2024/12/30

2024年を振り返って/Looking back 2024

振り返ると今年書いた唯一のブログ記事は、トルコに赴任したという記事のみで、その後は全く更新していませんでした・・・。トルコに着任してもうちょうど一年が経ったのですが、2024年は公私(特に後者かな)ともに色々あった年でした。

まず、今年の5月末に結婚したこと。お相手は、去年12月に前任者を通して出会ったトルコ人。同い年で同じ業界の人ということもあってかすぐに仲良くなり、付き合いを経て2024年の2月14日のバレンタインデーにプロポーズされ、3月中旬にあった私の一時帰省休暇の際には両親に挨拶のために初来日し婚前写真撮影や指輪制作を終え、 そして5月末にはトルコの彼の実家のあるアデュヤマン市(私の任地から車で90分ほどの街)で婚姻手続き及び結婚式を挙げました。あっという間で自分でもびっくりしましたが、いい人に出会えたしタイミング的にも色々スムーズに進んだので、その勢いに乗って、一気に物事を進めてしまいました(笑)。

その後は、お互い初めての同棲生活(といっても、夫の仕事の関係から彼は週の半分くらいは私の任地のシャンルウルファには不在)が始まり、私の慣れない手料理も始め2度は不味くて食べれなかった彼ですが(笑)、その後は日本のカレーやラーメンなど、優れものの日本の食材の力を借りて作った手料理は美味しいと食べてくれるようになりました。

新婚旅行には、トルコでは有名な観光地の一つのカッパドキア、そしてトルコ人曰く誰も新婚旅行にはいかないと言われている(笑)、イスラム教神秘主義(スーフィー)のぐるぐる廻るおじさんたちの儀式の本拠地コンヤ市(←ただ単に日本大使館がある首都アンカラに婚姻届を出す道中でもあったために、私が興味本位にぐるぐる廻るおじさんたちを見てみたいと言って寄った)、そしてアンカラ郊外にある塩の湖(←日没は綺麗だったが、フラミンゴが見える時期ではなかったのか見えなかった)などに行って、トルコ国内を(ごく一部だが)堪能することができました。

カッパドキア周辺にある洞窟式の住居や教会。これらを掘ったと思うと本当に凄い。

ギョレメ(カッパドキア中心地)の洒落たレストランから見た夜景。
食事も美味しかった。



ホテルはギョレメの中でもホテルの屋上から気球が見れるインスタ映えするホテルにしました。
(といっても結局インスタ使いこなせず、カッパドキアの写真はその後一枚も投稿せず、苦笑)



トルコはランプが綺麗で本当に見惚れちゃう。

気球にも乗りましたが、かなり上がります(300メートルほどとパイロットが言っていたような)










アンカラから車で1時間ほどいったところにある塩湖











ひたすら約30分くらい回転しているスーフィーの信仰者たちによる儀式(コンヤ市)。
止まる時にはピタッと止まってグラグラしていないのがすごい。














今年は国外にも行き、7月には友人を訪れハンガリーの首都ブダペストに、そして9月は夫と一緒に(第二の新婚旅行として?)イラク北部にも行って、イラク北部にて国連で仕事をする友人3人にも再会することができました(この旅行に関しては別の記事として書くくらい興味深かったのですが、話が長くなるので写真だけにしておきます)。

エルビルからスレイマニアに行く途中の道でお茶したが景色が素晴らしかった

ヤジディ教の聖地、ラリシュの寺院

寺院の入り口には蛇の模様が

エルビル城からエルビル中心地を眺める。
この写真では見えないが、新市街は高層ビルが立ち並び、
ミニドバイと言われるほど発展しているのがびっくりした。

エルビル郊外の渓谷(名前を忘れてしまった・・・)

エルビルの旧市街のカフェ2階からの眺め。
みんなカルダモンの効いた、またトルコとは異なるチャイを飲んでいる。

エルビル旧市街にあるカフェ(上の写真と同じところ)での朝食



また、実はこれまでに一度も車の免許を取ったことがなく、夫の強い推しと手続きのサポート(うちの任地では英語がほぼ通じないため)もあって、2ヶ月ほど教習所の授業を受け、無事に11月にトルコで運転免許証を取ることができました!初めて自分の名義で車も買い、少しずつですが自分で車を運転するようになりました。ただ。トルコでは日本よりもはるかに運転が荒いので、かなり気をつけて運転しないと痛い目に遭いそうです。

仕事では、初めての事務所長を務めるいうこともあり、チャレンジな側面もありましたが、幸い仕事のできるチームに恵まれて元気にやっています。12月上旬にシリア政権が崩壊し、私の任地シャンルウルファにも数十万人のシリア難民が住んでいるのですが、中にはすぐに帰還を望む人もいれば、一度もシリアに戻りたくないという人、そして今は様子を見て数ヶ月後に帰還を検討するなど意見は色々です。今後、シリア国内外の情勢がどうなるかによって、私たちの仕事も大きく影響を受けそうです。

2024年はアフリカにいた過去10年に比べて、トルコの方が生活水準が良いにも関わらずなぜが体調を崩すことが多く、これまでに類を見ないほど病院にかかることが多かったですが、2025年はより健康で過ごせる一年となるといいなと思っています。

それでは、皆さん良いお年をお過ごしください!
マルディン県ミディヤットにて

愛猫ルナ。よくソファでくつろいでいると乗っかってくる。

ここでは詳細まで書かなかったが、
実は電子ピアノ(中古)を買った(ルナの脚元がそれ)。
仕事などで忙しくてほとんど弾けてなかったが、
2025年はピアノや、わざわざウガンダから持ってきたギターを
もっと真剣にやりたいところだ)

癒し・・・。ウガンダから頑張って連れてきた甲斐があった❤️
ちなみにトルコでは白いものには「綿(Pamuk)」と名付ける習慣があるらしく、
名前がPamukという白い馬やロバに出くわしたことがある。
白雪姫もSnow Whiteではなくて、綿の姫(直訳)となるらしい、笑。
その流れで最近のルナのあだ名はPamuk。


2024/02/06

トルコ南東部に異動しました!/ Reassignment to the South East Türkiye

2023年の11月に投稿したブログの記事(ジブチとエチオピア旅行)で、その時の旅は「アフリカ卒業旅行」と書きましたが、その理由を述べると、この度2023年12月からトルコ南東部にあるシャンルウルファという都市にあるUNHCR事務所に、フィールドオフィサーおよび事務所長として着任したからです。

着任当初は、新しい事務所のチームやオペレーション内容に関して学んだり、家探しなどでかなりバタバタして、あっという間に2が月が過ぎてしまいましたが、2月に入って少し落ち着いてきたところなので、やっとこうしてブログの記事をアップする時間や余裕が取れました。

任地のシャンルウルファはトルコ南東部に位置し、シリアと国境を接する県にあります。今は新規のシリア難民がトルコへ入国する数は少なくなっていますが、シリア難民危機が始まった頃以降、数百万人の難民がトルコに入国し、今でもシャンルウルファ県のみでも300万人以上のシリア難民が暮らしている県です。私の事務所は、シャンルウルファ県とその他周辺の2県(アディヤマン県とマルディン県)を管轄し、管轄下には合計約400万人のシリア難民が暮らしています。

なお今日2月6日は、去年2023年にトルコとシリアを襲った地震が起こった日です。私が管轄する県の一つのアディヤマン県も、甚大な被害を受けた県の一つで、今でも倒壊した建物の瓦礫や、コンテナーの仮設住宅がたくさん並んでいます。

赤字に囲ったのが、 Sanliurfa(シャンルウルファ)











シャンルウルファは主要都市のイスタンブールからは国内線で約2時間、首都のアンカラからは約1時間半ほどで着く距離で、国内線の本数も1日に2、3本あるので、国内移動もわりとしやすいところです。なおトルコ人からしたら、シャンルウルファは田舎で保守的なところという印象が強く、なぜそんなところに日本人がいるのかと不思議に思うようなところらしいのですが、アフリカで10年生活をして、直近の勤務地はウガンダのど田舎にある難民居住地だった私からすると、シャンルウルファは大都市で、街並みも綺麗だし、一部は高層ビルが並んだりと、アフリカの任地と比べると生活水準はかなりのアップグレードに感じています(笑)。

ここ2ヶ月ほどでシャンルウルファ市内および郊外を少し廻ってみたのですが、郊外には世界遺産の遺跡のギョべクリテぺがあったり、旧市街には中世のような街並みやお城、バザールが広がったりと、歴史的建造物が好きな私にはたまらない任地です。

聖なる魚の池(夜も公園がオープンしていて、ライトアップされた姿は日中とはまた違う雰囲気を醸し出している)

シャンルウルファの郊外、車で約45分ほどシリア国境方面に行ったところにあるハランの伝統的な住宅

世界遺産の遺跡、ギョべクリテぺ

シャンルウルファ城を登ったところから見渡したシャンルウルファの景色








































トルコは食事が美味しいことで割と世界的にも知られていると思いますが、その中でも特に南東部にあるあるガジアンテップやシャンルウルファは美味しいとされているようです。実際に、どこのレストランで食べても美味しいと感じるし、割と安いので、任期中に太らないようにするのが大変そうです。

偶然クリスマスの日に注文した食事がクリスマスカラーだった

朝食のみを出す「朝食レストラン」がトルコにはあるのにびっくり。
どこの朝食メニューも、このように中皿にいろんな食材が乗っている。
どこで食べた朝食もかなり美味しくで感激!


2023年を振り返ると、激動とまでは言えないかもしれないけど、ケニアに緊急支援のために3ヶ月ミッションに行ったり、7月には過去4年飼っていた愛猫を失う、そして8月には今回着任したポストの合格通知が来て、12月にはトルコに異動と、結構色んなことがあった一年でした。2024年はトルコ南東部という新天地で、より充実した生活を送っていきたいと思います。

トルコは見どころが多いので、このブログもここ数年よりは頻繁に更新していきたいなと思います!