2023年の11月に投稿したブログの記事(ジブチとエチオピア旅行)で、その時の旅は「アフリカ卒業旅行」と書きましたが、その理由を述べると、この度2023年12月からトルコ南東部にあるシャンルウルファという都市にあるUNHCR事務所に、フィールドオフィサーおよび事務所長として着任したからです。
着任当初は、新しい事務所のチームやオペレーション内容に関して学んだり、家探しなどでかなりバタバタして、あっという間に2が月が過ぎてしまいましたが、2月に入って少し落ち着いてきたところなので、やっとこうしてブログの記事をアップする時間や余裕が取れました。
任地のシャンルウルファはトルコ南東部に位置し、シリアと国境を接する県にあります。今は新規のシリア難民がトルコへ入国する数は少なくなっていますが、シリア難民危機が始まった頃以降、数百万人の難民がトルコに入国し、今でもシャンルウルファ県のみでも300万人以上のシリア難民が暮らしている県です。私の事務所は、シャンルウルファ県とその他周辺の2県(アディヤマン県とマルディン県)を管轄し、管轄下には合計約400万人のシリア難民が暮らしています。
なお今日2月6日は、去年2023年にトルコとシリアを襲った地震が起こった日です。私が管轄する県の一つのアディヤマン県も、甚大な被害を受けた県の一つで、今でも倒壊した建物の瓦礫や、コンテナーの仮設住宅がたくさん並んでいます。
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赤字に囲ったのが、 Sanliurfa(シャンルウルファ) |
シャンルウルファは主要都市のイスタンブールからは国内線で約2時間、首都のアンカラからは約1時間半ほどで着く距離で、国内線の本数も1日に2、3本あるので、国内移動もわりとしやすいところです。なおトルコ人からしたら、シャンルウルファは田舎で保守的なところという印象が強く、なぜそんなところに日本人がいるのかと不思議に思うようなところらしいのですが、アフリカで10年生活をして、直近の勤務地はウガンダのど田舎にある難民居住地だった私からすると、シャンルウルファは大都市で、街並みも綺麗だし、一部は高層ビルが並んだりと、アフリカの任地と比べると生活水準はかなりのアップグレードに感じています(笑)。
ここ2ヶ月ほどでシャンルウルファ市内および郊外を少し廻ってみたのですが、郊外には世界遺産の遺跡のギョべクリテぺがあったり、旧市街には中世のような街並みやお城、バザールが広がったりと、歴史的建造物が好きな私にはたまらない任地です。
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聖なる魚の池(夜も公園がオープンしていて、ライトアップされた姿は日中とはまた違う雰囲気を醸し出している) |
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シャンルウルファの郊外、車で約45分ほどシリア国境方面に行ったところにあるハランの伝統的な住宅 |
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世界遺産の遺跡、ギョべクリテぺ |
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シャンルウルファ城を登ったところから見渡したシャンルウルファの景色
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トルコは食事が美味しいことで割と世界的にも知られていると思いますが、その中でも特に南東部にあるあるガジアンテップやシャンルウルファは美味しいとされているようです。実際に、どこのレストランで食べても美味しいと感じるし、割と安いので、任期中に太らないようにするのが大変そうです。
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偶然クリスマスの日に注文した食事がクリスマスカラーだった |
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朝食のみを出す「朝食レストラン」がトルコにはあるのにびっくり。 どこの朝食メニューも、このように中皿にいろんな食材が乗っている。 どこで食べた朝食もかなり美味しくで感激! |
2023年を振り返ると、激動とまでは言えないかもしれないけど、ケニアに緊急支援のために3ヶ月ミッションに行ったり、7月には過去4年飼っていた愛猫を失う、そして8月には今回着任したポストの合格通知が来て、12月にはトルコに異動と、結構色んなことがあった一年でした。2024年はトルコ南東部という新天地で、より充実した生活を送っていきたいと思います。
トルコは見どころが多いので、このブログもここ数年よりは頻繁に更新していきたいなと思います!