2013/02/24

JICA二本松訓練所生活⑥ 〜アウトドア語学レッスン&南相馬視察〜

二本松訓練所での生活も残すところあと3週間となりました。あと3週間でどれだけフランス語が上達するのか、そして任地に行ってから現地人とコミュニケーションが本当にとれるのだろうかという不安も少し感じる今日この頃です。この前は研修言語で自分の活動に関連したプレゼンテーションを行うということが授業の課題となり、初めてフランス語でワークショップを行いました。片言のフランス語と身振り手振りでなんとかワークショップを行い、無事終了!

そして土曜日には語学の授業の一環で「アウトドアレッスン」というのがあり、語学の先生と生徒たちで半日出かけて、研修言語を話しながら過ごすというアクティビティに参加しました。行き先は郡山。訓練所から二本松まで向かうバスの中は、訓練所で語学研修を受けている言語での会話が飛び交いました。私たちの先生は二本松駅で合流。早速全ての会話がフランス語になりました。二本松から郡山まで電車で移動し、郡山では電化製品店や100円ショップでお買い物。普段、訓練所では買い物をする機会なんてないので、久しぶりに買い物ができると楽しい!お買い物の後はイタリアンレストランで昼食。買い物も食事の間も会話も一応全てフランス語ですが、何しろ知っている単語数が限られているので、知っている単語やちょくちょく日本語を交えてなんとか会話をしている感じでした・・・(苦笑)。

やっぱり会話をしてみると、まだまだスムーズに言いたいことが出てこないことを痛感。今は通じなければちょっとだけズルして日本語を交えても先生は理解してくれるけど、現地に行ったらそうはいかない。おまけに私の任地はモロッコ国内でもベルベル人という先住民が住む地域で、現地人が話すのはフランス語ではなくアラビア語やベルベル語。フランス語は政府系文章や学校教育で使われるので学ばなくてはならないのですが、フランス語以外にアラビア語も知っておかないといけないというのはかなり大変…。モロッコに着いたら1ヶ月近くアラビア語研修もあるそうです。まあでも私は言語を学んでいろんな人とコミュニケーションをとるのが好きなので、この機会に2言語も学ばせてもらえるなんてとてもラッキーだと思っています。

そして、翌日日曜日には福島県南相馬市の被災状況を理解するための視察に参加してきました。過去に宮城県の被災地ボランティアには参加したことがあったけど、福島では被災地の状況を見るのは今回が初めてでした。南相馬に到着すると現地のボランティアガイドさんが乗車してきて、バスで市内を周りながら当時から現在に至る被害状況を説明してくれました。

南相馬というとどうしても原発の放射能被害のことで注目されがちですが、放射能のことはもちろん、この地域はそれ以外にも津波による甚大な被害を受けており、2年が経った今も手が付けられていない地域がたくさん残っているとガイドさんがおっしゃっていました。

人というのは忘れるのが早くて、あれだけ甚大な被害をもたらした東日本大震災も、2年も経つと忘れられがちになっている気がしますが、被災地の今の状況を見て改めて、まだまだ復興までは長い道のりが残されているという印象を受けました。

あと約1ヶ月で私は日本を経って海外に2年間赴任するわけですが、海外でも東日本大震災が日本や世界に何をもたらしたのか、日本の経験を元に世界の人たちに伝えていくことができればいいなと思います。

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