2013/08/12

ライード(ラマダン明けのお祝い)/ The celebration after Ramadan

少し報告が遅くなりましたが、モロッコでは8月8日に30日間のラマダンが終わりました!

本当は8月7日には終わると言われていたラマダンですが、最終的にラマダンがいつ終わるかは、前日の月の動きによって判断されるために直前まで分からないそうです(イスラム教は太陰暦を利用しています)。8月6日の夜、ニュースで「ラマダンは8月8日に終わります」ということが発表されました。8月7日に終わるのだと思っていたから、まだあと1日あるのか!!とちょっとガッカリしちゃいました。


モロッコ人の友人に聞いたところ、ラマダンの最後の10日間は、今までの20日よりもさらにお祈りをたくさんしたりする期間なようで、モロッコでは特に26日目だか27日目には一晩中モスクに出入りしてはお祈りをする人が多いようです。またこの日にはちょっとしたお祝いやらお祭りやらがあるようで、いつもよりも村や町が盛り上がった様子でした。


25日目の夜には、活動先の団体のルフトール(日没後の食事)に誘われて行ってきました。近くに住む子どもたちがたくさん集まっていました。女性たちは食事の準備に追われて大忙し!何か手伝いたいと思ってキッチンに行っても、慣れない私は足手まといになるだけだったので、大量に用意されたゆで卵の写真を撮るだけでキッチンから出てきました(笑)。

ルフトールには必ずといっていいほどゆで卵が出てくる

日没後は室内よりも屋外の方が涼しいので、ルフトールは団体の建物の外で食べました。周りにはグルミマのナツメヤシやオリーブの木がたくさんなったオアシスがあるので涼しくて気持ちいい〜☆

子どもだちも早くご飯食べたくっておおはしゃぎ!

その後、近くの集落にて子どもたち向けのイベントが開かれると聞いたので、顔を出してみました。古いクサル(要塞化した村のこと、グルミマを含むアトラス山脈以南にある砂漠地方にはよく見られる)の前で簡易ステージが組まれていて、子どもたちがコーランを読み上げるコンクールやら、劇やら、この1年間頑張った子どもたちへの表彰式(?)やらで盛り上がってました。

ライトアップされたクサルが神秘的な雰囲気。
ここ、まだ中に人が住んでます。

翌日、ラマダン26日目には別の集落にてやはり似たような子ども向けのイベントがあり、そこでは周辺の女性団体が手芸品を出展することになり、私の活動する団体の女性たちも大急ぎで未完成の作品を完成させたり、商品に値札を付けたりして、商品を出展。

写真の手前にあるのが私の活動する団体の商品。
奥のステージでは子どもたちがダンスやら劇やらを披露していた。

今回、私が商品開発に関わった商品を初めて販売する機会だったので、はりきってイベントに参加したのだけど、結局イベントに来ていた人はあまり購買意欲がなかったようで、売れたのは2品だけ。でも、そのうち1品は私が開発した商品だったから嬉しかったです!


しかし、この頃から何だか体がだるくなり、風邪の前兆のようなちょっとした寒気も感じるように・・・。この日の晩は疲れたのでイベントの途中で家に帰ったのだけど、案の定翌日は高熱を出し、体温を計ったらなんと39.9度!!!この日は1日中ベッドで寝てました。おそらくラマダン中の昼と夜が逆転した生活や、初めてやる断食などが応えたんだと思います・・・。無理はいけませんね・・・。


でも、翌日には37.4度くらいまで熱を下げることができ、活動も休みたくなかったので団体までピカラちゃん(私の自転車の愛称)に乗って行ったら、なんと誰もおらず、活動はお休みだった・・・。なんだ、それなら事前に言ってくれよ・・・ってかんじでしたが、団体前で誰かが来るのをオリーブの木の下で待っていたら、涼しい風が通って快適でした〜。



結局、ラマダンは8月8日で終わりました。その間は、高熱でぶっ倒れた時以外は毎日ルフトールをモロッコ人家庭にて頂きました。その数、多分20家庭くらい(同じ家庭に5回くらいお世話になったこともあったので)。優しく(時にはしつこいくらい、笑)食事に招待してくれるモロッコ人のホスピタリティーには本当に毎回感謝です。


そして、実行していた断食ですが、これは体調を崩す前までは毎日頑張ってやっていましたが、体調を崩してからはもう完全にやる気がうせ、日中でも飲食をしていました・・・。ということで、今年の私のラマダンは25日間で終了〜。もう辛いから来年はあまりやりたくないな・・・。



で、ラマダン明けのお祝いであるライードというのが、8月9日にありました。

この日は朝7時頃からみんな新しい服※を着てモスクへ行ってお祈りをしていました。8時頃には人がMAXで、モスク前の広場は人で埋め尽くされてました!
(※ライードのためにみんなラマダン終了前に新しい服を調達するようで、ラマダン後半は服を買い求める人で町は賑わってました。)

モスクでのお祈りが終わったら、人が一斉に四方八方へ散って行き、その際にみんなに「マブルーク・レイード!」(「ラマダン明けのお祝い、おめでとう!」みたいなかんじ?)と言い合って、挨拶を交わしてました。


この日はどうやらご近所さんやら親戚やらの家を訪ねて、お菓子を振る舞ったりするそうで、誰でも人が気軽に入れるように、玄関のドアは開けておくようです。


私もこの日、ご近所さんのアフメドじいさんに「朝食にいらっしゃい」と言われていたので行ってみたら、確かにドアが開けっ放しになってました。


ラマダン明けの初の朝食ってどんな感じなんだろ!とワクワクして行ってみたら、なんと朝食といっても全部がお菓子でした・・・!!

アフメドじいさんの家のラマダン明けの朝食。
う〜ん、甘いものばっかり〜・・・。

私はあまり甘党ではなく、どちらかというと酒のつまみになるような塩辛いものが好きなので、ケーキやらお菓子ばかりの朝食ははっきりいってあまり食べる気になりませんでしたが、これもまあモロッコ文化を味わう良い経験だと思って少しだけ頂きました。


この日は今まで毎日食べていたモロッコ料理にももうちょっと飽きてしまって、反動でパスタやら日本食っぽい食事を作って食べました。先輩隊員からもらった麦茶のティーバックを発見したので、それで最近は毎日冷たい麦茶を飲んでます。日本の夏休みみたい〜(笑)。


ライードの祝日のために3連休だ!と思っていたら、活動先から連絡が入り、「来週後半はグルミマの中心地で文化フェスティバルが開かれる。うちの団体もブースを出して商品を販売することになったから、週末も商品作りの作業をしよう」という電話が・・・。なんと、そんなフェスティバルがあったのか!!ということで、普段は活動がお休みな日曜日も出勤し、女性たちと一緒に大急ぎでフェスティバルにて販売できるような商品作りに励むことになりました。


でも、これは私が商品開発をした手工芸品を売ったり、どの商品が人気があるのか分析する絶好のチャンス!ということで、このフェスティバルへの出展に向けて、現在女性たちと毎日活動中です。


このフェスティバルについては後日報告します!

では、また!

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