2014/12/29

石鹸作りとリサイクルペーパー作り / Making soaps and recycle papers

前回の投稿でも書いた通り、任地グルミマでは毎年12月中旬頃になるとオリーブの収穫の季節を迎えます。

去年から実は活動先のアソシエーションの女性たちから、「オリーブオイルを使った石鹸作りの仕方を教えてほしい」と言われていたので、前からオリーブの収穫の季節に合わせて、石鹸作りの実践をやろうと思っていました。

ただ、石鹸作りをするには危険物である苛性ソーダを使ったりすることなどもあって、1人でつたないアラビア語を使って実演するのは不安だったので、去年から行っているエルラシディアグループ型派遣の活動の一環として、エルラシディア県内で活動する他のJICAボランティアにも手伝ってもらって、実演することになりました。

土日の両日を利用して、JICAボランティア4人と配属先である教育省のボランティア担当者で協力して、活動先である2つのアソシエーションにて実演を行いました。

実演に必要な道具は、今後ボランティがいなくても自分たちだけで出来るように継続性を考えて、できるだけアソシエーションの人たちに用意してもらいました。でも、ちゃんと女性たちがその道具を全て持ってくるかが心配でした・・・。

当日アソシエーションに行ったら、案の定伝えていた道具は全て揃っていなかったので、近くに住むメンバーから道具を持って来てもらったりして、なんとか全て道具は揃い、参加するメンバーも大体揃ったので、実演開始!


石鹸作りの説明は教育省のボランティア担当者にやってもらって、作業のフォローはボランティアがやったのですが、言語的な壁もあったりして、なかなかこちらの意図がうまく伝わらなかったりした部分もあったけど、とりあえずなんとか石鹸作りは出来ました・・・!

夏に試験的に隊員だけで実践してみたときは、わりとうまく固まった石鹸だったけど、今回は冬にやったということもあって、あまりうまく固まらなかったという事態もあり、全てはうまくいかなかったのがちょっと残念だったけど、女性たちが学びたいと言っていた石鹸作りの方法を学んで、今後も自分たちで作りたいかどうかはまた後日判断してもらえればいいなと思います。

それは、現金収入向上のための商品開発でもいいし、自分たちが家で使うためでも何でもいい。何か新しいことを学んで、それが彼女たちの喜びや何か新しい発見につながるきっかけを与えることができたならば、それはそれでいいかなと思います。

あと、欲を言えば、集落の小学校で手洗いの仕方を教える学校保健の授業もやっているので、今後はアソシエーションと学校が連携して、女性たちが作った石鹸が学校の子どもたちの手洗い用に配られたらいいのになー、なんて勝手に思ってます。「この石鹸、私/僕のお母さんが作ったんだよー!」なんて子どもたちが言って、手洗いを学校でできたらいいじゃないですか・・・!まあでもここまでつなげるのはもう少し先のことかなあ・・・。

ちなみに、石鹸作り以外にもこの活動では牛乳パックを利用したリサイクルペーパー作りも実演しました。



リサイクルペーパー作りは、教えてほしいというニーズがあった活動ではなかったけど、今後例えば商品のラベルとして使ったり、商品として開発することの可能性を探るためにも、実演してみました。その他にも、環境教育の一環として子どもたちを対象にやっても面白いので、試験的な意味も込めてアソシエーションの人たちにやり方を教えました。

これは石鹸作りよりも簡単なので、みんなリラックスして和気あいあいながらやってました!

2日間ずっと働きっぱなしでかなり疲れる週末でしたが、エルラシディアグループ派遣賛同のボランティアたちと、教育省のボランティア担当者の協力のおかげもあって、特に大きな問題もなく、この週末の活動を終えることができました!支えてくれた人たちみんなに感謝です。そして、石鹸作りやリサイクルペーパー作りを学んだ今後の女性たちの動きがどうなるか楽しみです・・・。

2014/12/24

オリーブの季節 / A season of olives

去年も同じようなタイトルで書きましたが、私の住むモロッコ南東部では、毎年12月にオリーブ収穫の季節を迎えます。

今年は12月中旬に収穫の季節を迎えて、収穫の季節には家族総出でオリーブの収穫に行きます。オリーブの木をどれくらい所有しているか、そしてその年はどれくらい実が生ったかにもよりますが、収穫は2日〜1週間くらいで終わるようです。

収穫の季節になると、グルミマの集落では子どもから大人までが、長い棒を持ってオリーブの木を叩いて、木になっている実を落とす姿、そしてそれを必死に拾う姿が見られます。

そして収穫した実をオリーブオイルにするために、オイルを作る工場に持ち込んだり、この時だけ至る道端に出没するオリーブを買う業者(?)へ持って行って、お金にしているようです。

オリーブの海! 
オリーブを売買するおじさん。
オリーブの写真撮っていたら、オレも撮ってくれって言い出した、笑。 
こんな人たちがこの季節になると道端にたくさんいる

去年の投稿にも書きましたが、私の活動先近くにあるオリーブオイルを作っている工場は、今年もいろんな人がオリーブを持ち込んではそれをオイルにして・・・と忙しそうに稼働していました。
ここにオリーブを突っ込んで、ぐるぐるまわしてつぶして・・・
これで圧をかけてつぶして、再度上のグルグルの機械でつぶす
工場の裏庭。この黒いのは全部オリーブ!
こうやってみると、なんか可愛い☆

この季節は、一緒に活動している手芸グループの女性たちも収穫で忙しくなるので、アソシエーションには一時的に来なくなります。今年は私にとってオリーブ収穫を体験できる最後のチャンスなので、いつもお世話になっているリーダーのお家にいって、彼女たちの家族の収穫に半日だけ同行してきました。

去年と同様、長い棒を使ってオリーブの木を叩いて実を落とすのですが、高いところにある届きにくい実をとるには、主に男性や子どもが木に登って枝をゆすったり、枝を叩いて落とします。
こちらはムスタファくん。
器用に実を落としていきます。

私も参戦しなければ!と思って、棒を振ってオリーブを落とすけど、慣れない仕事なので、すぐに腕が痛くなるし、なかなかオリーブも落ちない・・・笑。

でも、天気はいいし、ちょうど夕暮れ前の弱くなったお陽さまがとっても綺麗で、それだけでもなんだかいい気分になります。

そして落ちた実を全部拾うんですが、これもずっと前屈みの作業なので若干疲れます・・・。みんなで協力して実を拾ったら、今度はオリーブを全部まとめるんですが、そのときに面白い光景を発見・・・。

なんと次男のムスタファが、ビニールシートを大きく広げた三女のマリアムに向ってオリーブを投げている・・・!そんなたいした距離じゃないのに、なんで手渡しせずに投げるんだろう・・・と不思議に思っていたら、どうやらこれはオリーブの実と一緒に拾ってしまった枝や葉っぱをとるための作業だということがわかりました・・!

重いオリーブは投げると飛びますが、軽い枝とか葉っぱは手前で落ちるので、それを利用して、投げられた実のみがビニールシートに落ちる、という仕組みなのです!
オリーブを投げるムスタファ!

それをキャッチするビニールシート

そして、作業が終わったら道具や収穫したオリーブを家庭用のロバくんに思いっきり乗っけて、家に帰ります。
ロバくんも大変だ・・・

お家に帰ったら、いつも通りに可愛いらしいボシャルウィットのラグに囲まれたリビングにて、温かいお茶(アタイ)を楽しんで、そして私は帰宅したのでした。

このような、家族総出での収穫の共同作業ってなかなか日本ではもう味わえなくなってますよね。改めて、モロッコの家族の絆の深さっていうか、家族の大切さを実感させてもらった日でした。

2014/12/22

小学校での活動 / Activities at a primary school

こんにちは。活動が忙しくてしばらくブログを更新できないままでいました。

実は先月の終わり頃から、グルミマの中心地にあるある小学校で活動を始めました。
きっかけは、隣町エルラシディアにて養護の活動をしている隊員Rちゃんが、この学校にある特別支援教室で月に1度活動し始めたこと。彼女の活動を見にこの学校に行ったとき、学校の生徒用のトイレがあまりにも汚かったので、校長にそれを伝えて、過去の隊員が作った学校保健用の教材があるので、それを使ってトイレの使い方や手洗いの仕方、歯磨きの仕方などを指導したらどうかと提案しました。(詳細はこちらの投稿を参照。)
この写真を撮ったときはなかったけど、
以前はウ●コが便器じゃないところにいくつか転がっていた。

校長先生はとてもやる気のある人で、「是非やってほしい」と言って、私の配属先の教育省に許可をとってくれて、私がその学校で活動できるようになったのです。

まずはトイレの使い方、手洗いの仕方、歯磨きの仕方のレクチャーを低学年を中心にやりました。説明は私のアラビア語じゃ子どもたちに上手く伝わらないので、担任の先生たちにやってもらいました。先生によってはぱぱっと説明を終わらしてしまう人もいるし、すごく丁寧で熱心に説明してくれたりする人もいましたが、とりあえず廻れるだけのクラスは廻りました。

以前来たときに気づいたのは、トイレに水を流すためのバケツがないこと!そりゃあバケツなかったら汚物も流せないから、便器や便器じゃないところに転がってるのもわからなくないなーといった感じでした。なので、学校側には、ペットボトルの上の部分を切り落としたバケツを用意することを提案したんですが、なんと早速翌日にはトイレの全ての個室に用意されてて、おまけにトイレも清掃されていました!

ただ、これが数週間後にもう一度トイレを見に行ったら、バケツが数個なくなっている・・・。そしてウ●コもなくて綺麗になっていたトイレの横にはウ●コが1個転がっている・・・。学校側は、バケツには今後紐をつけて水道の蛇口に括り付けるとのことでした。まあなかなかすぐは変化しないけど、徐々にやっていくしかないですね。
過去の隊員が作った手洗いの仕方のポスターを校長に渡したら、
早速全部の教室と水道に貼られていた。
貼ってくれたのはいいが、子どもたちがこれを見て
実践してくれればいいんだけど。

とりあえず学校保健はざっとやった感が拭いきれないけど、校長曰く全部のクラスを廻った(←私としてはまだ見たことのない生徒もいたので、全部は廻っていない気がするけど・・)ので、校長が「次はどんなアクティビティをやってくれるんだい??」と、新しい活動を期待して私に聞いてくる・・・。

なので、とりあえずいくつか私ができる活動を紹介して話し合った結果、「じゃあ全部やってほしい!」ということになり、まずは日本文化紹介を全クラスで行うことに。

以前行った日本文化紹介で使ったパワポがあったので、それをちょっと小学生向けに編集して、パワポの後には古新聞で兜を一緒に作る、1時間のプログラムをすることにしました。

今週は既に4〜5クラスで日本紹介のアクティビティをやったのですが、子どもたちの反応はとても良い!ビデオも交えたパワポでは一生懸命聞いてくれて、特に「四季」や「自然」の写真やビデオでは子どもたちが「わあ〜!」と言って反応がいいです。あと、以外に人気があったのは、ちょっとだけの日本語紹介(とはいっても、小学生相手なので挨拶のみ。)高学年のクラスでは、子どもたちが一生懸命ノートにメモしてくれて、嬉しくなりました。

でもやっぱり一番反応がいいのは、兜づくり!!あまりにも子どもたちが元気で自己主張が強いんで(「私のも見て!」とか「私にも教えて!」みたいな)、30人程の生徒の前で兜を教えるのはちょっと大変ですが、出来たときの子どもたちの顔は本当にキラキラしている!何も言ってないのに、兜に色を塗ってカラフルにしたり、「僕/私の名前、日本語で書いてー!」と言って自分で作った兜を出してくるし、本当に子どもたちの素直な反応には、こっちも嬉しくなります。

授業が終わってからも、兜を誇らしげにかぶって、迎えに来ている親のもとへ向う子どもたちが印象的でした。
モロッコの子どもたちって本当に可愛い・・・

子どもたちにはどれだけ日本紹介の授業が印象に残ったか分からないけど、「そういえばあの時日本って言う国から来たボランティアがいたなー」ってちょっと振り返ってもらったり、グルミマのような田舎の町だと、外国の文化や外国人に触れる機会もほとんどないから、少しは子どもたちにとってちょっとだけ異文化を体験できる機会を与えられたのなら、それだけでも嬉しいなと思います。

最近では、学校に入るとどこからともなく日頃のアラビア語やフランス語の挨拶以外にも、「アラター!」や「コンニチハー!」が聞こえ、あっという間に子どもたちが寄って来てほっぺにチューをしてくるので、可愛いもんです。子どもたちから笑顔と元気をもらう毎日です。

2014/11/28

ボシャルウィットのこと / About boucherouites

「ボ・シャルウィット」とは、モロッコの田舎で伝統的に作られてきたリサイクルラグのこと。なんでリサイクルなのかというと、いらなくなった服 を裂いたり、仕立屋さんから出る端切れを使ったり、古いセーターから糸を紡いだりして、ラグとして生まれ変わるから、海外ではリサイクルラグとも言われています。寒さを凌ぐためにラグが必要だけど、新しいラグを買うお金はない・・・という背景から、このようなリサイクルラグが作られるようになったようで、今でも多くのモロッコ人の家庭 では使われています。



じゃあ「ボ・シャルウィット」という単語はアラビア語でリサイクルラグを意味するのかというと、そうではありません。「ボ」はアラビア語で「主」などという意味を持ち、「シャルウィット」は「端切れ」を意味しているので、直訳すると「端切れの主」みたいになるのかもしません(笑)。でもモロッコでは一般的に端切れや古い毛糸を利用したラグのことをこう呼びます。

私はこのボシャルウィットに前から興味があって、協力隊でモロッコに赴任することが決まる前から確かボシャルウィットやモロッコ雑貨のことはネットなどチェックしていた気がします。でも実際にボシャルウィットのことを色々調べ始めたのはモロッコに赴任して実物を活動先の集落の家々で見た頃からかと思います。
晴れた日には、色とりどりのボシャルウィットたちが
土壁の集落を飾る 
隣町ティンジダッドにある博物館で見た
アンティークボシャルウィット① 
隣町ティンジダッドにある博物館で見た
アンティークボシャルウィット②
活動先集落のお家で見た超可愛い色合いのボシャルウィット
よーく見ると、細かく裂いた端切れが使われているのが分かる

グルミマ赴任当初から活動先集落のいろんな家で、色とりどりの可愛いボシャルウィットたちを見ては「私も自分用のボシャルウィットが欲しい!」と言うと、活動先の女性たちは「私たちは作り方を知っているから、日本に帰る前に作ってあげるからね」と言っていたのでした。

早く作ってもらいたいから、とりあえず必要な材料(縦糸、端切れ)を調達することから始めました(笑)。縦糸を買って、グルミマにあるモロッコの伝統服やドレスなどを作っている仕立屋さんを数件廻っては、「端切れ(シャルウィット)はありますか?」と聞いて、ちょっとずつある端切れをもらっていたら、ある日一軒の仕立屋さんから、 どーーーーんと超デカい袋に入った大量の端切れをもらいました!!(確か2013年の秋くらいだから一年以上前、笑)。
水色の袋は全部端切れ!これだけで10キロくらいはあった気がする・・・。
その左にある複数の袋も全部端切れ(笑)。

でも活動先の女性たちは、日頃からベルベル刺繍の商品作りで忙しいので、ぶっちゃけ私のためにボシャルウィットを作っている暇なんてないくらいだったのです・・・。

なので、まあ帰国前までに1〜2枚作ってもらえればいいやー、なんて思っていたら、それはちょうど10月上旬頃、いつもの通りに活動先集落(Kとする)のアソシエーションの女性リーダーのお家へお茶に行った時。たまたま裏庭にあるパンを焼く台所のようなところを覗いたら、なんとお母さんとリーダーの妹さんが、ボシャルウィットを作っていたのですーーーー!!

とは言っても作っていたのは別に私のじゃなくって、自分の家用のもの。彼女たちが使っていたのは端切れではなくて古い毛糸でしたが、作り方は端切れを使った場合と同じ。

作り終わったラグはこんな感じで素敵にリビングにて使われていました☆


思わず興奮して、「私もボシャルウィットが欲しいのー!」と言ったら、「じゃあこれが終わったら作ってあげるわね」と言ってくれました!

そして、数週間後に同じお家に行ったら、私のラグの作業が始まっていました!

おみくじのように、端切れを縦糸に結んでいく
横糸(布)をトントンと叩いて縦糸の間に押し込むための道具「タスカ」

せっかくだから作り方を教えてもらおうと思って、2時間くらい一緒に作業したけど、ずっと前屈みなもんだから、腰が痛くなってしまいました・・・。お母さんは全然へっちゃらな顔をしてました(笑)。

そして一週間後に出来上がったのがこの作品!!!
約85x110cmの大きさ

ちょっと注文したサイズよりも短かったのですが、とっても可愛い仕上がりなので、大満足!ただ単に全く知らない人が作ったのではなくて、私が日頃からお世話になっている家庭のお母さんが作ってくれたので、とっても親近感が湧くし、自分にとって活動先集落の良い思い出になります♡

ちなみに、端切れで出来たボシャルウィットはその時に手に入る端切れの色や布の種類、そして作る女性の気分によって、配色や素材が違ってくるので、全く同じ色合いの作品というのは二度と出来ないといっても良いくらいでしょう。
ドレスの生地の端切れが入ってたりすると、
キラキラとラグが光って可愛い!

あと私が個人的に思うボシャルウィットの魅力は、ラグ一枚一枚がその時のモロッコのトレンドが詰まった色合いとなるということ。私は個人的にグルミマの仕立屋さんから端切れをタダでもらってきているので、その時に手に入る布の種類は、その仕立屋さんがお客さんから受けたオーダーの生地の端切ればかり。下の写真のような、キラキラ入りの生地が端切れの中に入っていたりすると、ラグもちょっとキラキラが入った仕上がりになるので、嬉しい!
モロッコの結婚式などで着るドレス

やったー!念願のボシャルウィットが手に入ったー!!!おまけに作ってくれたのはいつもお世話になっているベルベル人のお母さん!!・・・と思って浮かれていたら、なんと活動先であるもう1つの別の集落(Gとする)の女性たちが、私が集落Kの女性にボシャルウィットを作ってもらったことを早速耳にしたらしく、「私たちもアイシャ(←私のアラビア語名)のために作るー!!」ってなって、今まではなかなか着手しなかったボシャルウィットを突然作り始めることに・・!(←結構集落同士のライバル意識があって、お互いの集落がどういう商品を作っているかとか気にする・・・。ある意味良い刺激になっていいかも、笑)。

 せっかくもう1枚作ってもらうことになったので、今度は違う柄にしてもらおうと思って、ダイヤ柄のをお願いしました。

作業中に、作ってくれた女性の家に2日に一度くらいの割合で様子を伺うために立ち寄ったのだけど、お母さんが息子のお嫁さんたちに作り方を教えたりしてて、世代から世代へボシャルウィットの作り方が受け継がれる姿があったのが嬉しかったです。


・・・そして2週間後くらいに出来上がったのが、こちら!!↓
約75x145cmの大きさ

これはまた四角の模様と違って可愛い・・・!
ちなみに、これは私へのプレゼントということで女性たちが無料で作ってくれたのです・・・。「何時間もかかったのだからその分の仕事量のお金を払う!」と何度も言ったのですが、「アイシャは私たちの仲間だから、私たちと同じだから、いいの。お金はいらない」の一点張りで、お金は受け取ってくれませんでした・・・。みんなに優しくされて、こんなに素敵な集落のお土産をもらって本当に幸せ者です・・・。


ちなみに実を言うと、同時に日本からの友人に頼まれて玄関マットサイズ程度の大きさのボシャルウィットと、同じサイズで自分用にもう1つ試作品を依頼していて、これらも最近出来上がり!
こちらが日本の友達から注文を受けて作ってもらった
ドアマットサイズ(ちょっと大きめの約60x75cm)
これは上と同じサイズの試作品。

ということで、今うちはボシャルウィットが4枚もあります!(1つは日本の友達に後日送りますが!)

どのボシャルウィットも色合いが派手!と思うかもしれませんが、私はこの派手さというか色んな色があるのが好きです。私にとって色んな色は多様性を表しているので、モノクロよりもマルチカラーの方が心や考え方がカラフルになります。

ここまでが、私が作ってもらったボシャルウィットたちのことと、その子たちに対する想いです。

今後のことですが、個人的にボシャルウィットが好きなので、その想いを活用して、今後は女性たちの現金収入向上にもっとつなげていけたらと思っています。

今までは地域の手工芸品開発ということでベルベル刺繍を中心とする商品開発を行ってきましたが、今後はボシャルウィットも商品のラインアップに加えることによって、今まではベルベル刺繍商品の製作に関わっていなかった女性たちも巻き込んで、より多くの女性たちの現金収入向上に貢献したいと思っています。

こうやってブログとかfacebookとかでボシャルウィットの写真をアップすると、ありがたいことに何人かの友人から、「私も注文したい!」という声を 聞きます。

もちろん注文はお受けします。サイズや柄などの希望があれば相談ください。

ただ、今後は私を通さずにアソシエーションの女性たちが独立してネットで国際的に販売できるように、今オンラインのフェアトレードサイト(英語)での販売に向けた準備を進めているので、私の活動先のアソシエーションがボシャルウィットの販売をサイトで始めたら、是非それを通して注文して下さい(事前のサイズや柄の相談は受けられるので、興味ある方は私に直接連絡下さい)。このサイトを活用することによって、女性たちの自立した販路確保に繋がります。私の任期満了となる頃までには、女性たちが私なしでもこのサイトを通して商品を販売できることを目指しています。

ちなみに既にベルベル刺繍マントは同サイトにて販売中なので、興味ある方はご覧下さい☆

あと残すところ私の任期も3ヶ月とちょっととなりましたが、現地のニーズに基づいて3ヶ月間だけ任期を延長することになりそうです。つまり、残すところあと6ヶ月ちょっとの任期です。

この6ヶ月間で、どこまで女性たちが自立して商品の製作や販売が出来るように持って行けるかが勝負となりそうです。近い将来、活動先アソシエーションの女性たちがボシャルウィットを上記のフェアトレードサイトで販売できるようになったら、またブログにて案内したいと思います。ここまで読んでくれてありがとうございました。今後も応援よろしくお願いします。

2014/11/15

日本文化紹介@エルラシディア&英語授業開始 / Introduction to Japan and English lessons

ブログの更新が最近あった出来事に あまり追いついてない感じですが、先週末は、エルラシディア市内にて、エルフードのナツメヤシ祭りで行った日本文化紹介に続き、フェスティバルにブースを出展し、日本文化紹介を行いました。

とはいっても私が参加できたのは、半日のみでしたが・・・。
本当は二日間ともお手伝いしたかったのですが、何しろこの週末からやっと去年も行っていた英語の補習授業が再開したので、 どうしても活動をお休みすることは出来なかったのです(詳細は以下に書きます)。
でも、エルラシディア隊員たちは土曜日と日曜日の二日間、フェスティバルにて頑張っていました!

今回エルラシディアで開かれたフェスティバルは、緑の行進(モロッコの祝日)とペタンク(スポーツの一種)の国内大会に合わせたもので、フェスティバルの一角で、エルラシディアやグルミマなどのアソシエーションのいくつかがブースを出展し、商品を販売したりしていました。

実は私が活動しているアソシエーションの1つも商品を出展していたし、グルミマにて活動していた先輩隊員の支援先だったアソシエーションも2つ出展していたので、なんだか嬉しかったです。こうやって自分たちで販売する機会を積極的に見つけて掴んでいくのは大事なこと。
私の活動先アソシエーションのブース

先輩隊員が活動していたアソシエーション①

先輩隊員が活動していたアソシエーション②

そして私たちJICAボランティアの日本紹介のブースはこんな感じ。

前回エルフードのナツメヤシ祭りで行った時は、来訪者がたくさんいて入場制限をしないとカオスになるくらいでしたが、今回のエルラシディアでのお祭りは規模がこちらのほうが小さいこともあってか、特に制限しなくても来訪者がゆっくりと見れるくらいでした。

そして今回はテントの中に大きなテーブルがあったので、それを真ん中において、その上に日本の伝統的文化を紹介できるような小物を展示しました。


箸体験コーナーでは、
ねずみ男姿(モロッコ伝統の服「ジ ェラバ」)の
オヤジが箸に挑戦!

私は日曜日の午前中しか参加できなかったけど、あっという間に時間は過ぎて行きました。活動先アソシエーションの代表や女性たちもブースを見に来てくれたから、ちょっとは彼ら彼女たちに日本のことを知ってもらえたなら嬉しいです。

この日はグルミマで午後活動があったので、急いで他のアソシエーションのブースも見てから帰ろうと思っていたら、なんと可愛い手織りのミニラグを発見!!可愛かったので速攻買ってしまいました!
ストライプのリサイクルラグにポンポンが付いてて可愛い!
早速玄関で使ってます〜☆
(スリッパのバブーシュは別で買ったものです)


そして急いでグルミマに帰ったのは、このブログの冒頭でも述べた、英語の補習授業が再開したから。去年からアソシエーションから依頼のを受けて、集落の学生たちに英語の補習授業を土、日でやっているのです。

ただ、今年6月末から学校は夏休みだった関係で、その間は授業は一旦お休みにしていて、新学期(新学年)になってやっと日程が決まったのでまた再開したのです。

土、日で合計3クラスで英語を教えてますが、一回目の授業はどのクラスもまずまずの人数(6〜10人くらい)。去年は時が経つにつれて徐々に生徒が減っていって、必ず来る生徒は毎週2〜3人とかっていう時もあったので、今年は生徒が減らないように、もっとレッスン内容を工夫しないとなーとも思ってます。

ただ、日曜日の2つ目のクラスでは授業を行う学校に入るための鍵の管理の問題があって、しょっぱなから学校に入れない(鍵が行方不明)から授業が開始できない、代わりの場所としてアソシエーションで急遽授業やろうとしたけど、鍵の問題でもたついてたら日が暮れて室内が暗すぎる(アソシエーションには電気が通ってない時がある)、なんとか電気つけてもらったけど、黒板も何もないからじゃあスピーキングの練習だけやろうと思ったら、生徒は落ち着きない男子ばかりでじっと座っていることが出来ない、、などちょっと大変でしたが(笑)、次回からはそういうことがないように、アソシエーションのメンバーには鍵の管理をしっかりしてもらいたいもんです。。。

ということで、英語補習授業が始まると、活動をしていない丸一日の休息日というのが 一週間のうち一日もなくなります(ただ、毎日活動は午後からなので、トータルで考えるとそこまでたくさんの時間を活動に拘束されるわけじゃないですが)。これからモロッコは寒さが増すので、風邪引かないように体調管理しながらボチボチ頑張っていきますー!