローアップとしてまたタオスの学校を訪れる予定です。その時には、少し良い変化が見られるといいなと思います。