ラマダンが終わった8月の今、モロッコでは結婚式ラッシュが続いています。
モロッコでは、ラマダンの前と後に結婚式が集中するそうですが、グルミマではラマダン後の方が結婚式がたくさん行われている気がします。
・・・なぜそう分かるかって・・・?
モロッコでは、結婚式の時に新郎新婦が乗った車や招待された親族や客が乗った車のご一行が、クラクションを「プップップ〜!」とならし、車のライトをチカチカさせながらながら結婚式が行われる家に向かって走って行くので、すぐに分かります。先週末は特に多かったようで、一晩中違う家の結婚式の車のご一行が町中をクラクションをならして走ってました(笑)。今もこのブログを書きながら、数件のご一行が通過していきました。めでたいですね。
結婚式は3日間に渡って開かれ、大きい式では数百人の招待客が来ることもあるそうです。式は新郎・新婦の実家で開かれることが多いようで、田舎の方で庭が大きいようなところでは自分の家の庭や家の前(!)に大きなテントを張って、そこで式が開かれるケースが多いようです(都会で家に庭がなかったりする場合は、結婚式場などで行われたりするようですが)。
実際、テントはこんな感じ。このテント、一日レンタルするだけでもモロッコ人価格にしては結構かかります!(正解な値段は忘れました・・・。)
家で式が行われる場合は、なにしろ親族が総出で料理を準備するために、新郎新婦家族は大忙し!!挨拶をしている暇もろくにない感じです。
モロッコの3日間に渡った結婚式のスケジュールはこんな感じなようです(家族によっては多少異なるようだし、私も全日程参加したことはないので、人から聞いた話です。あくまでも参考までに)。
【1日目】新婦が身内の女性たちとヘンナをやる
【2日目】親族や友人を招待して食事会
【3日目】親族や友人を招待して披露宴&夜通し音楽かけて踊る!
先週末は、私も3つの異なる家の結婚式に招待され、3日間連日結婚式に行ってきました!
1件目に行ったのは、グルミマの郊外にあるマガマンという集落。過去に先輩隊員が活動していた村で、そのつながりで招待してもらいました。「ファティマの結婚式があるからいらっしゃい」と言われたので「何時頃に行ったらいいの?」と聞いたら、「何時でも良い」という返事・・・。よくわからないのでとりあえずお昼頃に行ってみました。
したら、式が行われる家の一階には招待された女性たちがたくさん座ってて、みんなおしゃべりしてる感じ。食事のいい匂いはするけど、まだ準備できてない様子・・・。とりあえず招待してくれた女性に挨拶して、それから"ファティマ"に挨拶をしようと思って彼女を探したら、なんと裏庭で料理をしている・・・。「え?!結婚する本人が料理も準備するの!?」みたいな感じで驚いたけど、モロッコの文化ではそうなのかな〜とか勝手に思い、とりあえず持って来たプレゼントは今は忙しそうだから、料理が終わってから渡そうと思って、「おめでとう」だけ言って、居間の方で食事が出るのを待ってました。
しかし、いつまで経っても食事が出てこない・・・。周りにいる女性たちの様子を見ていても、色んな人が出たり入ったりしていて、ただお茶を飲んで帰ってしまう人もいるし、もうよくわかんない状態・・・。周りはみんなベルベル語でしゃべっるから何を言っているかも分からないし・・・。
とりあえずおとなしく食事を待って、約3時間・・・。やっと食事が出て来た!
食事は通常、野菜のサラダ → チキンのタジン → 牛肉のタジン → フルーツ
という順序と内容で、女性と男性別々の場所で食べるのが普通です。
ちなみに、ここでの結婚式の食事の時は、あまり広くないリビングに合計60人くらいの女性たちがぎゅうぎゅうになって座っていました!私も恰幅のいいおばちゃんたちに囲まれながら、食事をもぐもぐ・・・。
食事中に、庭に新郎新婦が後で座るためのギンギラギンの椅子のセットが用意されてたけど、さすがに夜まで居るのは辛いから、"ファティマ"にプレゼントを渡して帰ろうと思い、「新婦のファティマはどこにいるの?」と聞いたら、なんと私が連れられて行ったファティマは、私の考えていたファティマと違う人だった!!まあ、ファティマって人多いから、どのファティマか確認しなかった私も悪いんだけど・・・。せっかく買ったプレゼントなので、新婦のファティマに渡してこの日は帰宅しました(笑)。
そして次の日に行ったのは、日頃から私もお世話になっているモロッコ人家庭の親戚の結婚式。この日はピースコー(米国版の協力隊)ボランティア数人と一緒に行きました。
本当は食事会が昼間から行われていたそうだけど、食事の部分はパスして、夜の部から参加することにしました。夜8時過ぎ頃に行ったら、ちょうど招待客が家から近くの道へ出て来て、音楽を奏でたり歌を歌ったりして盛り上がっているところでした。
そして、来客からのプレゼント(ブランケットなど)を頭に乗せて運び、女性たちがお祝いの歌を甲高い声で歌って大盛り上がり!
そしてご一行はまた結婚式会場である新婦の家に戻って行きました。
家の庭にはやはりテントが張られていて、その中では音楽がガンガンなって、子どもも男性も女性も踊る踊る!
23時頃になってやっと夕飯が出て来て、ご飯食べたらまたすぐにDJが音楽を流して、食後にも関わらずみんなガンガン踊ってました(笑)。
こういった場で踊る時、女性たちは腰を激しく振ってちょっとベリーダンスに似た動きもたくさんあるので、私も久しぶりに踊りました!多分東洋人をあまり見たことがないだろうし、東洋人が腰を振って踊るのを見るのなんてもっと珍しいからか、周りにいたモロッコ人は喜んでました(笑)。こういう時に、やっぱりベリーダンスやっててよかった!と思いますね。
下の写真の男の子は、ベリーダンスのドラムソロで使われるダラブッカという打楽器の即興演奏がとっても上手でビックリ!笑顔も素敵でした☆
あ、でも結局この日は新郎新婦の姿は見れませんでした(笑)。っていうか新郎新婦が誰なのかも知らなかった(笑)。モロッコの結婚式は、新郎新婦のことを直接しらなくっても、招待された客が友人を勝手に招待したりして参加できる日もあり、かなりゆる〜い感じです。
そしてその翌日は、私のアパートの上の階に住む隣人の若いカップルの結婚式がエルラシディア(グルミマから約1時間の大きな町)で開かれるとのことだったので、夜から参加してきました。新婦さんのノラは、実はエルラシディアに住む協力隊員の仲良しのお友達であるということもあって、エルラシディアで活動する隊員数名も参加していました。
この日は結婚式最終日で、ノラが5枚のタキシータと呼ばれるモロッコ風のゴージャスなドレスを披露して、夜通しDJが音楽流してみんなが踊る、という一番盛り上がる日だと聞いていたので、私もわざわざレンタルでタキシータを借りて参加してきました!
私は活動を終えてから遅れて参加したので見れなかったのですが、ノラはベルベルの血が通っているために、最初はベルベル風の衣装とメークでゲストたちの前に現れたそうです。
そして新郎新婦がお色直しをしている間に私は到着。着いたらグナワというモロッコの伝統音楽のミュージシャンたちが演奏を披露してました。
そして、ベルベル人女性が身にまとうタハルートで上半身を隠した女性たちがグナワパフォーマンスの男性たちと合わせて踊る(というかステップを小さく刻むといった方が近い)という、この地域ならではのパフォーマンスも見ることができました。
私も最初の方は一緒になって踊ってましたが、もうすぐ30歳になるこの年、さすがにオールをするにはそろそろ辛い頃に・・・。4枚目のタキシータを見てからちょっと仮眠しようと思ってリビングで寝ていたら、5枚目のタキシータを見逃した・・・。
そして最後は西洋式の真っ白なウエディングドレスを披露!これもまた美しいのなんの!初めて会った時から新婦のノラは美人だと思ったけど、改めてこの日、本当に美人さんなんだな〜と再実感しました。こんな美人さんが一緒のアパートにこれから住むと思うとなんだか緊張します(笑)。そして旦那さんも優しそうな人で、本当に素敵なカップルだなと思いました。
新郎新婦が式会場から去って行く姿をゲストたちが見送って、そしてやっと早朝6時半頃に式は終了。もうこの頃には朝日が上ってました。
いや〜、モロッコ式結婚式は長いしかなり体力がいりますが、今回行かせてもらった結婚式は本当に素敵でした。
こんな感じでラマダン後の結婚式ラッシュは、今年は8月末頃までは続くそうです。
結婚式もその国の特徴や文化などを垣間みる良い機会。今回も良い経験をさせてもらいました。
モロッコでは、ラマダンの前と後に結婚式が集中するそうですが、グルミマではラマダン後の方が結婚式がたくさん行われている気がします。
・・・なぜそう分かるかって・・・?
モロッコでは、結婚式の時に新郎新婦が乗った車や招待された親族や客が乗った車のご一行が、クラクションを「プップップ〜!」とならし、車のライトをチカチカさせながらながら結婚式が行われる家に向かって走って行くので、すぐに分かります。先週末は特に多かったようで、一晩中違う家の結婚式の車のご一行が町中をクラクションをならして走ってました(笑)。今もこのブログを書きながら、数件のご一行が通過していきました。めでたいですね。
結婚式は3日間に渡って開かれ、大きい式では数百人の招待客が来ることもあるそうです。式は新郎・新婦の実家で開かれることが多いようで、田舎の方で庭が大きいようなところでは自分の家の庭や家の前(!)に大きなテントを張って、そこで式が開かれるケースが多いようです(都会で家に庭がなかったりする場合は、結婚式場などで行われたりするようですが)。
実際、テントはこんな感じ。このテント、一日レンタルするだけでもモロッコ人価格にしては結構かかります!(正解な値段は忘れました・・・。)
白いテントが結婚式用のテント。 |
家で式が行われる場合は、なにしろ親族が総出で料理を準備するために、新郎新婦家族は大忙し!!挨拶をしている暇もろくにない感じです。
モロッコの3日間に渡った結婚式のスケジュールはこんな感じなようです(家族によっては多少異なるようだし、私も全日程参加したことはないので、人から聞いた話です。あくまでも参考までに)。
【1日目】新婦が身内の女性たちとヘンナをやる
【2日目】親族や友人を招待して食事会
【3日目】親族や友人を招待して披露宴&夜通し音楽かけて踊る!
先週末は、私も3つの異なる家の結婚式に招待され、3日間連日結婚式に行ってきました!
1件目に行ったのは、グルミマの郊外にあるマガマンという集落。過去に先輩隊員が活動していた村で、そのつながりで招待してもらいました。「ファティマの結婚式があるからいらっしゃい」と言われたので「何時頃に行ったらいいの?」と聞いたら、「何時でも良い」という返事・・・。よくわからないのでとりあえずお昼頃に行ってみました。
したら、式が行われる家の一階には招待された女性たちがたくさん座ってて、みんなおしゃべりしてる感じ。食事のいい匂いはするけど、まだ準備できてない様子・・・。とりあえず招待してくれた女性に挨拶して、それから"ファティマ"に挨拶をしようと思って彼女を探したら、なんと裏庭で料理をしている・・・。「え?!結婚する本人が料理も準備するの!?」みたいな感じで驚いたけど、モロッコの文化ではそうなのかな〜とか勝手に思い、とりあえず持って来たプレゼントは今は忙しそうだから、料理が終わってから渡そうと思って、「おめでとう」だけ言って、居間の方で食事が出るのを待ってました。
しかし、いつまで経っても食事が出てこない・・・。周りにいる女性たちの様子を見ていても、色んな人が出たり入ったりしていて、ただお茶を飲んで帰ってしまう人もいるし、もうよくわかんない状態・・・。周りはみんなベルベル語でしゃべっるから何を言っているかも分からないし・・・。
とりあえずおとなしく食事を待って、約3時間・・・。やっと食事が出て来た!
食事は通常、野菜のサラダ → チキンのタジン → 牛肉のタジン → フルーツ
という順序と内容で、女性と男性別々の場所で食べるのが普通です。
ちなみに、ここでの結婚式の食事の時は、あまり広くないリビングに合計60人くらいの女性たちがぎゅうぎゅうになって座っていました!私も恰幅のいいおばちゃんたちに囲まれながら、食事をもぐもぐ・・・。
食事中に、庭に新郎新婦が後で座るためのギンギラギンの椅子のセットが用意されてたけど、さすがに夜まで居るのは辛いから、"ファティマ"にプレゼントを渡して帰ろうと思い、「新婦のファティマはどこにいるの?」と聞いたら、なんと私が連れられて行ったファティマは、私の考えていたファティマと違う人だった!!まあ、ファティマって人多いから、どのファティマか確認しなかった私も悪いんだけど・・・。せっかく買ったプレゼントなので、新婦のファティマに渡してこの日は帰宅しました(笑)。
そして次の日に行ったのは、日頃から私もお世話になっているモロッコ人家庭の親戚の結婚式。この日はピースコー(米国版の協力隊)ボランティア数人と一緒に行きました。
本当は食事会が昼間から行われていたそうだけど、食事の部分はパスして、夜の部から参加することにしました。夜8時過ぎ頃に行ったら、ちょうど招待客が家から近くの道へ出て来て、音楽を奏でたり歌を歌ったりして盛り上がっているところでした。
そして、来客からのプレゼント(ブランケットなど)を頭に乗せて運び、女性たちがお祝いの歌を甲高い声で歌って大盛り上がり!
よいしょ、こらしょ・・・とプレゼントを担ぐ |
そしてご一行はまた結婚式会場である新婦の家に戻って行きました。
家の庭にはやはりテントが張られていて、その中では音楽がガンガンなって、子どもも男性も女性も踊る踊る!
23時頃になってやっと夕飯が出て来て、ご飯食べたらまたすぐにDJが音楽を流して、食後にも関わらずみんなガンガン踊ってました(笑)。
こういった場で踊る時、女性たちは腰を激しく振ってちょっとベリーダンスに似た動きもたくさんあるので、私も久しぶりに踊りました!多分東洋人をあまり見たことがないだろうし、東洋人が腰を振って踊るのを見るのなんてもっと珍しいからか、周りにいたモロッコ人は喜んでました(笑)。こういう時に、やっぱりベリーダンスやっててよかった!と思いますね。
下の写真の男の子は、ベリーダンスのドラムソロで使われるダラブッカという打楽器の即興演奏がとっても上手でビックリ!笑顔も素敵でした☆
あ、でも結局この日は新郎新婦の姿は見れませんでした(笑)。っていうか新郎新婦が誰なのかも知らなかった(笑)。モロッコの結婚式は、新郎新婦のことを直接しらなくっても、招待された客が友人を勝手に招待したりして参加できる日もあり、かなりゆる〜い感じです。
そしてその翌日は、私のアパートの上の階に住む隣人の若いカップルの結婚式がエルラシディア(グルミマから約1時間の大きな町)で開かれるとのことだったので、夜から参加してきました。新婦さんのノラは、実はエルラシディアに住む協力隊員の仲良しのお友達であるということもあって、エルラシディアで活動する隊員数名も参加していました。
この日は結婚式最終日で、ノラが5枚のタキシータと呼ばれるモロッコ風のゴージャスなドレスを披露して、夜通しDJが音楽流してみんなが踊る、という一番盛り上がる日だと聞いていたので、私もわざわざレンタルでタキシータを借りて参加してきました!
協力隊仲間とお揃いのタキシータを着て参加☆ |
私は活動を終えてから遅れて参加したので見れなかったのですが、ノラはベルベルの血が通っているために、最初はベルベル風の衣装とメークでゲストたちの前に現れたそうです。
そして新郎新婦がお色直しをしている間に私は到着。着いたらグナワというモロッコの伝統音楽のミュージシャンたちが演奏を披露してました。
で、その後は深夜近い時間にやっと夕食が出て来て、そしてお待ちかねの新郎新婦の登場!残念ながら、新郎新婦のゴージャスな姿は、写真UPの許可が降りなかったのでここでは見せられませんが、本当に本当に綺麗でした!どのタキシータも似合っていて、お姫様みたいに美しかった〜♥
新郎新婦がお色直しをしている間は、ダンスタイム!ってことで、皆音楽に合わせてガンガンに踊ってました!子どもも「こんな時間に起きていいの・・・?」って日本では思ってしまうような時間ですが、そんなことは関係なくノリノリで踊ってました(笑)。
この子、12歳だって。笑顔とダンスが可愛かった〜☆ |
ノリノリの女性たち。やっぱり現地人は腰の動きが違う・・・! |
私も最初の方は一緒になって踊ってましたが、もうすぐ30歳になるこの年、さすがにオールをするにはそろそろ辛い頃に・・・。4枚目のタキシータを見てからちょっと仮眠しようと思ってリビングで寝ていたら、5枚目のタキシータを見逃した・・・。
そして最後は西洋式の真っ白なウエディングドレスを披露!これもまた美しいのなんの!初めて会った時から新婦のノラは美人だと思ったけど、改めてこの日、本当に美人さんなんだな〜と再実感しました。こんな美人さんが一緒のアパートにこれから住むと思うとなんだか緊張します(笑)。そして旦那さんも優しそうな人で、本当に素敵なカップルだなと思いました。
新郎新婦が式会場から去って行く姿をゲストたちが見送って、そしてやっと早朝6時半頃に式は終了。もうこの頃には朝日が上ってました。
いや〜、モロッコ式結婚式は長いしかなり体力がいりますが、今回行かせてもらった結婚式は本当に素敵でした。
こんな感じでラマダン後の結婚式ラッシュは、今年は8月末頃までは続くそうです。
結婚式もその国の特徴や文化などを垣間みる良い機会。今回も良い経験をさせてもらいました。