イスラム教徒が一ヶ月間、日の出から日没まで断食する聖なる月のラマダンが終わりました。去年はラマダン中ずっと任地にいて、26日間は私も断食したのですが、さすがに毎日40度を越える暑さの中断食(水も飲めない)のはキツくって、今年は2週間任国外旅行に行ってました。
でも、任地に帰って来てからは、やはり職種上現地の人たちの生活習慣にかなり密着した活動形態のため、私も同僚の女性たちの生活パターンに合わせるためにも、ラマダンをやらざるを得ない状況でした・・・(家にいる時のみこっそり水は飲んでましたが・・・)。でもその分、普段よりも女性たちと一緒に過ごす時間は長く、なんだか濃い2週間を過ごした気がします。
普段は午後からの活動も、ラマダン中は午前中10時頃〜午後2時頃までの活動となり、その後集落から自宅へ炎天下の中自転車で水も飲まずに帰るのは危険なので、同僚の女性の家にお邪魔して、彼女やその家族と一緒に川の字になって、汗まみれになりながらも昼寝。家事や農業をするにも断食状態でこの時間帯にするには暑すぎるから、集落も町もこの時間帯は一気に静かになります。
女性たちは日没後の最初の食事であるフトール(「朝食」の意味)を準備するために、午後5時くらいから起きて支度を始めます。私も大体その時間には目が覚めるので、女性たちの手伝いをしようと思って声をかけるのだけど、戦力にならないと思われているのか、「大丈夫よー」と言われて、結局彼女たちがテキパキと食事の準備をする様子を観察するだけに・・・。
そして、大体7時半頃に日没時のアザーン(お祈りへの呼びかけ)がモスクから鳴り響き、フトールが始まります。敬虔なイスラム教徒の人たちは、水と食べ物を少しだけ口にしたら、その後すぐにお祈りをし、そしてフトールを食べ始めます。
フトールのメニューはモロッコの地方によって多少違うみたいだけど、私の住んでいる地域は、ベルベル風の辛いパン「アゴロム・イハラン(ベルベル語で「辛いパン」)や、ナツメヤシのペースト、ハリーラ(モロッコのトマトスープ)、ゆで卵、フルーツジュース、シュバキア(モロッコの甘いお菓子)などがどの家庭でも頻繁に出てきました。
ちなみに、日没後は室内よりも屋外の方が涼しいので、部屋の中からカーペットやテレビまでを庭に持ち出してフトールを食べる家庭が多いです(集落のお家は土地があるので)。
そして食後に同僚と少し歓談したり、TVみたりしてゆっくりして、私は帰宅。よく「うちに泊まって、スホール(日の出前の食事)も食べて行きなさいよ!」と言われるけど、そうするとずっと家に帰れなくなってしまうので、ごめんねーと言って帰らせてもらってます(笑)。
モロッコ人はそのあと夜に街に繰り出して、買い物したり夜涼みをしたりして楽しんで、そして夜12時頃には2食目の食事(ラアーッシャ)をとり(とらない人もいる)、日の出を告げるアザーンがなる前の午前2〜3時頃には3食目(スホール)をとり、そして眠りにつきます。時々近くに住むアフメドじいさんからスホールに招待されたので、食べに行ったけど、通常眠くなってしまうので招待が無い時は家で一足先に寝てました(笑)。
ラマダンの断食は辛いけど、一緒にお昼寝したりフトール食べたりするから、普段よりもモロッコ人の同僚と一緒に過ごす時間が長くって、いい交流の機会になりました。
そして、活動先アソシエーション2つのうち、1つはラマダン後にフェスティバルを企画していて、そこで商品を販売するために、女性たちはラマダン中にも関わらず普段の1、2倍のスピードと努力で商品の製作に取り組んでいました。
私が試作品として自分で作ってみて、それをアソシエーションの女性たちに見せたところ好評で、「私たちもそれを作って売りたい」と言ってくれたので、商品化することとなったベルベル刺繍の巾着。
巾着の作り方を女性たちに教えて、フェスティバルで販売する用に試しに3色違う色の巾着を女性たちが作ってみました!
最初はうまくいかなかったミシン作業も、コツをおしえたらすぐに女性たちだけでもできるようになりました!これで、女性たちだけでもこの巾着は上手に作れそうです。
そして、もう1つのアソシエーションでも、とても可愛らしい新商品ができそうです。
こちらは、日本にアフリカの雑貨などを輸出している某会社から依頼を受けて作った試作品の1つ。まだ試作品にしかすぎず、今後取引してもらえるか分からないのですが、うまくいけば日本にこのようなベルベル刺繍の商品が輸出される日も来るかもしれないので、女性たちと頑張っていきたいところです!
今日でラマダン明けの休暇もおしまい。明日からはまた本格的に活動が始まります!
でも、任地に帰って来てからは、やはり職種上現地の人たちの生活習慣にかなり密着した活動形態のため、私も同僚の女性たちの生活パターンに合わせるためにも、ラマダンをやらざるを得ない状況でした・・・(家にいる時のみこっそり水は飲んでましたが・・・)。でもその分、普段よりも女性たちと一緒に過ごす時間は長く、なんだか濃い2週間を過ごした気がします。
普段は午後からの活動も、ラマダン中は午前中10時頃〜午後2時頃までの活動となり、その後集落から自宅へ炎天下の中自転車で水も飲まずに帰るのは危険なので、同僚の女性の家にお邪魔して、彼女やその家族と一緒に川の字になって、汗まみれになりながらも昼寝。家事や農業をするにも断食状態でこの時間帯にするには暑すぎるから、集落も町もこの時間帯は一気に静かになります。
女性たちは日没後の最初の食事であるフトール(「朝食」の意味)を準備するために、午後5時くらいから起きて支度を始めます。私も大体その時間には目が覚めるので、女性たちの手伝いをしようと思って声をかけるのだけど、戦力にならないと思われているのか、「大丈夫よー」と言われて、結局彼女たちがテキパキと食事の準備をする様子を観察するだけに・・・。
そして、大体7時半頃に日没時のアザーン(お祈りへの呼びかけ)がモスクから鳴り響き、フトールが始まります。敬虔なイスラム教徒の人たちは、水と食べ物を少しだけ口にしたら、その後すぐにお祈りをし、そしてフトールを食べ始めます。
フトールのメニューはモロッコの地方によって多少違うみたいだけど、私の住んでいる地域は、ベルベル風の辛いパン「アゴロム・イハラン(ベルベル語で「辛いパン」)や、ナツメヤシのペースト、ハリーラ(モロッコのトマトスープ)、ゆで卵、フルーツジュース、シュバキア(モロッコの甘いお菓子)などがどの家庭でも頻繁に出てきました。
ちなみに、日没後は室内よりも屋外の方が涼しいので、部屋の中からカーペットやテレビまでを庭に持ち出してフトールを食べる家庭が多いです(集落のお家は土地があるので)。
そして食後に同僚と少し歓談したり、TVみたりしてゆっくりして、私は帰宅。よく「うちに泊まって、スホール(日の出前の食事)も食べて行きなさいよ!」と言われるけど、そうするとずっと家に帰れなくなってしまうので、ごめんねーと言って帰らせてもらってます(笑)。
モロッコ人はそのあと夜に街に繰り出して、買い物したり夜涼みをしたりして楽しんで、そして夜12時頃には2食目の食事(ラアーッシャ)をとり(とらない人もいる)、日の出を告げるアザーンがなる前の午前2〜3時頃には3食目(スホール)をとり、そして眠りにつきます。時々近くに住むアフメドじいさんからスホールに招待されたので、食べに行ったけど、通常眠くなってしまうので招待が無い時は家で一足先に寝てました(笑)。
ラマダンの断食は辛いけど、一緒にお昼寝したりフトール食べたりするから、普段よりもモロッコ人の同僚と一緒に過ごす時間が長くって、いい交流の機会になりました。
そして、活動先アソシエーション2つのうち、1つはラマダン後にフェスティバルを企画していて、そこで商品を販売するために、女性たちはラマダン中にも関わらず普段の1、2倍のスピードと努力で商品の製作に取り組んでいました。
私が試作品として自分で作ってみて、それをアソシエーションの女性たちに見せたところ好評で、「私たちもそれを作って売りたい」と言ってくれたので、商品化することとなったベルベル刺繍の巾着。
これらが私の作った試作品の巾着 |
巾着の作り方を女性たちに教えて、フェスティバルで販売する用に試しに3色違う色の巾着を女性たちが作ってみました!
女性たちが作った巾着 |
裏にはアソシエーションの名前を アラビア語で入れたものもある |
最初はうまくいかなかったミシン作業も、コツをおしえたらすぐに女性たちだけでもできるようになりました!これで、女性たちだけでもこの巾着は上手に作れそうです。
そして、もう1つのアソシエーションでも、とても可愛らしい新商品ができそうです。
こちらは、日本にアフリカの雑貨などを輸出している某会社から依頼を受けて作った試作品の1つ。まだ試作品にしかすぎず、今後取引してもらえるか分からないのですが、うまくいけば日本にこのようなベルベル刺繍の商品が輸出される日も来るかもしれないので、女性たちと頑張っていきたいところです!
今日でラマダン明けの休暇もおしまい。明日からはまた本格的に活動が始まります!