2022/12/30

野生のゴリラを見学してきました!/ Gorilla tracking in Bwindi

かなり久しぶりの投稿になりました。

ここ数ヶ月は仕事などで結構忙しくて、いつの間にかもう2022年の年末となってしまっています。。。9月下旬には、私が住む隣の県でエボラ出血熱が発生し、あっという間に私の住む県でも4件の出血熱が確定されました。私の活動するチャカ難民居住地が出血熱が最初に見つかった県から約60キロほどしか離れておらず、この県と居住地の難民の人たちもよく行き来することから、うちの居住地は「Very High Risk(非常に危険度が高い)」と国連機関内でも認定されるほどとなってしまいました。難民居住地内でもウガンダ政府とUNHCRが指揮をとり、居住地で活動するNGOなどを含むパートナーなどと協力してタスクフォースが立ち上がり、その共同議長に私が任命されることもあって、ミーティングなどの対応でバタバタしました。

また9月にはUNHCR内部である緊急支援制度の元、緊急支援対応チームのロスター登録募集があり、その募集に応募してみたところ、見事合格!ロスター登録の条件としてある緊急支援マネージメントの(Workshop on Emergency Management)研修で、ドイツに1週間行ってきました。この研修はそれだけでブログの記事が一つ書けるくらい濃い内容だったのですが、今回のブログ投稿の理由はこの研修内容について話すわけではないので、この辺で止めておきます。


年末は日本に帰るのですが、あとウガンダでの任期も残すところ6ヶ月ということもあって、ウガンダを去る前に絶対に行っておきたいと前から思っていたのが、野生のゴリラを見学できる、ブウィンディ国立公園です。この国立公園は世界遺産にも認められており、ウガンダの南西部、コンゴ民主共和国とルワンダとの国境に近い地域に位置します。

左下にあるのがBwindi国立公園の位置。ちなみに私が2020年から2021までいたコンゴ民の任地のブニアは左上の黄色い星(N27の近く)、そして現在の任地は地図中央付近にある黄色い星(Mubendeと書いてある横)。

野生のゴリラが生息するのは、アフリカではウガンダ、コンゴ民主共和国、ルワンダのみで、そのうちの半数のゴリラがウガンダ側に生息していると言われています。この三国の中で、ウガンダは治安的にも金銭的にも他の2国よりも行きやすいということから、絶対にウガンダにいる間に行った方がいい、と日本人の友人からも勧められていました。


今回は偶然にもクリスマス時期にウガンダに居残ると言っていた、別の国連機関の日本人職員の女性との予定が合い、二人で一緒に行くことになりました。

首都カンパラから車で行くと約9時間以上の道のり。出発は朝7時にしたにも関わらず、クリスマス前の帰省(日本で言うとお盆や年末時期の帰省)のせいか渋滞していて、カンパラ郊外の幹線道路にて3時間以上ノロノロ運転状態・・・。国立公園に行く途中に通過する、赤道直下(緯度0度)のちょっとした観光地で写真ストップをした頃には既に正午を回っていました。

赤の文字Uganda Equatorの横にあるピンが地図上でのその位置


















ウガンダは世界でも有数の赤道直下にある国の一つで、首都カンパラから車で3時間ほど南下したところ、ちょうどMasakaという街の少し手前くらいに、緯度0度の記念碑のようなところがあります。ここで写真ストップをしたのですが、結構面白かったのが、水の渦が回るのが南半球と北半球、そして緯度0度で異なるということを見せるデモンストレーションでした。

かなり観光客向けのぼったくりの値段(1グループ3ドルほど)でしたが、個人的にはこのデモは勉強になりました。以下のビデオにある通り、水をたらいのようなものに注ぎ、花びらを置き、北半球では右回り(時計周り)に、南半球では左回り(反時計回り)に水の渦(花びら)が回転し、緯度0度ではこれがどちらにも回転しない、ということがデモからわかるのです。


このたらい、それぞれ2メートルほどしか離れていないのですが、確かに水の渦の動きが北緯か南緯かによって変わるのです。


そしてちょうど0度だと全く回転しないというのは結構感動しました!


さて、このデモの場所を去り、途中Mbararaにてランチ休憩をとったのですが、その後はひたすら目的地まで車で進みます。途中、Rukungiriという街からオフロードになり、砂利道を3時間ほど進み、山の中のようなところも通りました。結局、国立公園付近にあるホテルに到着したのが、夜の21時半頃でした・・・。


国立公園は、地図からでも分かるとおりかなりコンゴ民主共和国との国境に近く、ホテルに向かう途中の道で、何度も国境から2キロほどしか離れていないところを通ったりもしました。いくら去年までコンゴ民東部に住んでいたとはいえど、今でも武装勢力が130以上いて、最近までも武装勢力の一部の活動が続けられている地域なので、夜の鬱蒼とした森の中を車で走るのは少し怖かったです。


無事にホテルに着いたのは夜の9時半過ぎで、到着後にすぐ夜ご飯を食べて翌朝はスタートが早いのですぐに寝ました。ちなみに、泊まったホテルはRide 4 a Womanという地元NGOが経営しているホテルで、DVや貧困に苦しむ地元の女性たちを雇用したり、彼女たちに手工芸品製作のスキル構築の訓練を提供するなど、職業訓練的な活動を行うことによって女性たちのエンパワーメントにつながるような活動をしているところです。女性たちが作った手工芸品を販売するスペースがあり、ちょっとお値段は張るけど質の高い商品を作っており、私もいくつか買ってしまいました(私がJICA協力隊時代に行っていた女性たちとの手工芸品開発・販売にとても似通っていたので、ついついテンションが上がりました!)


さて翌朝は早起きし、ゴリラ見学ツアーが始まる国立公園の入り口へ集合。私たち以外にも、多くの欧米観光客が集まっていました。出発前にゴリラ見学ツアーの注意事項や地元の女性たちによるダンスや音楽の披露があり、その後、体力や年齢などをもとに、センターの人たちが4つのグループに観光客を分けて、それぞれのグループがゴリラ1家族を追跡することになります。私たちのグループは私たちを入れて8人で、私たちと同じくらいの年齢のケニアから来たカップル以外は皆私たちよりも歳上の欧米系の夫婦でした。


午前8時頃にいよいよゴリラ追跡開始!渡された杖を持って、いざ木々が生い茂った森へ入り、緩やかな斜面を登って約3時間。ガイドさんが、先行でゴリラ一家を追跡しているアドバンスチームの人たちと無線でゴリラの位置情報を確認していたのですが、追跡するのに手こずっているようで、とりあえず森の中で30分ほど休憩。引き続き追跡を1時間ほどしたのですが、ガイドさんが私たちグループに向かって、「ずっと先行チームとゴリラの居場所を確認して追っているのだが、苦戦していて、このままだと会うことができずに帰る羽目になるかもしれない。」と言いました。

・・・・え、会えないってこともあるんですか・・・!? 500ドル(←ウガンダ駐在の外国人のゴリラ見学許可料金)も払っておいて、見れないことってあるんですか??

と思ったのですが、ガイドさんがすぐに続けます。

「でも、見れないで引き返すのは皆さんがっかりすると思うので、予定を変えて、他のグループが追跡した別の一家を追跡しようと思いますが、それでもいいですか?」

と私たちに確認してくれました。

満場一致で、私たちはそれでも構わないと答え、ルートを変えて、引き続き木々が生い茂る斜面を上ったり下ったりと更に45分ほど進むと、先行チームが待ち構えるところに合流。ガイドさんが1箇所に皆を集め、「やっと一家族を見つけることができました。これから1時間与えるので、その間に写真を撮ったり見学をしてください。そして1時間が経ったらきっちりとこの場を離れます。いいですね?それでは、これから行きます。」と私たちに伝えました。

私たちも、ついにこの時がやってきたと思い、まだ姿が見えないゴリラ家族がどこにいるのかわからずに、ガイドさんについて行きました。私たちと同じくらいの背丈の草が生い茂る茂みを掻き分けて数メートル斜面を更に進むと、なんと茂みの間、右手約10メートルほど先に真っ黒なゴリラが座って、モリモリと草を食べているではないですか!






















思わず息を呑んで、そしてみな静かにカメラのシャッターを切りました。私たちの存在を気にしないかのように、ゴリラはずっと草をむしゃむしゃと食べているだけ。。。ガイドさん曰く、これは雄のゴリラなようでした。そして、しばらくすると茂みの影から子どものゴリラがお父さんの方へ向かって歩いてきて、私たちの横を遮りました。

そして、そのお父さんの近くには、なんとお母さんと他の子どもたちもいて、お父さんゴリラがお母さんゴリラと子どもたちと一緒に食後ゆっくりする姿も見れました。

































このタイプのマウンテンゴリラは、大人に成長した雄のみがシルバーバック(銀色の背中)の毛並みになるようで、お父さんが食後昼寝をする体勢になった時に、見事に立派なシルバーバックを拝見することができました。子どもたちやお母さんは確かに全身黒の毛皮をまとっており、体もお父さんに比べると小柄でした。


そしてあっという間に制限時間の1時間は過ぎ、「では時間です。最後の写真を撮ったらこの場を去ります。」とガイドさんから言われ、私たちは名残惜しくも、茂みの中で優雅に休憩するゴリラ一家を後にしたのでした。











そして、下山する時は、登山した時はそれほど急勾配でなかった斜面だったので、そこそこ楽勝だろうと思っていたら、なんと大間違い・・・。予定とは別のゴリラ一家を追跡したためか、登山したときとは違うルートを通り、かなり急斜面で水溜りが多く滑る斜面を下ったために、足がもうガクガク・・・。杖を使ってでもかなり下りるのが大変だった部分も多く、かなり汗だくになりました。そしてやっと下山した頃にはもう午後3時半。午前8時登山開始したので、合計で7時間半トレッキングしていたことになります(うち30分ほどの休憩と、1時間のゴリラ見学含む)。久しぶりにこんなにハードな山登りをしたので、足は絶対に筋肉痛になること間違いなし!と思っていたら、足だけではなくて、杖を持っていた腕の辺りまで筋肉痛になり、結局3日間はトイレ行くことでさえも苦痛なほどの全身の筋肉痛に見舞われました・・・。

それでも、やっぱり野生のゴリラを見れたことはとっても感動しました!グループによっては、結構すぐに追跡ができて、午前中に帰ってきたグループもあったそうなので、私たちのグループは結構長時間歩いたグループになるかと思います。過去に行ったことがある友人などからは、結構大変だと言われていたのですが、やはりその通りでぬかるんだり急斜面の森を長時間歩くのは簡単ではなかったですが、それだけの長時間を歩いてまでも、野生のゴリラを至近距離で見学する価値はあると思います。


もうこのトレッキングでヘトヘトだったのですが、国立公園の周辺には、世界一背が小さいと言われるバトゥワ族(←現地語の言い方で、一般的な俗語ではピグミーと呼ばれる)のコミュニティが存在しており、このコミュニティの生活を見学できるプログラムがあるので、せっかくなのでそれに短時間参加することにしました。コンゴ民に住んでいた時にも、このような民族が同国東部に存在しており、残念ながら彼らの背の小さいことや狩猟生活などを理由に、他のコミュニティから疎外されたり馬鹿にされたりすることがあるのは知っていました。ウガンダでは、Bwindi国立公園周辺で元々狩猟生活を続けていたそうですが、国立公園においてのゴリラ見学が観光地化されて、国立公園に生息する動物を保護する観点から、このコミュニティをウガンダ政府が1991年に国立公園から公園外の周辺地域に住むように命令を下したそうで、それ以来、彼らは国立公園のすぐ近くの村に住んでいるそうです。

しかし、元々狩猟生活をしていた彼らはすぐに新しい生活スタイルに慣れるのは難しく、また他のコミュニティからの偏見などもあるために、多くの支援団体が立ち上がり、現在では彼らのコミュニティを支援するための訪問プログラムなどが出来上がっているとのことです。

このコミュニティを訪問するプログラム、現地の物価からするとかなり割高(外国人観光客向け)の値段の一人あたり40ドルでしたが、見応えはそこそこあったと思います。このコミュニティを支援する現地のNGOのスタッフが同行し、コミュニティの長老が長い槍を持ち裸足で迎えてくれて、そして村では彼の家族や他のメンバーが狩猟方法や、生活スタイルなどをデモンストレーションしてくれたり見学できるというプログラムでした。

長老が迎えてくれる

狩の仕方をデモンストレーションしているところ

現地の女性たちもダンスや音楽を披露してくれて、そして訪問者も最終的には一緒に踊ろうと招待され、そして最後はみんなで一緒に踊るという感じでした(←超観光者向け)。

女性たちが作った手工芸品を見せてくれたり、これまでに訪れた欧米系観光客がスポンサーとなり、コミュニティの子どもたちが学校へ通えるように支援してくれている様子などを見せてくれましたが、支援するのは悪いことではないけど、一度このようなスポンサー支援が終わったらどうなるんだろうと、持続可能性において疑問を持ってしまうような部分もありました。

コンゴ民東部の同コミュニティと同じように、他のコミュニティから疎外や差別を受けたりすることもあるそうで、多くの人はコミュニティ内で結婚するようなことを話していました。また、ウガンダ政府は国立公園外に彼らを追放することには成功したものの、十分な土地を与えてはおらず、狩猟生活をしていた時には自分達で動物を狩って食していたものの、現在では農業や家畜を育てるなどをして十分な生計を立てられるほどの土地はもらっていないので、長老は元々の狩猟生活の方がいいと言っていました。


ゴリラなどBwindiの森に住む動物を保護するために、狩猟生活をしていたこのコミュニティに強制退去を命じたことによって、彼らの生活がより苦しくなるとは、なんと皮肉なことか。。。彼らと話した感触だと、政府からは十分な補償を受けていないような印象を受けました。

複雑な気持ちになりながらも、せっかく訪れたので女性たちが作った手工芸品の籠を一つ買って、そして無事にホテルに戻りました。


そして翌日はまた10時間ほどかけて、カンパラへ戻ったのでした。


野生のゴリラを間近で見れるのは本当に貴重な体験でしたので、ウガンダに来る機会があり、体力的にも平気な方には是非ゴリラトラッキングをお勧めします!

2022/06/18

ザンジバル(タンザニア)に行ってきました!Trip to Zanzibar

しばらく前にケニアに行ったという記事を書いたのですが、ケニアでの1週間の滞在を終えてすぐに、首都ナイロビから約2時間ほどの直行便に乗って、タンザニアの東部に浮かぶ島、ザンジアバル島に行ってきました。

ザンジバルというと、エメラルドグリーンに白い砂浜だったり、ロックバンドQUEENのボーカリストのフレディー・マーキュリーの生家があることからも有名です。以前から行ってみたいと思ってたけど、流石にそんなリゾート地に一人で行くのはつまらないと思ったので、友人や同僚などに何人か声を掛けてみたところ、このひとつ前に投稿したケニアでの旅にも同行してくれたキルギス人同僚(ソマリア勤務)が一緒に来てくれることになりました。そしてもう一人、私がスーダンで働いていたころに知り合った、元スーダン協力隊員で現在NGO勤務の友人(日本人)もザンジバル日程のみ合流してくれることになりました!

ところが、キルギス人の同僚がケニアの旅行中に体調不良を訴え、ザンジバルまでも一緒に移動したのはいいけど、一向に体調は回復せず、残念ながらザンジバル滞在3日目には急遽母国へ帰国することになりました。。。結局、スーダンから合流してくれた友人(Bさん)と二人で旅を続けることにしました。

ザンジバルは綺麗な海でも有名ですが、ストーンタウンという世界遺産の街並みもとても素敵でした。過去にオマーンのスルタンがザンジバルを統治し、地理的な位置からインドからのスパイスなどもたくさん入ってきて、別名スパイスアイランドと呼ばれるザンジバルですが、このような歴史から、イスラムの建築様式などが旧市街にはたくさん見受けられました。まるでモロッコのスークを思い出させるような狭い道にびっちりとお土産屋さんなどが並んで、かなりテンション上がり、買い物を大いに楽しみました(笑)。Bさんも買い物大好きで、二人でフィーバーしててやばかったです、笑。ちょうど私たちが滞在していた期間に、イスラム教のラマダン明けのお祭りが重なったので、お祭りの日には正装をした地元の人の姿を目にすることも出来ました。あと、もちろんフレディー・マーキュリー博物館にも行きましたよ。

美しい木工細工の施されたドアが旧市街あちこちにある

フレディー・マーキュリー博物館

モロッコのスークに似てる

木工細工がどれも美しい!
旧市街にある細工がされたドアは本当に綺麗でした。

見ているだけで心が弾む!何か買いたかったけど、飾るところがないので、諦めた。。



イードの日。街の人はみんな正装してた。

アフリカ布がカラフルで可愛い!
お土産買うのが楽しい!


ストーンタウンから半日で行ける、プリズンアイランドというところに行って観光したり、夕日が綺麗に見えるレストランで食事したりして、ストーンタウンあたりを堪能した後は、島の東部に移動して、エメラルドグリーンの海と白い砂浜の景色を楽しんだのでした。
ストーンタウンからフェリーで30分ほどのところにあるプリズンアイランド


島の東部にあるPajeというところに移動して、海のすぐ近くにホテルがあってプールもあるという最高のロケーションの宿にて3日間ゆっくりと過ごすことにしました。
ホテルのレストランからの眺め。最高!

ホテルのレセプションで常に寝ている猫の親子。
いじっても全然抵抗しなくて、めっちゃ可愛かった💌

The Rockと呼ばれる、インド洋の中に立つレストラン。
値段は高めだけどザンジバル東部に来たら行く価値はあると思う。
眺めいいし、海の上で食事やドリンクが楽しめるので気分が上がる!


The Rockの夜バージョン。
うちらは昼間に行ったけど、昼の方が景色を楽しめるのでおすすめかと。


Pajeから車で30分ほど行ったところではシュノーケリングができるということなので、シュノーケリングツアにー参加することに。私たちが行ったのは5月でちょうど雨季に当たる時期だったので、この日も最初は雨がかなり降っていて、どうなることやら・・という感じだったのだけど、途中で晴れ間が差し、結構たくさんの魚と一緒に泳ぐことが出来ました!ガイドさんがサービスでヒトデをたくさん取って見せてくれました。
こんなにヒトデって色が鮮やかだとは知らなかった

ここまで海が緑で綺麗なところに行ったのは、ポートスーダン以来かも

Pajeの滞在中に、ドルフィンウォッチングもやりたいよね!ということになって、朝早く起きてツアーに参加することを試みたのですが、初日は悪天候で船を出すのは難しいかも・・という知らせが入り、とりあえずホテルからツアーが出発するところまで車で行ってみたのですが、見たところツアーで使われるのは普通の小型の木製の漁船で、雨と風があって海もかなり荒れている・・・。これはやばいかも・・と思い、この日はツアーを断念。。。

翌日再度チャレンジということで同じ漁村に行ってみたが、この日も前日よりは少し海と風は落ち着いてるとはいえど、木製の船は岸で結構波に揺られているし、友人とガイドさんと、どうしよう・・と相談し、最終的にはガイドさんのいうことを信頼して、行ってみることに!

陸を30分ほど離れたところの沖に出るのかも思いや、なんとモーターエンジン付きの漁船で沖へ行くこと約2時間・・・!!その間、波に何度もバッサー!と飲まれ、私たちは船の座席にしっかり捕まっていないと振り落とされそうな時が何度もあり、かなりハードなツアーに参加してしまったなあと、私たちは苦笑い・・・。すれ違う船もほとんど見えずに寂しくなる・・・。時々他の観光客が乗った船が見えて、あっちの方にイルカが見えたぞ!と言われると、ガイドさんがスピード上げて見えたと言われる方に急いで行ってみるが、なかなか見えない・・・。

結局、沖へ出てから2時間ほどはインド洋のど真ん中でイルカを探し続け、うちらももう見えなくてもいいから帰ろう・・・と思った頃に、近くを通った別の船が、「あっちに見えたぞ!」と教えてくれ、そちらの方へ行ってみたところ、なんと3〜4頭くらいのイルカが近くを泳ぐのが見えました!

結局、帰りも荒波に揺られて、海にも入っていないのに、荷物も全身びしょびしょになりながら無事に陸へ到着しました・・・。こんなかなりアドベンチャラスな体験はアフリカでないとなかなか出来ないかと思います。とにかく、船が転覆せずに無事に陸へ帰ってこれたのが何よりでした・・・・(正直ツアー中何度か、船が転覆してザンジバル島沖で日本人旅行者二人が溺れたってことがニュースになるんじゃないかと心配しました。友人Bさんも私も若い頃に水泳教室に通った経験があったので、万が一海に投げ出されてもライフジャケットつけてるしなんとか泳げるだろうという自信はあったのですが、海で泳げないという人は、波が荒い日はこのツアーには参加することはお勧めできません・・・)。

サバイバルツアーの後はホテルでゆっくりと海辺の景色やレストラン・バーでの美味しい食事を楽しんで、あっという間に滞在期間は過ぎていったのでした。

今回は雨季に当たってしまったので、天気がイマイチな日もあったのですが、次はぜひ乾季にも来てみたいなと思いました。ザンジバル行ったことない人はお勧めです!

2022/06/05

ケニアに行ってきました Trip to Kenya

 しばらくブログの更新を怠っていたのですが、実は今月でウガンダに着任してからちょうど一年が経ちます。ウガンダ国内には10の国立公園があって、近場だと車で1時間半ほどのところもあります。国内で2番目に大きい国立公園のQueen Elizabeth国立公園に4月中旬に行ってきて、象、ライオン、バッファローなどの動物を見れてとても感動したのですが、ケニアのサファリはもっと凄いと友人から聞いていたので、ウガンダのお隣の国ということもあって近場なので、東アフリカにいるうちにこの地域の近隣国も行っておかないと!と思い、ケニアのナイロビに行ってきました。

実はケニアは2009年にピースボートにボランティア通訳として乗船した時にモンバサ(ケニア東部の港町)に寄港して、その時に初めてアフリカを訪れました。でも首都のナイロビは一度も行ったことがなかったのと、スーダンに勤めていた時の元上司や同僚が何人も現在勤務しているということもあって、彼ら彼女らとの再会も兼ねて、1週間滞在することにしました。

アフリカの首都は、カンパラ(ウガンダ)、アディス・アベバ(エチオピア)、ダカール(セネガル)、キガリ(ルワンダ)、ハルツーム(スーダン)、カイロ(エジプト)、ラバト(モロッコ)など行ったことがありますが、これらの都市とは比べ物にならないほど発展していて、高層ビルや立派なショッピングモールなどがたくさんあってびっくりしました。

でもケニアと言ったらやっぱり、野生動物を見学するサファリ!前からライオンキングのミュージカルが好きだったのもあって、いつか絶対サファリに行って動物を見てみたいと思っていたのです。今回行ったのは、王道のマサイマラ国立公園と、都会にある世界でも珍しいナイロビ国立公園です。

とにかくたくさんの写真を撮ったので、ここからは動物の写真(大量)をお楽しみください。

まずはマサイマラ国立公園の写真から・・・。



ハイエナの若干謎の笑み






バッファロー

名前忘れた・・・(笑)

ウガンダの国鳥であり、国旗にも描かれているホオジロカンムリヅル





ハイエナ



映画やミュージカル「ライオンキング」にも出てくるプンバ(イボ猪)

チータとキツネ

うちの猫がよくやる寝相と同じ・・・(笑)



トピの群れ

ヒョウ!




バッファローの群れ





マサイ族の人々
男性の中で一番高くジャンプできる人が、一番美しい女性を手に入れられるとか















私が今回行ったのは、4月下旬ということもあって、観光客がピークとなる動物の大移動の季節(6月〜8月頃)からは外れていたこともあって、国立公園やホテルは空いてましたが、それでも十分に動物は見れたと思います。

マサイマラでは、英語でいう動物の「Big Five」(象、ライオン、バッファロー、ヒョウ、サイ)のうちのサイ以外の4種類の動物は見れたのですが、サイはナイロビ国立公園では割と見える確率が高いということをガイドさんから聞いて、同公園にも行ってみました。



国立公園入ってから約30分後、やっと一頭のサイを発見!

ライオンがちょうどシマウマを仕留めて食べているところだった。
上空には鷹のような鳥がおこぼれを狙っている様子だった。


キリンの群れ

このキリンは妊娠中
そして後ろのビル街に注目。世界でも野生の動物とビルが同時に見えるところって珍しい。




やっとサイの家族に出会えた!

親子が可愛い

後ろ姿も可愛い・・・

泥遊び

私たちのジープにも怖がらず、近くからの眺めを堪能させてもらいました









































































そして、ナイロビから西側へ3時間ほど行ったところにある、ナイバシャ湖とその近くにあるHell's Gate(地獄への入口)と呼ばれる渓谷があるところにも日帰りで行ってきました。ここは昔の火山活動で渓谷や湖が造られ、渓谷や湖周辺にも野生の動物(シマウマやキリンなど)がいました。天気が良かったので、とても気持ちよかった一方で、とても日焼けしました。


奥で煙が見えるのは、地熱だそう。この付近では地熱発電所もあるそう。




この渓谷を往復16キロほどチャリこいだら、元々仕事の関係でTシャツ焼けしていた腕が更に焼けた(苦笑)

カバが湖の中にはたくさんいた


湖畔に普通にシマウマがいるところがすごい











ナイロビ滞在中には昔一緒に働いてた同僚とも再会できて、とても充実した1週間でした。今回行けなかった他の国立公園にも行ってみたいところです。

その翌週はタンザニアのザンジバル島に行ってきました。それに関しては次の記事にて!