2013/04/04

現地言語(ダリジャ)研修 / Darija Lessons

今週月曜日から、ダリジャというアラビア語モロッコ方言の語学研修が始まりました。
ダリジャは正則アラビア語(フスハー)とは少し違って、アラビア語にフランス語やスペイン語など他の言語が混ざった、モロッコで話される独特のアラビア語です。モロッコにいる人は正則アラビア語は理解できるけど、逆に正則アラビア語しか話さない人は、モロッコに来てもモロッコ人の話すアラビア語(ダリジャ)は半分くらいしか理解できないそうです。

ダリジャの授業は平日ほぼ毎日2〜6時間あります。生徒は私と同期協力隊員の2人のみ(シニア海外ボランティアはフランス語授業を受けます)。授業は全てフランス語で行われます。フランス語もまともに話せないのに、その言語で別の言語の授業を受けるとは、なんて無謀なことなんだ!って思いますが、意外に結構楽しいです。フランス語文法は間違えまくっているけど、なんとか先生には通じているようで、同時にフランス語とダリジャを学べてラッキーだなって思いながらやってます(笑)。

なんで二本松訓練所ではフランス語だったのに、現地ではダリジャの研修があるのか不思議に思っている人もいるかもしれません。訓練所での研修言語と現地での言語研修は、国によって同じだったり、違ったりします。モロッコの公用語はアラビア語(ダリジャ)ですが、フランスの植民地だったために政府や教育機関では広くフランス語も使われます。その他、国の30%(外務省参照)を占めるベルベル人が話すベルベル語も近年公用語として認められ、モロッコ南東部などの山岳地帯ではベルベル語しか通じないところもあるようです。首都ラバトや商業都市のカサブランカ、観光地のマラケシュなど、主要都市ではフランス語が通じますが、村落部に行くとダリジャあるいはベルベル語しか通じないところもあるようです。ちなみに、私の任地のグルミマというところは、アラビア語に加えてベルベル語が主に話されるようです。

言語的に多様性に富んだ国に派遣される隊員は、派遣前研修では政府や教育機関で主に話される言語を学び(例:英語、フランス語、ポルトガル語など)、現地に到着してから1ヶ月間の現地語学研修では、派遣前研修で習った言語を利用しながら、さらに現地語を学ぶのです。(もちろん、派遣前研修と現地語学研修が同じ言語という人も任国によってはいます。)

今日は、市場で見られる野菜のダリジャの言い方を勉強し、実際に市場に行ってその野菜を見てきました。フランス語でもなんと言うかよくわからない野菜もたくさんありました(汗・・・)が、この際両言語で覚えるしかないですね。

ちなみに、アラビア語クラスの近くに偶然エジプトの民族衣装やベリーダンス衣装を売っているお店を見つけて興奮しました!店員はエジプト人の若者。彼はフランス語は話せず、英語と正則アラビア語、そしてダリジャを話し、私には英語で話しかけてきました。でも、彼と英語を話していてもフランス語が出てきてしまって、英語がうまく出てこないし、完全に言語が混乱しています。。。

最初はちょっと怖かったダリジャの先生も、最近はとっても優しくなって、今では私たちのことを娘たちのように可愛がってくれています。任地に赴任する前に、少しでもダリジャをたくさん話せるようになっていたいと思います。そして、任地に着いたらベルベル語しか話せない人たちと活動する可能性もあるために、ベルベル語の自主学習教材もネットで注文しました!3言語を同時に学んで何がなんだかわからなくなりそうですが、こんな機会も滅多にないのでフルに活かしていきたいと思います!

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