年末年始のメルズーガ(砂漠)への旅の後は、ラバトへ上京するついでに、古都フェズに旅行に行ってきました。
フェズには隊員が何人かいて、その中でも今回一緒に砂漠ツアーに行ったシニアボランティア(SV)の女性のお家にお邪魔させてもらいました。
今回フェズに行くのは初めて。夜行便の長距離バスにエルラシディアから乗って、早朝にフェズに到着。朝、お世話になるSVのお家で仮眠をとったあとに、彼女と一緒に近くにて一時的に開催されているモロッコ物産展に行きました。
物産展ではモロッコ各地の手工芸品や特産品のブースがたくさん出ていて、旧市街にあるメディナではぼったくられる可能性があるけど、ここでは全て定価がついていて、メディナで買うよりも安い物がたくさんありました。
そして、午後はいよいよ旧市街散策!SVの方は活動の準備などで忙しかったので、1人で新市街から旧市街へ向かう市内バスに乗って、旧市街にある世界遺産のメディナに行ってみました。
メディナの入り口となるブージュルード門をくぐって、メディナの中の狭い道を進むと左入にたくさんのお土産屋が並び、可愛いモロッコ雑貨がたくさんあるので、なかなか前に進みません・・・。
今回フェズで買いたいと思っていたのはフェズ刺繍。フェズ刺繍は、裏と表で刺繍の幾何学模様が全く一緒なのが特徴で、とても高度な刺繍スキルが必要となります。私の活動先団体の女性の中でも複雑なフェズ刺繍を縫える人がいて、一部フェズ刺繍の商品を販売したりしています。
メディナの中で買い物をしていたら結構長時間ずっと歩いたままだったので疲れて、メディナの風景を一望できるテラス付きのカフェにふらっと立ち寄って、もう少しで日が暮れる旧市街の様子をゆっくりと楽しんで、その後の行き先をガイドブックと相談。
その後、見所のモスクなどを外から見学し(非イスラム教徒は中に入れない)、メディナで買い物を続け、お目当てのフェズ刺繍をいくつか買って、1日目のフェズ観光はおしまい。ちょうど今から帰ろうと思っていたところに、SVの女性から連絡があって、「ご飯用意してるから、食べて来ちゃだめよー」と言ってくれました。彼女の家に帰宅したら、美味しい夕飯が用意してあり、ごちそうになりました。ありがとうございます。
そして2日目は、メディナを一望できる丘に登ってみました。丘の上からフェズの街を見ると、周りにはゆるやかな曲線を描いた丘が広がって、その麓に見える薄汚れたようなフェズの古都が印象的でした(任地グルミマでは、茶色の荒野と砂漠しか見えないので・・・。)
丘には、モロッコ人のおじさんたちが色づけした革を日干ししていていました。
たまたま丘にいた時間帯が、1日5回あるイスラム教徒のお祈りの2つめのお祈りの時間とかさなり、麓のメディナにあるモスクから一斉にアザーン(お祈りに来いよーの呼びかけ)が始まりました。この地区には800近くもモスクがあるそうなので、あちこちから響くアザーンは合唱となって街を包み込むという、なかなか貴重な瞬間を経験しました(映像を撮ったけどデータ重すぎてアップできません)。
この日のもう1つの目的地は、なめし革染色職人街。日本にいた頃にモロッコのガイドブックに載ったなめし革染色職人街の写真を見て、一度見てみたいと思っていた場所でした。
迷路のようなメディナの中を地図を見ながら(半分迷いながら)進むと、途中色んな職人街が見えてきて楽しい。へたくそなアラビア語でも喋れると珍しがって、みんな「見て良いよ」と言って、職人さんの工房の中を見学させてくれます。
そして、途中予定外の買い物をしながら、やっとお目当てのなめし革職人街へたどり着きました!テラスから革を染色する様子を一望できる工房兼土産屋に入って、職人たちが染色の桶に浸かりながら染色する姿が見えました。
ここから見渡す風景もまた面白くて、30分くらいずーっとこの場所にいました。職人街のすぐ周りには住宅街やお店が広がって、周辺の住宅街の屋上にくくりつけられたテレビのアンテナの山がまた職人街と対照的で面白い・・・。
その後、今度は銀細工の職人街へ偶然にも迷い込みました。普段モロッコ人がたくさん飲むアタイ(お茶)のポットが1つ1つ作られる様子には圧巻!特に、デコレーションには職人が1つ1つの模様を打ち付けていくのは知りませんでした。
他にも、モロッコの典型的なお土産である革のスリッパ(バブーシュ)が1つ1つ手で作られる様子を見学させてもらったりして、結局買い物も含めここに2時間近く滞在していましました・・・。
こうやって1つ1つ手で作られる商品は、パッケージされてメディナのお店で売られるのでしょうが、一体いくらくらいが職人たちの手に渡るのか・・・。これだけ1つ1つ手が込められて作られているということを見ると、なんだか安易に安値でモロッコの手工芸品を買えなくなってしまう気もします。
そして暗くなったら買い物をある程度済ませて、お世話になっているSVのお宅へ帰宅。途中、乗車したタクシーの運転手は、「モロッコに10年、20年住んでいる外国人で、全然アラビア語が喋れない人もいるけど、君は喋れるね」と言っていました。別に全然喋れるわけではないけど、モロッコで活動や生活するためには必須ですからね・・・。
結局フェズでは買い物をしすぎて、その後ラバトへ行くまでのスーツケースに入りきらず、追加でバッグを買うことに。。。
この日も夕食はSVの方に用意していただき、何もかも至れり尽くせりで本当にありがたい滞在でした(久しぶりに浴槽にてお風呂に浸からせてもらいました)。
翌朝は、ラバトのJICAモロッコ事務所である、隊員の活動報告会に行くために、フェズから電車に乗ってラバトまで移動(この時モロッコで初めての電車体験!)。フェズの駅は立派でびっくり。フェズのような都会だと、ヨーロッパの鉄道の駅とほとんど変わらないくらいに綺麗でした。うーん、やっぱり私が住んでいる地方の町とは違いますな・・・。電車に乗ってくる人たちの服装を見ていても、やはり都会と田舎での格差を感じます。そんなことを考えながら、あっという間にラバトに到着。
フェズは短い間だったけど素敵な街でした。多分、また来ます。
フェズには隊員が何人かいて、その中でも今回一緒に砂漠ツアーに行ったシニアボランティア(SV)の女性のお家にお邪魔させてもらいました。
今回フェズに行くのは初めて。夜行便の長距離バスにエルラシディアから乗って、早朝にフェズに到着。朝、お世話になるSVのお家で仮眠をとったあとに、彼女と一緒に近くにて一時的に開催されているモロッコ物産展に行きました。
物産展ではモロッコ各地の手工芸品や特産品のブースがたくさん出ていて、旧市街にあるメディナではぼったくられる可能性があるけど、ここでは全て定価がついていて、メディナで買うよりも安い物がたくさんありました。
そして、午後はいよいよ旧市街散策!SVの方は活動の準備などで忙しかったので、1人で新市街から旧市街へ向かう市内バスに乗って、旧市街にある世界遺産のメディナに行ってみました。
メディナの入り口となるブージュルード門をくぐって、メディナの中の狭い道を進むと左入にたくさんのお土産屋が並び、可愛いモロッコ雑貨がたくさんあるので、なかなか前に進みません・・・。
今回フェズで買いたいと思っていたのはフェズ刺繍。フェズ刺繍は、裏と表で刺繍の幾何学模様が全く一緒なのが特徴で、とても高度な刺繍スキルが必要となります。私の活動先団体の女性の中でも複雑なフェズ刺繍を縫える人がいて、一部フェズ刺繍の商品を販売したりしています。
メディナの中で買い物をしていたら結構長時間ずっと歩いたままだったので疲れて、メディナの風景を一望できるテラス付きのカフェにふらっと立ち寄って、もう少しで日が暮れる旧市街の様子をゆっくりと楽しんで、その後の行き先をガイドブックと相談。
その後、見所のモスクなどを外から見学し(非イスラム教徒は中に入れない)、メディナで買い物を続け、お目当てのフェズ刺繍をいくつか買って、1日目のフェズ観光はおしまい。ちょうど今から帰ろうと思っていたところに、SVの女性から連絡があって、「ご飯用意してるから、食べて来ちゃだめよー」と言ってくれました。彼女の家に帰宅したら、美味しい夕飯が用意してあり、ごちそうになりました。ありがとうございます。
そして2日目は、メディナを一望できる丘に登ってみました。丘の上からフェズの街を見ると、周りにはゆるやかな曲線を描いた丘が広がって、その麓に見える薄汚れたようなフェズの古都が印象的でした(任地グルミマでは、茶色の荒野と砂漠しか見えないので・・・。)
丘には、モロッコ人のおじさんたちが色づけした革を日干ししていていました。
たまたま丘にいた時間帯が、1日5回あるイスラム教徒のお祈りの2つめのお祈りの時間とかさなり、麓のメディナにあるモスクから一斉にアザーン(お祈りに来いよーの呼びかけ)が始まりました。この地区には800近くもモスクがあるそうなので、あちこちから響くアザーンは合唱となって街を包み込むという、なかなか貴重な瞬間を経験しました(映像を撮ったけどデータ重すぎてアップできません)。
迷路のようなメディナの中を地図を見ながら(半分迷いながら)進むと、途中色んな職人街が見えてきて楽しい。へたくそなアラビア語でも喋れると珍しがって、みんな「見て良いよ」と言って、職人さんの工房の中を見学させてくれます。
そして、途中予定外の買い物をしながら、やっとお目当てのなめし革職人街へたどり着きました!テラスから革を染色する様子を一望できる工房兼土産屋に入って、職人たちが染色の桶に浸かりながら染色する姿が見えました。
ここから見渡す風景もまた面白くて、30分くらいずーっとこの場所にいました。職人街のすぐ周りには住宅街やお店が広がって、周辺の住宅街の屋上にくくりつけられたテレビのアンテナの山がまた職人街と対照的で面白い・・・。
その後、今度は銀細工の職人街へ偶然にも迷い込みました。普段モロッコ人がたくさん飲むアタイ(お茶)のポットが1つ1つ作られる様子には圧巻!特に、デコレーションには職人が1つ1つの模様を打ち付けていくのは知りませんでした。
他にも、モロッコの典型的なお土産である革のスリッパ(バブーシュ)が1つ1つ手で作られる様子を見学させてもらったりして、結局買い物も含めここに2時間近く滞在していましました・・・。
こうやって1つ1つ手で作られる商品は、パッケージされてメディナのお店で売られるのでしょうが、一体いくらくらいが職人たちの手に渡るのか・・・。これだけ1つ1つ手が込められて作られているということを見ると、なんだか安易に安値でモロッコの手工芸品を買えなくなってしまう気もします。
そして暗くなったら買い物をある程度済ませて、お世話になっているSVのお宅へ帰宅。途中、乗車したタクシーの運転手は、「モロッコに10年、20年住んでいる外国人で、全然アラビア語が喋れない人もいるけど、君は喋れるね」と言っていました。別に全然喋れるわけではないけど、モロッコで活動や生活するためには必須ですからね・・・。
結局フェズでは買い物をしすぎて、その後ラバトへ行くまでのスーツケースに入りきらず、追加でバッグを買うことに。。。
この日も夕食はSVの方に用意していただき、何もかも至れり尽くせりで本当にありがたい滞在でした(久しぶりに浴槽にてお風呂に浸からせてもらいました)。
翌朝は、ラバトのJICAモロッコ事務所である、隊員の活動報告会に行くために、フェズから電車に乗ってラバトまで移動(この時モロッコで初めての電車体験!)。フェズの駅は立派でびっくり。フェズのような都会だと、ヨーロッパの鉄道の駅とほとんど変わらないくらいに綺麗でした。うーん、やっぱり私が住んでいる地方の町とは違いますな・・・。電車に乗ってくる人たちの服装を見ていても、やはり都会と田舎での格差を感じます。そんなことを考えながら、あっという間にラバトに到着。
フェズは短い間だったけど素敵な街でした。多分、また来ます。
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