前々回の投稿でも書きましたが、モロッコでは今お祭りシーズンで、グルミマでも今年町で開かれるフェスティバルの中で一番大きいだろうと思われるフェスティバルが、4日間に渡って開催されています。
去年に続いて、今年も昼間〜夜はアソシエーションやコーペラティブ(組合)のブースが出展し、地元の特産品や手工芸品の展示・販売を行っています。私が活動するアソシエーション2つも出展しています!
夜は町の中心地に設けられた特設ステージにて音楽などのパフォーマンスが行われ、たくさんの地元の人たちが訪れます。ベルベル音楽やダンス、地元のテコンドー教室やカンフー、空手教室の技の披露などもありました(なぜか、モロッコはテコンドーとカンフー教室はどの町に行ってもあるのです)。
フェスティバル中は毎日、ブース出展の手伝いのために朝から女性たちが商品を並べるのと手伝って、より良い見栄えになるようにアドバイスしたりしました。夜にたくさんの人がブースを訪れるので、どの商品を人々が手に取ったり、どの商品が売れるのか観察したりしてました。
前々回の投稿にも書きましたが、やはりモロッコ人が手に取る商品と日本人など外国人が手に取る商品は多少違うので、思ったよりも私が開発に携わった商品はモロッコ人の客の興味を引かなかったのですが、写真①のアソシエーションでは、私が開発に携わったモロッコ国旗のポーチが人気で、在庫五個のうち3個は初日に売れ、2個が2日目に売れ、2日目でこのポーチは完売してしまいました!
そして、ちょうど去年の同じフェスティバルにて初登場した、ベルベル刺繍巾着や、ベルベル人女性がお茶を注いでいる姿のティーポットカバーもわりと好評で、2日目には巾着は完売(といっても在庫が元々少なかったのだけど・・・)、ティーポットカバーも7個程あったのが2日目の最後には在庫2個までとなりました!
これら商品は全て私が開発に関わった商品なのですが(私が開発に携わっていない商品も多数ある)、このアソシエーションのブースで、なんとこれらの商品のみを購入しているモロッコ人女性を見つけました。彼女は、もう1つの私の活動先アソシエーションでも、私が開発したベルベル刺繍巾着を買って行きました。
私は何も言っていないのに、彼女は見事に私が開発に携わった商品のみ購入していったので、本当にビックリ!外国人だったらなんとなく分かるけど、買ったのはモロッコ人中年女性。この人一体何者なんだ・・・!?と思い、気になったので、思いきって声を掛けてみました。
そうしたら、どうやらこの地域の様々なアソシエーションに商品開発などに関するアドバイスをするような人らしくて、ブース出展しているアソシエーション複数とも連携しているようでした。以前別の町にて活動していた私と同職種の隊員の活動先アソシエーションのことも知っていたし、「私はボランティアだ」と言うと、「JICAの?」と、なんとJICAの名まで知っていました!
色々話していると、彼女も私と同じような活動をしているらしく、アソシエーションの女性たちがどうやって新しい商品のアイディアが浮かぶか、どうやって販路を拡大できるかなどを模索しているようでした。私の知っている有益そうな情報を彼女に与えて、連絡先も交換することができました。
余談で、「ちなみにあなたが買った商品は全て私が開発に携わった商品なんだけど、ど知ってて買ったの?」と言ったら、彼女もビックリして「そうだったのね、それを知らないで買っただけよ。ただ可愛いし、アイディアが面白いと思ったから買ったのよ。そして他のアソシエーションの女性たちにもこんな商品があるんだよということを見せたいから、いくつか買って他の女性たちにも渡したの。」みたいなことを言っていました。彼女も商品開発や販路拡大のことに真剣に取り組んでいるのが分かって、こんなモロッコ人女性に会えてすごく嬉しくなりました。
フェスティバル3日目には、隣町からの隊員も来て、夜は彼女と一緒にフェスティバルに行きました。思いのほかに彼女は色んなブースで色んな商品を買い、前日私が出会った前述のモロッコ人女性が関わっているアソシエーションでは、なんと大きな手織りのブランケットまで買ってビックリ!(笑)。
実はフェスティバルの2日目のお昼には、ブースに一日中いなくてはならない女性たちに差し入れを!と思って、おにぎりを作ってみました。前から日本食の何かを食べてもらえたらなーと思っていたので、今回良い機会かと思って作ってみました。
自分としてはまずまずの出来だったのですが、実際に女性たちに持って行ってみると、まずご飯を食べるのはサラダと一緒か、砂糖を加えて食べることしかしたことがない彼女たちにとって、おにぎりは不自然だったようで、躊躇しながらも一口二口とゆっくり食べてました。頑張って全部食べた人もいれば、ちょっと全部食べるのは難しかった人もいて、残念ながらおにぎりはあまりモロッコ人ウケしませんでした・・・。
特にゆかりご飯のおにぎりは、「この赤いのは何?赤キャベツ?」とか聞かれたけど、ゆかりのことをアラビア語では到底うまく説明できず、とりあえず自然のものだということは分かってもらえたようでした・・・。
結局、この日のお昼ご飯は金曜日だということもあったために、女性たちのうちの誰かの知り合いがクスクスの差し入れをしてくれて(モロッコでは金曜日は通常家族でクスクスを食べる日なので)、芝生の上でみんなでピクニック風にクスクスを食べました。さっきまでおにぎりでお腹一杯だった私も、結局クスクスの誘惑に負けてモリモリ食べちゃいました(笑)。
こうして無事にフェスティバルやブース出展は終了し、また今日から通常の活動に戻りそうです。新商品などのオーダーメイド注文がかなりたくさん入っているので、これからも女性たちと一緒に気合い入れて活動していきます!
去年に続いて、今年も昼間〜夜はアソシエーションやコーペラティブ(組合)のブースが出展し、地元の特産品や手工芸品の展示・販売を行っています。私が活動するアソシエーション2つも出展しています!
夜は町の中心地に設けられた特設ステージにて音楽などのパフォーマンスが行われ、たくさんの地元の人たちが訪れます。ベルベル音楽やダンス、地元のテコンドー教室やカンフー、空手教室の技の披露などもありました(なぜか、モロッコはテコンドーとカンフー教室はどの町に行ってもあるのです)。
ベルベルのダンスと歌 |
フェスティバル中は毎日、ブース出展の手伝いのために朝から女性たちが商品を並べるのと手伝って、より良い見栄えになるようにアドバイスしたりしました。夜にたくさんの人がブースを訪れるので、どの商品を人々が手に取ったり、どの商品が売れるのか観察したりしてました。
私が活動するアソシエーションのブース① |
私が活動するアソシエーションのブース② |
ベルベル刺繍マント(タハルート)の新色 |
いろんなタハルートが並ぶ |
夜はたくさんの人で賑わう |
前々回の投稿にも書きましたが、やはりモロッコ人が手に取る商品と日本人など外国人が手に取る商品は多少違うので、思ったよりも私が開発に携わった商品はモロッコ人の客の興味を引かなかったのですが、写真①のアソシエーションでは、私が開発に携わったモロッコ国旗のポーチが人気で、在庫五個のうち3個は初日に売れ、2個が2日目に売れ、2日目でこのポーチは完売してしまいました!
そして、ちょうど去年の同じフェスティバルにて初登場した、ベルベル刺繍巾着や、ベルベル人女性がお茶を注いでいる姿のティーポットカバーもわりと好評で、2日目には巾着は完売(といっても在庫が元々少なかったのだけど・・・)、ティーポットカバーも7個程あったのが2日目の最後には在庫2個までとなりました!
好評だったティーポットカバー(手前)、 モロッコ国旗のポーチ(中央)、 ベルベル刺繍の巾着(右奥) |
これら商品は全て私が開発に関わった商品なのですが(私が開発に携わっていない商品も多数ある)、このアソシエーションのブースで、なんとこれらの商品のみを購入しているモロッコ人女性を見つけました。彼女は、もう1つの私の活動先アソシエーションでも、私が開発したベルベル刺繍巾着を買って行きました。
私が開発・製作に携わったベルベル刺繍巾着 |
私は何も言っていないのに、彼女は見事に私が開発に携わった商品のみ購入していったので、本当にビックリ!外国人だったらなんとなく分かるけど、買ったのはモロッコ人中年女性。この人一体何者なんだ・・・!?と思い、気になったので、思いきって声を掛けてみました。
そうしたら、どうやらこの地域の様々なアソシエーションに商品開発などに関するアドバイスをするような人らしくて、ブース出展しているアソシエーション複数とも連携しているようでした。以前別の町にて活動していた私と同職種の隊員の活動先アソシエーションのことも知っていたし、「私はボランティアだ」と言うと、「JICAの?」と、なんとJICAの名まで知っていました!
色々話していると、彼女も私と同じような活動をしているらしく、アソシエーションの女性たちがどうやって新しい商品のアイディアが浮かぶか、どうやって販路を拡大できるかなどを模索しているようでした。私の知っている有益そうな情報を彼女に与えて、連絡先も交換することができました。
余談で、「ちなみにあなたが買った商品は全て私が開発に携わった商品なんだけど、ど知ってて買ったの?」と言ったら、彼女もビックリして「そうだったのね、それを知らないで買っただけよ。ただ可愛いし、アイディアが面白いと思ったから買ったのよ。そして他のアソシエーションの女性たちにもこんな商品があるんだよということを見せたいから、いくつか買って他の女性たちにも渡したの。」みたいなことを言っていました。彼女も商品開発や販路拡大のことに真剣に取り組んでいるのが分かって、こんなモロッコ人女性に会えてすごく嬉しくなりました。
フェスティバル3日目には、隣町からの隊員も来て、夜は彼女と一緒にフェスティバルに行きました。思いのほかに彼女は色んなブースで色んな商品を買い、前日私が出会った前述のモロッコ人女性が関わっているアソシエーションでは、なんと大きな手織りのブランケットまで買ってビックリ!(笑)。
実はフェスティバルの2日目のお昼には、ブースに一日中いなくてはならない女性たちに差し入れを!と思って、おにぎりを作ってみました。前から日本食の何かを食べてもらえたらなーと思っていたので、今回良い機会かと思って作ってみました。
自分としてはまずまずの出来だったのですが、実際に女性たちに持って行ってみると、まずご飯を食べるのはサラダと一緒か、砂糖を加えて食べることしかしたことがない彼女たちにとって、おにぎりは不自然だったようで、躊躇しながらも一口二口とゆっくり食べてました。頑張って全部食べた人もいれば、ちょっと全部食べるのは難しかった人もいて、残念ながらおにぎりはあまりモロッコ人ウケしませんでした・・・。
特にゆかりご飯のおにぎりは、「この赤いのは何?赤キャベツ?」とか聞かれたけど、ゆかりのことをアラビア語では到底うまく説明できず、とりあえず自然のものだということは分かってもらえたようでした・・・。
結局、この日のお昼ご飯は金曜日だということもあったために、女性たちのうちの誰かの知り合いがクスクスの差し入れをしてくれて(モロッコでは金曜日は通常家族でクスクスを食べる日なので)、芝生の上でみんなでピクニック風にクスクスを食べました。さっきまでおにぎりでお腹一杯だった私も、結局クスクスの誘惑に負けてモリモリ食べちゃいました(笑)。
外で食べるクスクスも美味しい! |
こうして無事にフェスティバルやブース出展は終了し、また今日から通常の活動に戻りそうです。新商品などのオーダーメイド注文がかなりたくさん入っているので、これからも女性たちと一緒に気合い入れて活動していきます!
おにぎり、俺も最近フェスタでモザン人に出してみたけど、まずまずって感じだったなぁ。
返信削除ありあわせの物で作ったんだけど、中華スーパーで買ったザーサイを入れたおにぎり、ひき肉と卵のそぼろご飯をまるめたおにぎりを作ったよ。
味付けが濃い方が好まれるのかもね。日本人は素材を活かそうとするけど。
ゆかりは自然のものって・・・w 確かに説明は難しいね。
>shuちゃん
削除こっちは豚肉が入っているとマズいから、とりあえず肉は入ってないよ!ってことを主張しようと思って説明しようと思ったら「自然のもの」になってしまった(笑)。ゆかりはイマイチな反応だったけど、おかか昆布の方はどちらかというとみんな食べてたかも!