2020/10/25

サミラのお引っ越し / Samira moves house

以前ブログにも書きましたが、私はスーダンで仕事をしていた2018年に、事務所に住みついて出産までしてしまった雌猫を家に迎え入れることにしました。事務所のセキュリティの人に、「この猫は事務所の猫?名前は?」と聞くと、「うーん、サミラだ」と言っていたので、そのままサミラという名前をつけました。後から知ったことですが、サミラというのはスーダンでは日本で犬にポチと名前をつけるように、猫につける典型的な名前だそうで、猫のサミラという歌があるくらいだそうです(笑)。


そんなサミラですが、私が2020年5月でスーダンでの仕事を終えたあとは、スーダンで同僚の家に一時的に預かってもらい、私が現在の任地コンゴ民のブニアにて落ち着き現地の様子や猫の輸出入の手続きがわかるまではずっとスーダンで預かってもらっていました。そして、現地の様子やスーダンからコンゴ民への輸入手段が分かった頃、R&R休暇のタイミングと合わせてスーダンへ行ってサミラをブニアまで連れてくることに成功しました!

往路のブニア〜ゴマ、ゴマ〜アディス経由〜ハルツームはスムーズで、特に問題なく無事にスーダンに入国することができました。ちなみに、ブニアからきた人間からすると、エチオピア航空の機内食も、ハルツームでの品物やレストランの豊富さに感動するほどでした(笑)。ハルツームでは一応自主隔離をしなければいけないとのこともあって、事務所には行かず、特定の人のみと会ったり、サミラの輸出手続きを進めたり、あとは仕事をする程度でしたが、短い間だったけど久しぶりに友人・同僚とあったり、思わぬところで再びサルサ踊ったり卓球することもできて、リフレッシュすることができました。

復路経路としては、ハルツーム(スーダン)〜アディスアベバ(経由)〜ゴマ(コンゴ民)はエチオピア航空(待ち時間を入れると合計12時間)、そしてゴマ〜ブニアはUNHAS(国連人道支援サービスの飛行機)が動物の輸送の許可をくれなかったために民間機のCongo Airways(飛行時間1時間)を利用。今回これだけの長距離の移動はサミラも初めてだったためにかなり心配で、行きのエコノミークラスがかなり混んでたことも鑑みて、思い切ってハルツーム〜ゴマまでは人生初めてビジネスクラスにアップグレードしました。

飛行機に乗っている間は割と大人しくしていたものの、空港内で歩いて移動する時などは私がケージを背負って歩くために揺れるのがいやなのか、キューン、キューンと鳴いていてかわいそうでした・・・。乗り継ぎの時に一緒にトイレに入って用足しさせようとしても、自分がどこにいるかわからないために不安でトイレの中をキョロキョロして用足しはせずに、12時間ずっとトイレを我慢していました。

ゴマの空港ではあっけないほど輸入するのは簡単で、空港内の税関(らしき)デスクで「猫を持っているんですけど」と猫を見せても、「いいよ、出ていい」と荷物受け取りカウンターの方を指す。指示に従い、荷物受け取りカウンター(カオス)のところに出たら結構すぐに自分のスーツが出てきたのでピックアップし、もうこのまま空港から出れる状態に。でも、何も申告せずに出るのはまずいんでないかと思い、近くにいる空港係員に、「猫を輸入するんですけどどうしたらいいですか?」と聞いたら、やっと担当(らしき)係員が出てきて、狂犬病注射の記録と動物健康証明書・輸入許可証をチラッと確認して、30ドル払って、おしまい(笑)。あっけなさすぎる。。。

途中、週末を過ごしたゴマでは、ペットもOKな湖の真横にあるホテル(ロッジ)に泊まって、普段ブニア(そしてハルツームでも!)では食べれないような美味しいリゾットやワインを飲んで、ちょっとしたリゾート気分を味わうことができました。マッサージも受けることができ、ゴマ最高!って感じでした(笑)。
(※ちなみに、ゴマがある北キブ州(そして私が住むブニアがあるイツリ州も)は、州内で武装勢力が複数活動するために、外務省渡航安全情報ウェブサイトでは危険度4(渡航禁止地域)になっています。でも、ゴマとブニアの町中は現時点では比較的安全です。)

Lac Kivu Lodgeホテルのレストランからの眺め。
見えるのはキブ湖。ゴマのすぐ東はルワンダ。

ホテルの隣にあるお洒落なレストラン・カフェ・バー、Chalet

ホテルのレストランで食べた、
エビのリゾットと白ワイン、美味しかった!

意外なことにコンゴ民産チョコレートも美味しい!

ここのホテルはインテリアも素敵

サミラもここのホテルにご満足の様子

余談だけど、コンゴ民(少なくともブニアやゴマ)では日本の中古車が多く走っており、
町中で結構日本語が書かれた車をみる。
ゴマで見たのは、「高野ふとん店」の車。
住所と電話番号までが残っているので、ここの店電話したらまだ繋がるのかな?笑。
「お宅の車、コンゴ民でまだ使われていますよ」
って言ったらどれだけびっくりするんだろう、笑。

ゴマ〜ブニアに戻る時は、民間機のCongo Airwaysを使ったのだけど、猫の輸送のために追加料金30ドルを払って、無事にサミラを機内に持ち込むことができました。ゴマ〜ブニア間は1時間と飛行時間は短いので、あっという間にブニアに着いたのですが、荷物を受け取るにもカオスで、空港から出るまでに時間がかかりました。無事に家に着き、あと荷物を下ろすだけという時に、どうやらサミラは緊張がマックスに達していたのか、事務所の車の中(ケージの中)でおしっこをしてしまいましたが(汗)、無事にブニアの家に到達することができました!
このケージに入ってお利口さんにしてました。えらい。

家に着いてからも1〜2日は落ち着かなかったけど、一週間近く経ってからはだいぶ慣れてきた様子です。
同僚の家にいた時はずっと屋内にいたので、
ちょっとふくよかになったサミラ

蚊帳に絡まって出れなくなっている・・笑

無事に到着してよかったね〜。よくできました⭐️


0 件のコメント:

コメントを投稿