2018/12/15

スーダン観光 / Sightseeing in Sudan

スーダンは、私の前赴任国のモロッコに比べてあまり観光する見所がないんですが、その中でも、過去にブログで投稿したカリマのピラミッドや、メロエのピラミッド、紅海沿いの街ポートスーダンのエメラルドグリーンの海、あとは首都ハルツームにある博物館諸々程度しか、私が知る限りあまり観光地がありません。

そんな中で、今回は首都ハルツームの観光地と、最近遠出して行ったメロエのピラミッドを紹介しようと思います。

首都:ハルツーム(Khartoum)
以前、白ナイル川と青ナイル川の合流地点についてはこのブログでも書きましたが、それ以外にもハルツームにはちょっとした観光地があります。ざっと私の感想と共に紹介します(あまりにもいい加減で、歴史やスーダンが好きな方にはちょっと恐縮ですが。。)

①国立博物館
スーダンの古代からの歴史的な建造物の一部や、発掘された装飾物などが2階に渡って飾られている。残念ながら説明がアラビア語のみだったりするので、せっかくなのに、あまり歴史的価値がよくわからない。。国立博物館のわりには、猛暑の中全くクーラーがきいておらず、見るだけでも汗だく。外に置いてある古代の石像や、ヒエログリフ(エジプトなどに見られる古代象形文字)が明確に刻まれた遺跡は見応えあり。



②共和党宮殿博物館
大統領府やナイル川の近くに位置する小さな博物館。スーダンの近代史で、スーダン国が外交を通して色んな国から頂いた贈り物が陳列されてある。また、歴史的に重要な出来事が起ったのもこの建物らしい。外には実際に過去に使われたロールスロイスのクラシックカーが展示されている。



③スーフィーの儀式
毎週金曜日(イスラム教徒にとっては聖なる日)の夕方になると、スーダンの19世紀のスーフィーの指導者だった長老Sheikh Hamed Al Nilのお墓の周りに、彼の崇拝者たちが集まって、大きな円を作って呪文を唱えるように踊りだす。夕暮れと墓地を背景に、カラフルな衣装に見をまとって、呪文をと唱えながらひたすら踊る姿は、なかなか異様な風景。エジプトやトルコみたいに、その場をぐるぐると自分で回るスーフィーとはまたちょっと違うのが興味深い。






ちなみに、これらの見所はハルツーム市内にあるAcropole Hotelというホテルが企画するツアーで全て見れます。本来はホテルの宿泊客向けなのですが、宿泊者が少なめの時は、ツアーを一般者にも解放しているので、私はそれに参加しました。


メロエのピラミッド
メロエは首都ハルツームから北東に約3時間半ほど進んだところにあって、ここには古代のピラミッドがある。エジプト・カイロのピラミッドに比べて斜面がかなり急で、大きさも小さい。あまり保存状態がよくなくて、残念ながら修復作業も雑な感じだけど、砂漠の真ん中に突然現れるピラミッド群は、初めて見るときは結構感動する。首都ハルツームからは、朝早く出発すれば、日帰りで日没前に帰ってこれる。
到着すると、ラクダ遣いのおじさんたちが待ち構えている

かなり急斜面なピラミッド

一部はかなりはっきりとヒエログリフ(古代象形文字)が残っている

こちらもかなりはっきりと残っている(レプリカかな?)

エジプトには見られない、入り口付きのピラミッド 

おまけ:近くにいたロバの子どもが可愛すぎる。。。そして後ろにいるロバ、あまりの暑さのせいか、ぐたっとしている(笑)。最初は死んでるのかと思ったら、そのうちむくって起きた。
























ちなみに、メロエに行った時に現地の高校生くらいの若者が学校か何かの団体旅行で見学に来ていて、ピラミッドよりも私たちアジア人の方が珍しいみたいで、なぜかパパラッチ攻撃(笑)。ピラミッドじゃなくて、うちらを隠し撮り、あるいは一緒に自撮りしていいですか?ばっかり。近くにいた若者に、「私たち4人を写真に撮ってください」って、うちらのカメラ渡したら、なんと一斉にその辺の若者のスマホがこちらに向けられ、記者会見だか写真会みたいなことになった(笑)。

でもこの団体さんが立ち去ったら、あたりは静かになって、観光客は私たちしかいませんでした。カイロのピラミッドなどに比べると観光客は少ないので、ある意味ゆっくり見れます。

そんな訳で、スーダンはそこまで見所が多い国ではないのですが、密かに歴史的な遺跡などが存在するのです。残りの滞在期間で、今度は海の観光地ポートスーダンや、カッサラにも行ってみたいところです。

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