スーダンに赴任することが決まって、よし、それだったらもう一度頑張って勉強しよう!と前から思っていたことがあります。
・・・・・・・それは、アラビア語。
青年海外協力隊でモロッコの村落部で2年3ヶ月活動した時は、現地ではダリジャ(アラビア語モロッコ方言)とベルベル語が使われていたので、ダリジャで日常生活や自分の活動で必要なコミュケーションはできるくらいにはなりました。その後、UNV(国連ボランティア)としてUNDP(国連開発計画)モロッコ事務所に赴任したときは、事務所での仕事はほぼ全部フランス語・・・。このブログでも過去に何度か投稿している通り、国連でのフランス語での業務にはかなり苦労し、仕事しながら語学レッスンに2年間ずっと通い、2018年2月にやっとこさDALF C1レベルの試験に合格。UNV任期中は仏語上達に専念していたこともあり、その分やろうと思っていたアラビア語の学習が全くできませんでした。
そして、今回JPOの赴任先としてスーダンと決まったので、これはアラビア語を絶対に上達させるしかない!と思っていたのでした。
ちなみに、アラビア語を既に学んだことある、またはアラビア語圏で生活したことがある人は既に知っていると思いますが、実はアラビア語と言っても、国によって話されるアラビア語はかなり違っていて、たとえば中東(エジプト、ヨルダン、レバノンなど)と北アフリカ(モロッコ、アルジェリア、チュニジアなど)で話されるアラビア語は大分違います。後者は特にフランス語やスペイン語、ベルベル語の影響を強く受けているために、単語が前者地域のアラビア語と全然違ったりします。
なので、私が2年間学んだダリジャ(アラビア語モロッコ方言)も、スーダンではほとんど通じないのです・・・(泣)。(ちなみに、以前スーダン人とモロッコ人の知り合い同士でSkype越しで話してもらったが、お互い何を言っているのかよくわからなかったそう、笑。)
ということで、モロッコ以外のアラビア語圏でも通じるアラビア語(現代標準アラビア語)を2ヶ月ほど前から勉強しています。
先生はフランス語も英語も話せるスーダン人の若い女性で、実はフランス語の先生でもあるので、私のアラビア語授業はフランス語で教えてもらっています(私のフランス語のレベルをできるだけ維持するため)。
アラビア語の文字は隊員時代に独学で学んだこともあって、割とすぐに思い出せました。とは言っても、まだミミズみたいな文字で、恥ずかしいレベルですが・・・。
隊員時代(2014年)に使った、子ども用のアルファベット教材。 ホワイトボード用のペンで書いて、そのあと消して再度使えるので便利。 |
先週の授業で練習したノートの一部。 ミミズがたくさんいるし、ミスして消したところ多し(笑)。 |
発音も、モロッコに4年間住んでいたこともあって、耳と口は割とアラビア語の発音に慣れているつもり・・・。
幸い、動詞の活用とかは、部分的にダリジャと標準アラビア語で被るところがあるので、ダリジャの知識は無駄になっていない気がします。数字もほぼ一緒なので、買い物とかタクシーとかでの交渉にはかなりダリジャの知識が役立ってます。これは隊員時代から感じてますが、やはりアラビア語がちょっとでもできると、現地の人との距離が一気に縮まります。
・・・なんだけど、何しろダリジャと標準アラビア語の間で単語単語が結構違ったりするので、ダリジャでは問題なくスラスラ言えた表現とかも、標準アラビア語になると全く出てこない(というか、なんというのかわからない)・・・。よく、「く〜〜、ダリジャだったらこう言えばすぐに通じるのに・・・!!」と、もどかしい思いをする時も何度もあります・・・。
UNHCRでもスタッフの語学習得をサポートには積極的で、PCや携帯のアプリを使って学習できるソフトウェアのライセンスを格安で提供してくれます。ライセンスには数があるから、学びたい言語や現在の勤務地におけるその言語の必要性などを鑑みて、限られた希望者にライセンスを提供してくれます。私もこの制度を利用してアラビア語学習ライセンス取得に応募したら、なんと運よく選ばれました(現在の勤務地ではアラビア語が話せることが「望ましい」とされているからなのかも)。なので、このソフトウェアのアプリ版を携帯にダウンロードして勉強してます。
まだまだ流暢に標準アラビア語で話せるようになるまでには道のりが長いですが、2年間のJPO任期が終わるまでには、標準アラビア語で日常会話ができるようになりたいものです。
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