2013/07/10

ラマダン開始! / Ramadan started!

今日から、私が住むモロッコではラマダンが始まりました。

ラマダン(ラマダーンとも言う)は、イスラム暦の第9にあたる月のことを指し、この月の間(30日間)は、日の出から日没まで飲食を断つ習慣があります。

イスラム暦は西暦とは異なるために、毎年ラマダンの時期は11日ごとに早まるそうです。今年は、「7月10日頃から始まる」と言われていたけど、結局最終的にいつラマダンが始まるかは、新月の確認をしてから正式にニュースなどで発表されるらしいので、実際には当初発表していた日から1日開始日がずれることもあるそうです。

私もいつラマダンが始まるんだとソワソワしてました・・・。だって、飲食ができなくなるのだから、その前にたらふく飲食しておかないと・・・と思って(笑)。

結局、ラマダン開始日はモロッコでは7月8日の夜にニュースで発表され、7月10日の朝3時半から始まるとのことでした。ちなみに、ラマダン中はモロッコでのサマータイムが一時的に中断され、再び冬時間に戻ります。

モロッコ内陸乾燥地帯に位置するグルミマは、この時期は毎日40度近くまで気温が上がり、湿度もほとんどない程乾燥してます。そんな中、現地のムスリム(イスラム教徒)はどうやって飲食(特に水飲むこと!)を絶つことができるんだ!って本当に思っちゃいます。

ラマダン前に、モロッコ人の友達に「ラマダンで飲食できないのは大変でしょう?」と聞くと、ほとんどの人が、「そんなことないよ。とても美しい(あるいはきれいな)ことなんだよ。」って答えます。本当にこの気候の中、飲食を絶つことが「きれい」と言えるのか?!熱中症とか脱す症状にはならないの???「美しい」とか「きれい」そんな風にラマダンのことを思えるモロッコ人が本当に凄いなと思いました。

でもムスリムの人たちにとっては、ラマダンの月はただ単に飲食を絶つだけではく、この月には他の人に普段以上に親切にしたり、貧しくて食べ物にありつけない人たちに思いを馳せたり、食べ物のありがたさを感じたりする期間でもあるようです。そして日没後には家族と一緒に食事をし、家族のぬくもりを感じたりするので、そういう意味で、「美しい」とか「きれい」とモロッコ人は言っているのかもしれません。

非ムスリムの私たち日本人にとっては、なかなか理解し難い行いかもしれません。
でも、たまたまyoutubeで見つけた映像は、とても分かりやすくラマダンのコンセプトを伝えているなと思ったので、是非ご覧ください。↓


そして、こちらは上のビデオよりもラマダンのコンセプトは分かりにくいかもしれないけど、綺麗なメロディーと映像がオススメなビデオです。↓


私は日頃から現地の人たちと密に活動をしていて、活動時間も彼女たちの生活パターンに合わせて動かしています。普段は活動は午後開始で日没前に終了でしたが、ラマダン中は、皆日没後〜日の出前の時間に食事をするために、日の出後は寝ていることが多いです。なので、私の活動もラマダン中は朝の10時頃から数時間だよ、と今一緒に働いている女性たちに言われました。

私は非ムスリムだから、ラマダンは強制ではないです。だけど、現地の人たちと密に活動している以上、もちろん彼ら彼女たちの前ではラマダン中に飲食はしない方がいいでしょう。でも、この際だから一緒にこのラマダンの「美しさ」を味わうために、実はラマダンをやってみることにしました。

ということで、今朝は日の出の前(大体4時頃)に食事をしました。
とは言っても、何を食べたらいいのかよくわからないから、とりあえず水分を多く含んで栄養的にもよさそうな以下のメニューにしてみました。

●人参とキュウリとトマトのスティック&味噌マヨソースのディップ
●白いご飯と海苔
●生オレンジ&キウイジュース
●水

・・・って日本食じゃん・・・、って感じですね(笑)。

食べた後は少しPCで作業して寝て、お昼頃に起きました。

今夜日没後は、初のラマダン中の「朝食」(つまり通常の時間だと夕食)を食べます。
同じ町に住むピースコーボランティアがホストファミリー宅で食事をするそうで、一緒に行こうと招待してくれました。

今まだ日の出から一切水と食事を口にしてません。
食事はまだいいとしても、水を取らないのは私にとって結構キツいです。

今日はラマダン初日で、みんなこの昼と夜の逆転生活に慣れるためか、活動はお休みですが、明日からは10時頃から自転車に乗って集落の活動先まで行きます。今日は比較的曇りで暑さも控えめだからいいけど、カンカン照りの日は、実際に飲食を絶つことができるかわかりません。

脱水症状や熱中症で倒れてしまっては元も子もないので、無理のない程度に頑張ろうと思います!

また、今後の状況も随時更新していきます〜!

Happy Ramadan!

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