2014/10/26

近隣隊員たちとコラボ / Collaboration with nearby volunteers

前回からの投稿からしばらく間が空いてしまいましたが、犠牲祭の休暇明けは活動も通常通りに戻り、エルラシディアグループ型派遣の活動もあって忙しく、ブログを更新する時間があまりありませんでした。でも元気にやってます。

先週末から今週にかけて、近隣に住むJICAボランティアたちと一緒に活動したり、彼女たちの日頃の活動を見学させてもらって盛りだくさんの週だったので、それについて書こうと思います。

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先週末は、今月末に近郊のエルフードという街で行われるナツメヤシ祭りにて日本文化紹介を行うための準備として、エルラシディアまで泊まり込みで行って準備をしてきました。モロッコの田舎の街では日本の認知度は低く、「アジア人」=「中国人」と思うモロッコ人もたくさんいるので、少しでも日本のことを知ってもらうと思って、グループ型派遣のメンバーと日本文化紹介を行うことにしました。

当日はブースにて日本の季節、食べ物、衣服、文字・言語、アニメなどを紹介するポスターを展示し、またブース内では書道のデモンストレーションを行って、参加者の名前を習字で書いてプレゼントする予定です。

先週末は展示用のポスターを他のメンバーと作成!
事前に集めた写真を切り取って、分野ごとに分かれてポスターを作りました。
食べ物の紹介
文字・言語の紹介
季節の紹介

そして、翌日はエルラシディアにて看護師として活動するUちゃんの活動を見学させてもらいに、彼女と一緒に活動先の小学校を訪問。彼女は普段この学校にて手洗い、トイレの使い方、歯の磨き方を子どもたちに指導していますが、今週はこの学校の先生と他の隊員と協力して、小学6年生を対象に環境教育のアクティビティを行う予定だったので、そのための事前ミーティングに一緒に参加させてもらいました。
Uちゃんの活動先の1つである小学校

私もグルミマの小学校にて学校保健を少しだけやったので、Uちゃんがこの学校でどんな活動をしてきたのか興味深く見学させてもらいました。ただ、すごく残念だったのが、彼女を含めてJICAボランティアが3代も学校保健の活動を行ったきたにも関わらず、トイレにはウ○コが便器の外にたくさん落ちていて、臭いもかなりキツい状態になっていました。トイレには水もバケツもあるから汚物を流せるはずなのに、なぜか外でやってしまう子どもたち・・・。どうしたら子どもたちが清潔にトイレを使うことに繋がるんだろうと、Uちゃんと頭をひねりながら考えた日でした。

そして夜は、エルラシディアに赴任したばかりの開発コンサルタントのお二人と、同伴したJICAモロッコ事務所次長、そして教育省エルラシディア支局関係者や隊員たちの間の顔合わせ兼食事会でした。コンサルタントのお二人は元協力隊員だったということもあり、国際協力分野で活躍していくにはどうしたらいいのかなど、色々貴重なお話を伺えて良かったです。今後、コンサルタントの方々とも何か一緒に協力して行えることがあればいいなと思います。

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また今週はエルラシディアにて養護隊員として活動しているRちゃんが、グルミマの小学校にある特別支援クラスに活動に来ていたので、半日だけ彼女の活動の様子を見学させてもらいました。クラスには障がいを持った生徒が5人来ていたのですが、それぞれ年齢は違うし、持っている障がいも、知的だったり身体だったりしてそれぞれ違うので、子どもたちを1つのクラスで担当する先生も大変です。おまけにビックリしたのは、日本では教員免許の他にも特別支援クラスの免許が追加で必要だそうですが、モロッコでは教員免許のみで特別支援クラスを教えることができるということでした。
クラスに飾られているいろんな工作。
全部、先生が作り方を調べて生徒さんたちと一緒に作ったそう。

クラスの様子を見ていると、その日は数字を数える勉強をしていたようで、先生が子どもたちに絵を描いて、それがいくつあるか子どもたちに数えてもらうようなアクティビティをしていました。障がいの度合いや種類も異なるので、どんどん出来ちゃう子は出来ちゃうし、数を上手に認識できない子や、じっと座っていられない子もいました。先生にとってはこのクラスを1人で受け持つのは大変なことなんじゃないかとも思えたけど、とても素敵な先生で、ずっと子どもたちに対して笑顔で優しく接している姿や、子どもたちの笑顔と学ぶ時の真剣な姿勢が印象的でした。
身体障がいを持つ男の子の体をストレッチするRちゃん

休憩時間中にちょこっとだけ学校のトイレを視察してみたのですが、なんと、ここのトイレも汚い・・・!!!やっぱりウ○コが便器以外のところにたくさん落ちてて、少なくとも数日間は掃除されていない様子・・・。水道をチェックしたけど水は出る、だがよーく見ると水を流すバケツがない・・・・。こりゃあウ○コしちゃって流したくても流せない・・・。それに、あれだけ汚いトイレだと、私だったら正直行って入りたくないと思ってしまう、そうするとトイレを我慢してしまい、膀胱にも良くないし、悪循環・・・。

たまたま休憩時間後に学校の校長先生に呼ばれて校長室にて他の先生と一緒にお茶をする機会があって、その時に「この学校はどう思う?何か足りないもの/ことはあるか?」と聞かれたので、思わず「トイレには汚物がたくさんあって、綺麗ではありません。どうしてトイレにはバケツがないんですか?」と聞いてみました。すると、「バケツは以前置いてあったけど、子どもたちがそれを使って遊んでしまうから」と言っていました。

これを機会にこの学校でも、トイレの使い方などを教える学校保健の授業が出来たらいいなと思って、先生に提案してみたところ、わりと前向きで、私の配属先の教育省にも活動許可の申請をしてくれるようなことを言ってました。

それから、先生は「体育の授業ができていない。先生たちは良い体育の授業のやり方を知らない」と言っていたので、過去に他の任地で活動していた体育隊員が作った教材のマニュアルがあるのを思い出して、そのことを言ったら、是非欲しいと言っていました。ただその際に、体育の教員免許を持っているRちゃんが、「ただ教材を与えるのではなくって、スポーツをやる時にルールを守る大切さを教えるのが重要なんだ」と言っていて、はっとしました。スポーツや体育の授業を教えるなんて私には今までほぼ無縁だったので、体育の授業を子どもたちと行う時にはそういったことを教えるのが重要なんだということに初めて気づかされた瞬間でした。

やっぱり、他の職種の隊員の視点って、自分が思ってもいない角度から物事を見ていたりして、すごく勉強になります。これからはRちゃんもグルミマのこの小学校にて月1回くらいの頻度で活動するかもしれないらしいので、今後はRちゃんともコラボして何か活動を広げることができればいいなと思います。


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そして、木曜日には数日前にお邪魔させてもらった、エルラシディアのUちゃんの活動先の学校にて環境教育を他の隊員と実施しました。

対象は小学6年生約35名で、このクラスを担当するモロッコ人の先生と、校長先生、そしてグループ派遣メンバー4人で協力してやりました。

内容は、子どもたちと一緒に校庭に落ちているゴミを拾って観察し、なぜポイ捨てが良くないか考えたり、ゴミが健康に与える影響を説明し、私たち皆が気持ちよく生活できるためにはどうすれば良いのか一緒に考えるものでした。

子どもたちは日本人が4人も学校に来たことにちょっと興奮気味だったけど(笑)、ゴミ拾いも、その後のディスカッションのアクティビティにも一生懸命取り組んでいたので、少しはこの機会をきっかけに、なぜゴミのポイ捨てが良くないのか考えるようになってくれればいいなと思います。


事後の評価会では反省すべき点もいくつか上がったけど、全体的にはスムーズに怪我もなく進んだので、また今後の活動に活かしていきたいと思います。


ということで今週は他の隊員とのコラボが盛りだくさん。
いつも励まし合って、お互いに刺激を与えながら一緒に活動していけるグループ型派遣のメンバーに感謝です♡

2014/10/11

文字が読める面白さ / Joy of being able to read

数週間前に、「語学の学習」というタイトルでブログの記事を書いた時にも述べたように、最近は任期も半年を切ったということもあって、今までろくに勉強せずに中途半端にでやってきたフランス語とアラビア語の勉強をちゃんとしようと思ってます。

特に最近ハマっているのはアラビア文字の勉強

以前度々ブログでに書いている通り、モロッコに赴任する隊員のほとんどは、派遣前の訓練中にフランス語を勉強し、モロッコ赴任後には首都ラバトにて3週間アラビア語モロッコ方言(青年海外協力隊員の場合)、あるいはフランス語(シニアボランティアの場合)をさらに勉強するのですが、この3週間のアラビア語研修中ではアラビア文字は習わず、会話を中心とするコミュニケーションを習います。そのため、アラビア語圏であるモロッコに赴任して生活しているからと言っても、別にアラビア文字の読み書きができるわけではありません。

私もそんなわけで、モロッコに赴任してもう1年半以上が経ちますが、最近までアラビア文字の読み書きができませんでした。(基本、活動はアラビア語ですが、口頭でのコミュニケーションがほとんどなので、筆記はそこまで必要となったことはないし、正式な書類を書く時はフランス語を使ってきた。)

でも、せっかくアラビア語圏に2年も生活するわけだし、元々モロッコに赴任する前もアラブ圏には興味があってちょこっとだけ自習でアラビア文字を勉強したことがあったので、この際帰国する前までには絶対にアラビア文字の読み書きができるようになる!!と思っていたわけでした。

そして、最近あった犠牲祭のちょっとした大型連休を利用して、アラビア文字の書き方を学習しています。教材は近くの文房具屋さんに売ってた子ども向けの本(約100円!)や、部屋に貼っているアラビア文字表ポスターを使ったり、アラブイスラーム学院のサイトからかなり前にダウンロードした学習用教材を使っています(現在サイトを確認したら、何故かアラビア語学習のページが閲覧できなくなっていたけど・・・)。発音はモロッコ人に都度確認したりしてますが、まだ微妙な発音の違いが分からないところ多し・・・。
近くの文房具屋で大分前に買ったアラビア文字表

ホワイトボードのマーカーペンを使って、
何度も書いたり消したりできる教材。
一度全部の文字を学習したから、全部消して、
また最初から繰り返してつかってみようと思う。

まだ完全に覚えていないし、間違って読んでしまう時もあるけど、最近では町などで見かける標識などが、ゆっくりだけど読めるようになったのです!今までは、私の中で文字として認識されていなかったものが、文字として認識されるようになり、何と書いてあるか読めるようになることって、面白いんだ!と思いました。

よく識字教室に通う集落の年配の女性が、「識字教育のクラスに通ってからコーラン(イスラム教の聖典)を読めるようになって嬉しい!」と言うと聞くけど、なんとなくそれが分かるような気もします(私はイスラム教徒ではないので、イスラム教徒の人が自分の信じる宗教の聖典を読めるようになることは、私の単純なアラビア文字を読めるようになりたいという思いとはまた全然違う喜びがあるのだろうけど・・・)。

そして、今までは音でしか認識していなかったアラビア語の単語を、今度は該当するアラビア文字を書きながら学べるようになってきたので、発音の違いにより気をつけて単語を学べるようになった気がします。

例えば「k(ك)」の音と「q(ق)」の音。
今までは、これらの音の違いを良くわからず、本来ならば「q(ق)」の音なのに、「k(ك)」の音で認識して発音してた単語も結構ある・・・。

だけど、これらの文字の違いと発音の違いが前より少し分かった今、これからは文字も把握した上で単語を学んで、発音する時もどの文字に相当するのか(例えば、「k(ك)」なのか「q(ق)」なのか)考えて発音すれば、よりネイティブに近い音で話せるようになるのかなーと思ったりします。

英語に例えて言えば、「r」と「l」の違いのようなもの。「ライス」とカタカナで単語の発音を覚えたとしても、「ラ」の部分の「r」あるいは「l」のアルファベットを知らず、これらの文字が持つ発音を把握していなかったら、「rice」とも「lice」とも発音ができる。これらの2つの単語の意味は「rice(米)」と「lice(シラミ)」なので、発音によって随分と意味合いが違って来てしまう。ちょっと極端な例かもしれないけど、アラビア文字を知らずにローマ字表記のみで発音を覚えてきたことには、この例のような誤った発音で単語を覚えてしまう危険性があると思いました。

なので、もしこれを読んでいるあなたがモロッコ隊員で、アラビア文字を学習せずにアラビア語を勉強しているとしたら、早い段階でアラビア文字を勉強した上でダリジャを学習することをオススメします(あくまでも個人的な意見ですが)。私ももう少し早い段階でアラビア文字覚えてたら良かった・・・とちょっと思いましたから(苦笑)。

もちろん、アラビア文字を習得せずにダリジャ(アラビア語モロッコ方言)を流暢に話す隊員もいるので、必須ではないとは思いますが、より正確な音で話すという意味では手助けになると思うし、例えばバスの行き先や道の標識とかでアラビア語の表示しかない時には、読めると役立つ時もあります!

私もまだまだアラビア文字をスムーズに読み書きが出来るようになるには復習が必要ですが、自分で設定した目標の1つ(帰国前までにアラビア文字の読み書きができるようになること)には少しずつ近づいている気がするので、引き続き学習していきたいと思います。
別に関係ないけど、最近砂漠に行ってないから、
写真見てたら砂漠が恋しくなった・・・。

2014/10/09

今年もやってきた、犠牲祭 / Here we come again, the feast of sacrifice

今年もやってきてしまった、イスラム教徒にとっての一大イベントである、犠牲祭。
去年のブログにて犠牲祭のことは詳しく書いたので、詳細はそちらを読んでもらえたらいいと思いますが、簡単に述べると、イスラム教徒が羊を犠牲にしてアッラー(神)に捧げる行事です。

去年の経験から言うと、正直結構グロテスクな光景を伴う行事なので、正直「ああ、またやって来てしまったこの季節が・・・」という感じでした。血を見ることが嫌いな私には、生きたまま喉を裂いて殺し、その後皮を剥いだり臓器を取り出したりするので、到底まじまじと見れる光景ではありません・・・(涙)。一家族で羊一頭を犠牲にし、家族が多い家庭では2、3頭を捌きます。世界の人口の約5人に1人がイスラム教徒であると言われるくらいなので、どれだけの大量の羊がこの日に犠牲になるか想像すると、ものすごい数です。

この行事では、日本のお正月みたいにモロッコ国内外から家族が集まって一緒にお祝いする一大イベントです。この一週間前くらいから、交通機関は満席となり、モロッコ人の大移動が始まります。単身でモロッコに赴任している私のような外国人に気を使ってか、日頃からしょっちゅう「うちに食事にいらっしゃい」、「うちに泊まっていきなさい」というホスピタリティー旺盛なモロッコ人からの招待が、この季節は日頃に増して半端じゃない!!同僚以外にも、普段通っている八百屋のオヤジにも招待されて、皆さん本当にありがたいです。(←むしろちょっとしつこいくらいの人もいる・・・)

2人のアソシエーションにて活動する私は、両アソシエーションの同僚からありがたいことにたくさんのアンビテ(招待)を頂いて、どの家に行こうか迷ったくらいですが(笑)、結局日頃からお世話になっている手芸グループのリーダーのお家に前夜から泊まりでお世話になることにしました(そのかわり、前泊しに行かなかった女性からは「なんでうちにこなかったの!」と突っ込まれる・・・)。

リーダーのお家に夜に着いたら、このお家は二家族いるので、既にもう一頭の羊を捌いており、犠牲祭が始まる前から既に羊肉のブロシェット(串焼き)を夕飯で頂くことに。。。もう一頭は翌日の犠牲祭本番の日に捌くとのこと。ちなみに、このお家では自宅の裏に羊を数等飼っているので、そのうちの雄二頭を犠牲にするようです。
羊の脂肪を肉にぐるぐる巻いて焼く

この子たちのうちの大きめの雄二頭が犠牲になった。。。

モロッコに来てから肉はあまり食べないようになった私ですが、新鮮な羊肉は臭いがしなくって、結構美味しい!せっかく犠牲になったお肉ですから、ありがたく頂戴しました。

そして、お祭り前夜に女性が行うのは、ヘンナ。通常は手や足に可愛いお花の柄を描いたりしますが、私はヘンナの匂いが苦手なので、ちょこっとだけ手に文字を書いてもらいました☆
ヘンナで文字を書いてもらった。
"Awashruk mabrouka"
"Awashruk"はイスラム暦の月の10日目を表し、犠牲祭は
イスラム暦の12月(最後の月)であるヒジャの10日目にあたるために、
こういわれる。"mabrouka"は「おめでとう」を意味する。


翌日、犠牲祭本番の日は、まず最初に男性はモスクにお祈りに行き、国民の長であるモロッコの王様が自分の家族用に一頭、そして国民のためにもう一頭を捌き、それを合図に国民たちも一斉に羊を捌きます。しかし、この家の長であるお父さんは、朝のモスクでのお祈りの後、親戚の家にナイフを持って出かけ、羊を捌く出張サービスに出かけて行ったようでした。いつ帰ってくるのか分からないので、とりあえず集落にいる私の同僚の女性たちにも挨拶に出かけようと思って、リーダーと一緒に集落を巡回。

家では大体奥さんがお茶とお菓子を用意して待っていて、近所の人たちが家を巡回して「おめでとう」の挨拶をしにくるのを受け入れます。私もリーダーと一緒に「おめでとう」の挨拶をして周り、「お茶して行きなさいー!」のコールを断りながらも(←一軒一軒お茶飲んでたら、半端じゃなく時間がかかる上に糖分摂取量が半端じゃない!)、結局10軒くらいは廻ったかと・・・。もう10月上旬だというのに、この地域の太陽の日差しはまだ強くて暑い・・・。


所々で男性たちが羊を捌いている様子が見えたけど、あまり見たくないのでそのまま通り過ぎて、リーダーの家に戻ってお昼を頂いて、結局出張サービスに行ったお父さんの帰宅を待てずに、私はもう1つの活動先の集落へ向いました。

こっちの集落でも、いつもお世話になっている同僚の女性たちの家を一軒一軒廻って、甘いお茶をもらい、もうお腹いっぱい・・・・。しまいには案の定「泊まって行きなさい」コールになるけど、まだ廻らないといけないお家があるからーと言って断って、グルミマ中心地の知り合いのお家にも挨拶しに行って、この日はもう店じまいー。お腹いっぱいです。

2日目も前日に廻りきれなかったお家にちょこっとだけ言って、お昼をごちそうになり(もちろん羊肉)、家にてちょっとだけ商品の試作品作ったりして、一日が過ぎました。
モロッコ式サロン(リビング)の
生地の端切れを使って作ったバッグ

最近注文が殺到している(!?)ベルベル刺繍巾着をちょっと応用して、
サテン系の生地にキラキラの糸を加えて刺繍してみた

なんかでもミシン使ったり刺繍してたら目が疲れて、この日の夜あたりから体がだるい・・・。

休暇の3日目は仲良しのモロッコ人女性のお宅に招待されたので、彼女のところでお昼を頂き、ブロシェット(串焼き)作るのを手伝ったりしました。

それにしても、一度捌いた羊のお肉は、頭から臓器、そして足まで、本当に一頭丸々と頂くのですね。てっきりこれはゴミになるんだろうなーと思っていた足まで、焼いて毛をとって、そしてその周りにある肉を食べるようです。ちなみに、剥いだ毛皮は干してその後カーペットとして使われたりします。


臓器もぐるぐる巻きにして、1ヶ月間日干しにして水分をとばて干物のようにして、1ヶ月後にあるアショーラの時にクスクスに入れて食べるのです。
「コルダーツ」と呼ばれる臓器を干したもの

4日目には、「スボア」と呼ばれる赤ちゃん出産を祝う集まりが集落であり(←これは別に犠牲祭とは関係ない)、それにおよばれしてたので再び集落へ。いつも集落のスボアには100人近くの男女が集まり食事をするのですが、体調不良の私には不特定多数の人が集まり、恰幅のいいおばちゃんたちにぎゅうぎゅう押されながら、言葉(ベルベル語)もろくに分からないまま1つの場所に2、3時間留まるのはしんどかったので、ちょっと遅れて行ったら、ちょうどご飯が出る直前だったみたいで、滑り込みセーフ・・・。といっても、本来は食事が出る数時間前から集まって、集落の人たち同士で「最近どうー?」みたいな世間話を楽しんだり、コーランの一説を読んだりするのがこういう集まりの意義だったりするのかな、と思うので、食事だけ食べに来たみたいな私は本当はあまり良くないのかもしれませんが・・・(汗)。

もう犠牲祭は終わったので学校や行政機関、会社などは始まっているようですが、集落の女性たちはこの時期の結婚式ラッシュなどでまだ忙しいようで、活動が再開するのは来週となりそうです。とりあえずそれまでは、商品のカタログ作りやアラビア語とフランス語の勉強にでも励もうと思います。

改めて、いつも私を温かく迎え入れてくれるモロッコ人の人たちに感謝♡
今年もお腹も心もいっぱいの犠牲祭でした。
Mabrouk l'Eid! 

2014/10/01

語学の学習 / Language learning

モロッコでの活動も残り半年の任期となり、最近は活動や言語習得に関して少しずつ焦ってきているのが現状です・・・。

このブログでもいくつかの投稿にて書いていますが、モロッコの公用語はアラビア語ベルベル語ですが、フランスの元植民地であったために行政機関や商業、大学などの教育機関ではフランス語も広く使われます。

モロッコに派遣されるJICAボランティアは、派遣前訓練でほとんどの人がフランス語を勉強します(最近では職種や配属先によってはアラビア語を勉強する隊員も出てきているようですが)。そしてモロッコに赴任してからは3週間、青年海外協力隊員はアラビア語モロッコ方言(ダリジャ)を、シニアボランティアの方々はフランス語を追加で学びます。私もフランス語を訓練所では勉強し、モロッコに赴任してからはアラビア語モロッコ方言を習いました。

日頃の活動では、任地に赴任した当初はほとんどダリジャが話せなかったので、フランス語中心で活動してましたが、私が一緒に活動する女性たちはフランス語はほとんど話せないので、必然的にダリジャでのコミュニケーションが中心となってきました。

付け加えて言うと、私の任地グルミマは北アフリカにいる先住民ベルベル人が多く住む地域なので、現地の人たちの会話はベルベル語。私の同僚たちも、私と話す時はダリジャですが、彼ら彼女らの間の会話は全てベルベル語です。私はベルベル語は挨拶程度しかわからないので、未だに現地人同士の会話の理解は苦労しています。

そんな複雑な語学環境の中にいるのですが、言語の習得は好きなので、モロッコ赴任中には出来るだけフランス語アラビア語(ダリジャ)、そして欲を出せばベルベル語も頑張りたいと思ってきました。

ただ、実際はこれら3つの言語を同時に学ぶのは楽ではなく、ぶっちゃけ今まで言語の学習にはとても怠けてきました・・・。

ですが、残り半年の任期となると、もうモロッコ生活での終わりも見えて来て、最近はこれじゃいけない・・・と思ってきているところです。

ちなみに、今年5月に受験してブログにも詳細を書いたDELF(フランス語試験)のB1レベルですが、結果が出ました。

信じ難いですが、なんと合格・・・!!

合否は実は今年8月ぐらいには分かっていたのですが、総合点数や各分野の内訳は証書をもらうまで分からず、証書をもらうまでは本当に受かっているのか確信がなくて、9月に入ってから試験を受けたメクネスまで行って証書をもらってきたのでした。

総合的な点数は思ったよりも悪くなかったのですが、4つある分野(会話、筆記、読解、聞き取り)の中では、インプットの分野(つまり読解と聞き取り)の点数が圧倒的に悪く、また逆にアウトプットの分野(つまり会話と筆記)は点数がわりと良かったのです。普段の生活では、フランス語でモロッコ人と会話をする時に、聞き取りと会話力が必要なので、この2つの分野は点数的に良いのでは?と思ったけど、なぜか日頃やっているはずの聞き取りは悪く、日頃全く行っていない筆記がなぜか良くて、意味不明です・・・。
DELF B1の合格証明書

来年の2月には次のレベルであるB2を受けようと思っているのですが、何しろB1からB2でレベルが一気に上がるので、B1を受けた時に「落ちた・・・」と思っていた私が、B2に合格するには相当な努力が必要となります。

その対策として、ラバトに行って対策本を買おうと思い、大型の本屋さんに行ったのですが、残念ながらB1以下のレベルは在庫ありで、B2以上の本は在庫なし・・・。ラバトなんてそんなにしょっちゅう来れるところじゃないからどうしよう・・・と肩を落として帰って来たのですが、本屋によると近日中に入荷予定らしく、再来週には近郊に住む隊員がラバトに行く機会があるそうなので、彼女に購入をお願いしようと思ってます。

あとは、できるだけ聞き取り強化のために毎日フランス語のラジオ(NHKやRFIなど)を聞きリスニング力を養い、読解強化のためにはフランス語のニュースを一日最低一本は読もうとしていますが、時々三日坊主的な部分あり・・・。


同時に、帰国前にもう少しちゃんとダリジャの習得もしたいし、アラビア語の文字も読み書きできるようになってから帰りたいので、最近はアラビア文字の練習本(子供用)のを買って、アラビア文字の学習に励もうとも思ってます。
今日買ったアラビア文字の本。
ホワイトボード用マーカーペンで書いて消せるという、
練習には繰り返し使える優れもの!


余談ですが、昨日久しぶりにイギリス人の友達とSkypeで喋ったら、久しぶりに英語を喋ったせいで、単語がうまく出てこない部分も多く、なんだかちょっとショックでした・・・。言語ってやっぱり使わないと忘れてしまうものですね。英語も忘れないように継続しないといけません。