2013/05/05

任地グルミマに赴任しました! / I have been posted to Goulmima!

報告が遅くなりましたが、先月4月30日に無事任地であるグルミマに赴任しました!

相変わらず首都ラバトからの道のりは長いですが、赴任時はJICAの車でスタッフと共に任地に行くので、前回任地視察に来たときよりもずっと早く到着しました。

私が赴任しているグルミマはエルラシディア県の統括のために、まずは配属先の国家教育省エルラシディア支局の担当者の方にご挨拶に行きました。

そして、グルミマに着いてからは配属先の女性団体の代表の方々に挨拶したり、住む家の大家さんと契約を交わしたり、公的書類の手続きなどを済ませて、そして無事新居に入居!

新居は快適で、1人で住むには少しもったいないくらいの家です。グルミマの町の中心地にあり、お店もすぐ近くにあるので便利です。窓を覗けば、いつ店が開店・閉店しているのか分かるし、人の動きも観察できるので、よく窓の外を覗いています(笑)。
家(アパート)の屋上から見た周囲の風景。
周辺の岩山が見えて綺麗!

しかし、初日から水漏れが発生・・・。「配水管から水漏れがしている」なんて難しいことはフランス語では説明できないので、とりあえず「家で水がたくさんあって問題がある!」みたいなよくわからないフランス語で大家さんに電話し、修理工に来てもらって直してもらいました。

グルミマについては過去のブログにも書いたことがありますが、首都から約500km以上離れたモロッコの南東内陸部にある人口約16000人の小さな町です。周りには砂漠と岩山が広がっていますが、グルミマは周囲をヤシの木やオリーブの木に囲まれたオアシスです。上から見ると下の写真のような感じで、とても素敵なところです。

グルミマではよく道でロバを見かけます。荷台に繋がれているロバは荷物を運ぶことが主な目的なようですが、時々おじいさんがロバに直接またがったり、荷台に人や羊を乗せている姿も見かけます。
荷台に羊を乗せて道を走るロバくん
道端でおとなしく待っているロバくん
民家の近くや畑につながれているロバくんもいる

グルミマは小さな町なのでスーパーはなく、町中にある市場や週に数回(?)開かれる市場で野菜などの食材が買えます。その他、肉屋さんや薬局、日用品を売っているお店などもあるので、基本大体の物は揃います。ちなみに、モロッコ全土で言えることかもしれませんが、午後2時頃〜5時頃まではシエスタ(昼休み)があり、ほぼ全ての商店が一時的に閉店します。この間は、町がひっそりと静まりかえります。
グルミマの町のメインストリート

実はグルミマは自転車社会で、老若男女自転車で町中や周辺の集落まで通勤・通学している人がほとんどです。通勤・通学時間は自転車の人がたくさん!まるで中国のようです。

昨日は買い物がてらにちょこっとだけ町を散策しました。モスクの前にいたらちょうどイスラム教徒のお祈りの時間になり、人々がモスクへやってきました。
そうしたら、中高年のおじさんが、若干ヨチヨチ姿の高齢のおじいさんの手を引いてモスクにお祈りにやってくるではないですか・・・。あまりにもその姿が可愛かったので、写真撮ってしまいました(笑)。

これも、グルミマだけに限らずモロッコ全土で言えることだとは思いますが、男性同士で手をつないで歩いている姿を時々見つけます。男性同士も女性同士も、初対面でもほっぺたにキスをして挨拶することもあります。ただ、イスラム圏のために男女の間ではかなり親しい相手同士でないとほっぺにキスをしたりすることはありません。通常は男女間は握手のみです。

町に買い物に行く時と、アジア人を見るのが珍しいためか、大体「シヌイーヤ」(中国人)と言われますが、中には過去にグルミマで活動していたJICAボランティアを知っている人も結構いて、その人たちの名前や活動団体まで知っている人もいます。現在グルミマに住んでいる協力隊員は私1人ですが、過去の先輩隊員たちのおかげで、日本のボランティアが来ることにはわりと慣れているような感じがします。

グルミマは人も良いし、自然も綺麗だし、2年間住みやすそうなところで良かったです!今は何もかもが珍しく新たな発見もたくさんあるので、随時ブログも更新していきたいと思います。

そして私の協力隊活動もついに数日前に始まりました!活動に関する詳細はまた後日書きたいと思います。

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