4日間の濃い日々をグルミマで過ごしたあとは、一気に北部にある世界遺産の古都フェズと、青い街シェフシャウエンに向かうために北上した。
フェズに向かう途中に、協力隊員時代に配属先であった国家教育省エルラシディア支局のボランティアコーディネーターのスアグさんに会って、彼の好きな金沢の日本酒を渡す。(モロッコ人はほとんどの人がイスラム教徒で、通常イスラム教徒はお酒は飲むことが禁止されているけど、ゆるい人は飲酒する人もいて、スアグさんもその一人、笑。)
そして久しぶりにエルラシディア➡︎フェズの夜行バスに乗って、急でくねくね道が続くアトラス山脈を超える。(本当はこの道は昼間便のバスに乗って通ったほうがいいくらいに壮大な景色が広がってすばらいいのだけど、ラシディア>>フェズ直行便は今の所夜行便しかない。)
早朝にフェズに着いてから、旧市街の中に予約していたホテルをやっとこさ見つけて、仮眠を取ってからフェズの街に繰り出してみることに。
フェズに来るのは隊員時代を含めると今回で4回目。観光名所のほとんどは既に見学したことがあったから、今回は前から興味があった、ゼリージュというタイルの装飾品を作る工房を見学することにした。
モロッコの至るところには、このゼリージュというタイルワークを駆使した美しいイスラムの幾何学模様の壁や、イスラム教徒がお祈り前に身を清めるための手洗い場などが沢山ある。
フェズの郊外に工房が幾つかあって観光客も見学が可能なので、工房を2つ見学してみた。工房には何人かの職人さんたちがタイルを金づちのようなもので叩いて型どったり、幾何学模様にタイルを並べたりしていた。
タイルワークのテーブルとかめっちゃ素敵で欲しかったけど、重いし送料が相当かかるために、それだけでもかなりの金額となるために、コースターに成るくらいの小さめのタイルだけGETして、工房をあとにした。それにしても、モロッコの職人の技は本当にすごい!この作業を見てからは、モロッコの至るところにあるタイルワークの見方が変わるなー・・・。
そして、コセマというモロッコの今ではかなりレアな食器を買うために、王宮の近くにある陶器屋さんへ向かう。コセマ(Cocema)に関しては以前も過去にこのブログに書いたけど、簡単に述べると、イスラムの幾何学模様やフェズ刺繍の模様を用いた陶器メーカーで、モロッコの王室でも使われていたそう。しかし、フェズにある工場が爆発してからは会社が倒産、今市場に出回っているコセマの食器は、爆発事故で残ったものか、すでに市場に出ていたものの売れ残りで、メーカーのロゴである馬のマークが入ったコセマの陶器を現在見つけるのはなかなか難しい。(ちなみに、コセマのオーナーの親戚が始めたMARATERREという陶器メーカーはマラケシュに工場と販売店舗を持っており、コセマ時代に作っていた柄と似たものもたくさんある。)
私は既にコセマの食器を隊員時代に買って日本に持ち帰っては使っているけど、やっぱりせっかくフェズに行くならもう少しコセマが欲しい!と思って、さらに買ってしまったー!
フェズ滞在二日目は、グルミマで新たに習ってきたフェズ刺繍のスキルを使って何か自分でも作ってみたいって思っていたから、旧市街の中の手工芸屋さんとかがあるエリアなどを練り歩いて、糸などの材料を探したりすることに。
結局、糸は自分が欲しいようなのは買えなかったけど、今までには見たことのないような色合いのフェズ刺繍の作品とか見つけたので買ってみたり、アンティークのお店を見たりした。フェズ刺繍のアンティークの布とかは、なんと1000~3000DHほどするのもあってビックリ!さすがに手が出なかったけど、めっちゃ素敵で欲しかったなあー・・・。
そして、次の目的地シェフシャウエンに行くまでに少し時間があったから、フェズの旧市街を一望できる、ボルジュ・ノーという、今では軍事博物館になっている要塞に登ってみた。
ちなみに、ここから眺める景色は素晴らしいけど、それに何かプラスアルファなことが経験したい!という人にオススメなのは、この丘にアザーン(お祈りに来いよ〜とモスクから呼びかける声)がなる時間に登ること(近くにあるマリーン朝王族の墓地でも似たようが景色が味わえる)。一日にアザーンが5回なるうち、このフェズ旧市街を一望しながら、旧市街に約800はあるといわれるモスクから一斉にアザーンが聞こえて街中に響き渡る独特の雰囲気を味わえるのは、お昼ご飯の時間帯にあるお祈りと午後のお祈りの時の2回のみ(他の時間帯のアザーンだと、あたりは暗いし、人影が少ないので、安全上オススメできない。)私は午後のアザーンがなる時間を事前に把握していたので、この時間に合わせて登ってみたら、タイミングはドンピシャ!案の定、至るところからアザーンが聞こえてきて、町中がとても神秘的な雰囲気に包み込まれた。
この世界遺産の街フェズをたっぷりと堪能した後は、さらに北上してシェフシャウエンに向かったのでした。
シャウエンはフェズと同様、日本のガイドブックにも取り上げるほど知られている街。小さい街だけど、その青と白の街並みがとてもメルヘンチックで最近は観光客にも人気がある。
私がシャウエンに着いたのは夜で、早速予約済みのホテルに到着したら、すんごく可愛い部屋が待ち構えていた!
なんといってもシャウエンの良さは、この青い街並と、あとは可愛い雑貨と、青の街並に似合う猫ちゃんの数々ですかね。私が言葉で説明するよりも写真で見てみてもらった方が伝わると思うので、今回は特に写真たっぷりでお届けしました。
フェズに向かう途中に、協力隊員時代に配属先であった国家教育省エルラシディア支局のボランティアコーディネーターのスアグさんに会って、彼の好きな金沢の日本酒を渡す。(モロッコ人はほとんどの人がイスラム教徒で、通常イスラム教徒はお酒は飲むことが禁止されているけど、ゆるい人は飲酒する人もいて、スアグさんもその一人、笑。)
そして久しぶりにエルラシディア➡︎フェズの夜行バスに乗って、急でくねくね道が続くアトラス山脈を超える。(本当はこの道は昼間便のバスに乗って通ったほうがいいくらいに壮大な景色が広がってすばらいいのだけど、ラシディア>>フェズ直行便は今の所夜行便しかない。)
早朝にフェズに着いてから、旧市街の中に予約していたホテルをやっとこさ見つけて、仮眠を取ってからフェズの街に繰り出してみることに。
フェズに来るのは隊員時代を含めると今回で4回目。観光名所のほとんどは既に見学したことがあったから、今回は前から興味があった、ゼリージュというタイルの装飾品を作る工房を見学することにした。
モロッコの至るところには、このゼリージュというタイルワークを駆使した美しいイスラムの幾何学模様の壁や、イスラム教徒がお祈り前に身を清めるための手洗い場などが沢山ある。
フェズの郊外に工房が幾つかあって観光客も見学が可能なので、工房を2つ見学してみた。工房には何人かの職人さんたちがタイルを金づちのようなもので叩いて型どったり、幾何学模様にタイルを並べたりしていた。
タイルが沢山並べられている |
タイルをカンカンと削って型どっていく |
型どったタイルは一つ一つ裏返しにして、幾何学模様に並べていく。 どうやって色が裏返しの状態で模様がわかるんだと聞いたら、 「模様は全部職人の頭に入っているからだよ」と言っていた。 すごすぎる・・・。 |
完成品の一つであるテーブル。 模様通りに並べたら、セメントを流し込み固めるらしい。 |
めっちゃ可愛かった作品! |
実際によくモロッコの旧市街で見かけるタイルワークを駆使した手洗い場。 これはフェズの旧市街で見かけたもの。 |
タイルワークのテーブルとかめっちゃ素敵で欲しかったけど、重いし送料が相当かかるために、それだけでもかなりの金額となるために、コースターに成るくらいの小さめのタイルだけGETして、工房をあとにした。それにしても、モロッコの職人の技は本当にすごい!この作業を見てからは、モロッコの至るところにあるタイルワークの見方が変わるなー・・・。
そして、コセマというモロッコの今ではかなりレアな食器を買うために、王宮の近くにある陶器屋さんへ向かう。コセマ(Cocema)に関しては以前も過去にこのブログに書いたけど、簡単に述べると、イスラムの幾何学模様やフェズ刺繍の模様を用いた陶器メーカーで、モロッコの王室でも使われていたそう。しかし、フェズにある工場が爆発してからは会社が倒産、今市場に出回っているコセマの食器は、爆発事故で残ったものか、すでに市場に出ていたものの売れ残りで、メーカーのロゴである馬のマークが入ったコセマの陶器を現在見つけるのはなかなか難しい。(ちなみに、コセマのオーナーの親戚が始めたMARATERREという陶器メーカーはマラケシュに工場と販売店舗を持っており、コセマ時代に作っていた柄と似たものもたくさんある。)
私は既にコセマの食器を隊員時代に買って日本に持ち帰っては使っているけど、やっぱりせっかくフェズに行くならもう少しコセマが欲しい!と思って、さらに買ってしまったー!
フェズ滞在二日目は、グルミマで新たに習ってきたフェズ刺繍のスキルを使って何か自分でも作ってみたいって思っていたから、旧市街の中の手工芸屋さんとかがあるエリアなどを練り歩いて、糸などの材料を探したりすることに。
旧市街の中にある有名なブージュルード門 |
結局、糸は自分が欲しいようなのは買えなかったけど、今までには見たことのないような色合いのフェズ刺繍の作品とか見つけたので買ってみたり、アンティークのお店を見たりした。フェズ刺繍のアンティークの布とかは、なんと1000~3000DHほどするのもあってビックリ!さすがに手が出なかったけど、めっちゃ素敵で欲しかったなあー・・・。
アンティーク屋さんの店内。 すごく雰囲気が素敵。 |
そして、次の目的地シェフシャウエンに行くまでに少し時間があったから、フェズの旧市街を一望できる、ボルジュ・ノーという、今では軍事博物館になっている要塞に登ってみた。
ちなみに、ここから眺める景色は素晴らしいけど、それに何かプラスアルファなことが経験したい!という人にオススメなのは、この丘にアザーン(お祈りに来いよ〜とモスクから呼びかける声)がなる時間に登ること(近くにあるマリーン朝王族の墓地でも似たようが景色が味わえる)。一日にアザーンが5回なるうち、このフェズ旧市街を一望しながら、旧市街に約800はあるといわれるモスクから一斉にアザーンが聞こえて街中に響き渡る独特の雰囲気を味わえるのは、お昼ご飯の時間帯にあるお祈りと午後のお祈りの時の2回のみ(他の時間帯のアザーンだと、あたりは暗いし、人影が少ないので、安全上オススメできない。)私は午後のアザーンがなる時間を事前に把握していたので、この時間に合わせて登ってみたら、タイミングはドンピシャ!案の定、至るところからアザーンが聞こえてきて、町中がとても神秘的な雰囲気に包み込まれた。
この世界遺産の街フェズをたっぷりと堪能した後は、さらに北上してシェフシャウエンに向かったのでした。
シャウエンはフェズと同様、日本のガイドブックにも取り上げるほど知られている街。小さい街だけど、その青と白の街並みがとてもメルヘンチックで最近は観光客にも人気がある。
私がシャウエンに着いたのは夜で、早速予約済みのホテルに到着したら、すんごく可愛い部屋が待ち構えていた!
私が泊まった部屋。 一人で泊まるにはもったいないくらいに素敵だった! |
シャウエンのホテル(リアド)のインテリアはどこも可愛い❤︎ |
シャウエンには過去に隊員時代に一度だけ来たことがあって、その時もその街の可愛さやホテルで使われている家具、お土産屋さんで売っている雑貨の可愛さがとっても印象的だったけど、やっぱりこの街にあるものは全て可愛い!
ゆっくりとシャウエンの街を回っていくとよく迷子になって、あっち行ったりこっち行ったりとどっちに進めばいいのかわからないことが多々あったけど、それで発見する風景やお店などがあって楽しい。
なんといってもシャウエンの良さは、この青い街並と、あとは可愛い雑貨と、青の街並に似合う猫ちゃんの数々ですかね。私が言葉で説明するよりも写真で見てみてもらった方が伝わると思うので、今回は特に写真たっぷりでお届けしました。
おまけ:今回買ったフェズ刺繍(下)とタイル(中央)と メンディーナ(モロッコ北部)の女性がエプロンのように 下半身に巻く布(左上)。 あとはグルミマのアソシエーションのポーチやベルベル刺繍(右上) |
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