もうすぐアフリカも卒業(詳細は後日書きます)の予定の2023年11月。実は自分の中の目標として、「一年に最低1カ国、自分が行ったことのない国を訪れる」というのがあり、今年ももう終わろうとしている中、今年はどこにも新しい国に行けてないではないかということに気付き、1週間しか休暇を取れないので、どこに行こうと考えた時に、1)自分が行ったことがなく、2)ウガンダからわりと近い、3)治安的にも比較的問題ないところ、と考えると、ジブチが思い浮かんだ。実は、2013年にJICA協力隊でモロッコの案件を第一希望で志願したが、私の第二希望の案件はジブチであったのだ。その時に少しだけジブチってどんな国だろうと調べたくらいで、それ以外はほとんど何も知らないジブチ(最終的に、JICA協力隊で合格したのは第一希望のモロッコの案件だった)・・・。
ジブチは日本から観光に行く人はあまりいないために、情報も少ないために、覚書も兼ねて、今後ジブチに観光しに行くことに興味がある人に向けて、ここに残しておきたいと思います。
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【ビザ】
E-VISAの申請が可能ために、ウェブサイトを利用して申請。ビザの申請に関しては、過去にジブチを旅行したことがある方のウェブサイトを参考にしながら、自分で自分に対する招待状を準備。最終的には、E-VISAページには、ホテルの予約あるいは招待状を提出すればいいとのことだったので、ホテルの予約の記録だけでも十分だったのかもしれない。申請とビザ料金を支払って、二日ほどでビザが降りた。
【入国】
割とスムーズ。私が乗っていたエチオピア航空の便の利用客しかいなかったために、イミグレは割と空いてた。事前に降りていたビザを証明する書類を見せて、パスポートにスタンプを押されて、スムーズに入国完了。荷物のベルトコンベアーのあたりに、ポーターさん(荷物を運ぶ係)が数人いて、チップ稼ぎのために無理やり強引に荷物を持とうとするので頑なに拒否(笑)。
閑散とした空港ロビーを出たらすぐに駐車場があるが、事前に頼んでおいたホテルの出迎えの車が来ていない。幸い空港の建物の外に出てもまだ空港のWifiがつながっていたので、Skypeを利用してホテルに電話。フロントの人が、「今運転手が迎えに行くためにホテルを出た。」と言っている。「いや、既に飛行機の到着時間伝えてあるのに、今出たじゃ遅いでしょ。あとどれくらいかかるんですか?」と聞くと、「渋滞があるから30分くらいです」と言う。「そんなにかかるならばタクシーに乗ったほうがよっぽど早い。旅の疲れがあるから早くチェックインしたいのに」と文句言いながらも、タクシーだと元々ホテルのサービスに含まれている無料の送迎サービスに比べて余計な出費になる上に、どこのアフリカでもあるが空港タクシーは必ずと言っていいほど通常料金を知らない旅行客を利用して料金をふっかけてくるので、結局駐車場で待つことに。ちょうど夕方のアザーン(イスラム教のお祈りに来いよーの呼びかけ)が、あたたかな潮風に乗って心地よく流れるのを聞きながら、またイスラム教の国に来たんだなあと感じる。
結局、20分ほどでホテルの車が到着し、ジブチ市内の中を走って無事にホテル到着。
【ホテル】
ホテルは、
Les Acacias Hotelという、海沿いに面した4つ星ホテル。どの国にもセキュリティ上の観点から指定の基準を満たしたホテルが、国連治安局(UNDSS)の推薦ホテルリストとして存在するが、その中にもあったこのホテルは、その立地(紅海の真横)とプールがあるということに惹かれて予約した。アラブ風の建造物がモロッコを思い出させる。合計3日間使ってみたこのホテルの感想は、割と良い。ジブチは全体的に他のアフリカの国よりも物価がかなり高いとこの旅行を通して感じるが、ホテルもこの値段なのにここは壊れてるの?と思うような部分はあったが(例えばバスルームの扉が閉まらない、一人だからまあいいけど)、雰囲気や場所、そしてレストランでの食事は良かった。レストランは室内以外にも、屋外(ホテルの中庭みたいなところ)が海とプールに面していて、そこの雰囲気や景色は私はいいと思ったし、何しろ食事が結構美味しいと思った(私が普段ウガンダの田舎に住んでいるからというのもあるかもしれないが。。。)スタッフもフレンドリーだった。ちなみに、ホテルのスタッフによるとここのホテルはジブチに駐屯中の日本の自衛隊の方が何名か利用しているらしく、確かに滞在中に何人かの日本人(皆男性)を目にした。
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ホテルのロビー |
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レストランの屋外 |
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レストランの端っこが紅海に突き出している |
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ホテルのプール |
【観光】
ジブチに旅行に行こうかと考えていた時に、過去に2年間ジブチにて活動していた元JICA協力隊の友人に尋ねたところ、「ジブチは3日間あれば十分と言われてるくらい、観光地ってほとんどないんですよね、笑」と言われたが、ネットで調べる限り、アッサル湖という塩湖や、アベ湖という映画「猿の惑星」のロケ地となった不思議な風景が広がるところが見どころ、と読んでいたので、この二つの観光地は必ず抑えたいなと思っていた。元ジブチ隊員だった友人がジブチに10年ほど前にいた時は、観光ツアーを実施するような旅行会社はほとんどなく、人づてでいい運転手さんを紹介してもらったりして観光地などに連れて行って貰っていたらしい。彼女の紹介で、現在ジブチに駐在する日本人に連絡を取ることができ、彼女から教えて貰った情報を元に、今回利用した旅行会社は以下。なお、11月から2月ほどはジンベイザメが見られるという情報も友人から得たので、日程が合えばジンベイザメを見るツアーにも参加してみようと思った。
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Trip2Djib>
最初はこちらの会社にメールしてみたものの、返信が3日ほど経っても何も来ない。そのために、ウェブサイトにあったWhatsAppの連絡先に連絡してみたら、「後で希望のツアーの詳細を送る」と返信が1日以内に来たものの、結局ツアーの詳細や見積もりは1週間ほど来なかった(苦笑)。仕方ないので、上記の日本人に教えて貰った以下のもう一社にも、同じツアーの詳細に関して問い合わせてみた。結局この会社からも最終的には二つの湖ツアーの見積もりも来たが、既にDolphin社の方で参加すると決めてしまったので、これは断った。ただ、グループでのジブチ市内ツアー(午後3-6時)やジンベイザメのツアーも私の希望する日に参加可能と言われたので、参加することに。現金払いのみ(米ドル、現地通貨)。
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Dolphin Excursion>
ウェブサイトを見る限り、どちらかというとダイビングやシュノーケリングを専門に扱っている会社っぽいが、私が見たかった観光地2箇所をまわる陸のツアーも実施しているようだったので、こちらにも問い合わせてみたところ、3日ほど経って返信が来た。二つの湖を訪れるツアーは他に誰も私の希望する日は参加者がいないが、一人でもツアーは企画できるとのこと。ジンベイザメ見学のツアーは、今月は11月10日と24日しかないと言われたので、今回の旅では無理かなと思って、とりあえず二つの湖ツアーにのみ申し込むことに。現金払いのみ(米ドル、現地通貨)。
【市内ツアー】
正直、見どころはほとんどないと言ってもいいほどに、あまり見どころはなかったが(笑)、土地勘がない旅行客にとっては、ガイドがつき一緒に回ってくれる人がいるのは心強い。ミニバスみたいなのでぐるーっと市内を回るので、暑い中あまり歩きたくない人とかには都合がいいかもしれない。ちょうど午後3時頃に市内の中心地の市場のようなところに行ったのだが、お祈りの時間と被り、お店が結構閉まっており、私がどこの国に行っても集めているその国の国旗ピンバッジを売っているお店も残念ながら閉まっていた。。。ツアー会社の人が気を利かせて、「後でスタッフが戻ってきて買っておき、後でホテルに届けるから!」と言ってくれて、その日には届かなかったが(←アフリカあるある)、1日後には2つもジブチ国旗のピンバッジをホテルに届けてくれていたので、これはありがたい。。。(しかし、実は心の隅でやっぱり来なかったらどうしようと思っていたので、その翌日2つの湖ツアーに行く途中に前日閉まっていたバッジを売っているお店の近くを通ったので、車を止めてバッジを自分で買うことができた、笑)。
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【2つの湖ツアー(
アッサル湖と
アベ湖、一泊二日)】
Dolphin社を通して申し込んだこのツアー。朝、ツアー代金を払うために事務所に行ってから市内を出発。ちなみに、普通はパッケージ代金(一人参加は980ドル)に加えてガイド料(英語は一日車一台当たり55ドル、仏語は45ドル)が発生するようだが、私がツアーに一人参加だったのと仏語が話せたということもあって、仏語ができ土地勘のある運転手さんがガイドも兼ねて同行することになり、ガイドの追加料金は請求されなかった。
この日は前日夜から朝にかけて雨が降ったようで、市内の至る所で洪水かのような水の溜まり具合。よくカンパラ(ウガンダ首都)やハルツーム(スーダン首都)でも似たような状況になっているのを見たことがあるので、「ここでもそうなのか」と思いながら、市外へ向かう。ツアー1日目はほぼ移動のみ。ジブチ市内から3時間ほど舗装された道を進んだところにあるディキルという小さな街で昼食休憩。ツアー会社の系列らしいわりとこの街では良さそうなホテルで1時間ほど休み、午後は道のない道(オフロード)をひたすら進む。途中で見える広大な景色は、私が2年間3ヶ月JICA協力隊時代に活動したモロッコ南東部にもよく見られる岩がゴツゴツとした渓谷のような風景が広がる。その中に時々見える質素な村や小さな学校、点々と見える遊牧された動物たち(羊、山羊、ラクダなど)。ガイド兼ドライバーさんは、「これらの村には、ソマリア系民族とアファー民族とアラブ系民族が共生している」と説明してくれる。彼もこの付近の村で育ったようで、これらの民族が話す言語を複数話すことができるらしい。
どんどん険しい道になってきて、ちょっとした渓谷のようなところを抜けると、遠くに奇岩の群れが見えてきた!奇岩の群れを通って、夕暮れの前にこの日泊まるところ(キャンプ上)に荷物を置き、寝るところを選んで、夕陽が見える高台のようなところに行くが、荒野に吹く風が強い・・・!陽が落ちるまで1時間ほど待つ間、ガイド・運転手さんは、「あの奇岩群には悪魔が住んでいて、陽が落ちるまでに皆あそこから出ていかなければいけない。(本当にあるのかわからないが)外部からダイアモンドなどを盗もうとやってくる人間を寄せ付けない。過去にヘリでやってきた人たちがいたが、着陸できなかった。」と語る。確かに、地平線に黒いシルエットが浮かび上がる石柱を遠くから眺めると、悪魔なり何かがこの場を守っているような逸話が存在してもおかしくないような雰囲気だ。奇岩群をバックに真っ赤な陽が当たりを照らすところをカメラと眼中に収め、キャンプ場に戻って夕食。
夕食にはパスタやサラダなども出て美味しく、遠くに石柱群を眺めながら、この地へこれたことに感謝。この日は私しか観光客はおらず、キャンプ場を完全独り占め(笑)。なんと、このキャンプ場、エチオピアのダナキルツアーで利用したキャンプ場よりもスタンダードが高く、太陽光パネルを利用した電気があったり、水洗トイレがあったり、風よけがしっかりとできる石造りのTukulがあり、おまけにその中には簡易ベッドや蚊帳、天井に設置された扇風機まであった!扇風機や電気が通ってない簡易Tukulもあってそちらの方が風通しが良さそうだったけど、ダナキルツアーで泊まった時に夜風が強くで少し肌寒かったので、風除けがしっかりされている石造りのTukulで寝ることにした。案の定風通しが悪いために途中で蒸し暑くなったが、ダナキルのツアーの時よりはよく眠れたと思う。
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貸切状態だったキャンプ場 |
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わりとしっかりとした造りだったTukul |
翌朝は、日の出より前に起きて、まだ暗い中、石柱群の中を車で進み、車を降りて辺りをガイドさんと一緒に歩く。途中で、温泉のように地下から湧く熱湯が出る部分があったりして、この大地が生きていることがわかる。前日はほとんど見なかったのでわからなかったが、よく見ると石の外側は白く、中は黒くて、自分にはこの地がどのような歴史を歩んでこのような地形が生まれたのかきちんとわからなかったが、ガイド兼運転手さん曰く、以前ここには海があったが、火山の噴火によって溶岩が流れ、海と隔てられた湖が残ったとのこと。いずれにしても、ゴツゴツとした岩肌が煙突のように立ち並ぶ風景には圧巻。徐々にお日様が登るが、あいにくこの日は曇りで、朝日ははっきりと見えなかった。それでも、周辺を2時間近く歩いて写真撮影をして、7時過ぎにはキャンプ場に戻り、朝ごはん。朝食後には、荷物をまとめ、アッサル湖へ向けて出発。
途中、行きにも通ったディキルを通り、
アッサル湖へ行く途中には高台から紅海が見えるところで写真ストップなどがあり、ジブチには国土は狭いけど広大な渓谷や山があることを実感。あいにく曇りであまり良い海の景色は高台からは見えなかったけど、海沿いに向かってどんどん高度を下げていくと、さっきまで曇っていたのは嘘だったかのように晴れ間がのぞき、アッサル湖周辺は晴天。塩湖の部分は、ボリビアのウユニ塩湖を思い出させるような白さ。ウユニも行ったことがあるけど、今回アッサル湖で面白いなと思ったのは、アッサル湖に黄海からくる海水の部分と塩の部分が分かれていて、これらが交わるところまで歩いて行けること。真っ白で表面が硬い塩湖と、青い海水の部分のコントラストが印象的だった。
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ディキルの役所前 |
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あいにく天気がイマイチだったけど、広大な渓谷景色が広がってた |
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アッサル湖の塩の部分と海水の部分が交わるところ |
アッサル湖からまっすぐジブチ市内に向けて進み、予定時間よりも早い午後3時ごろにはホテルに到着。ちょうど夜6時半から、ホテルの近くにある高級チェーンホテルのKempinskiのスパでマッサージを予約していたので、ホテルでまずはシャワーを浴びて着替えてゆっくりして、5つ星のホテルのスパで贅沢マッサージを受けたのでした。今回のアフリカ卒業旅行終盤のマッサージで、ジブチの前に行ったエチオピアからの疲れも溜まっていたのもあってか、マッサージ中はほぼ寝てしまい、思ったほど記憶にないけど、脚がパンパンだったのでほぐしてもらって気持ち良かったー!
【ジンベイザメツアー】
ジブチ滞在最後の日、朝8時半頃にツアーのお迎えが来るということなので、少し早めに目が覚めて朝ごはん食べた後、部屋で準備していたら、ホテルのフロントから8時ごろ連絡があり、「ツアー会社の人が迎えにきている」と言われる。「いや、迎えは8時半に来ると言われているので、まだ時間あるはずだけど」というと、ツアー会社の人にかわり、「今日は雨が降ってて波が高いから、ボートではなくて車で行く。そのために少し早く出る。他の参加者も既にバスで待っている」と言っている。なぜWhatsAppとか使ってもっと早く連絡してくれなかったのか・・・。まあいい、そんなこともあろうか、元々早めに荷物も準備していたので、「わかった、じゃあ今荷物まとめて行きます」と言って、5分程度で荷物を全部まとめて、ホテルでチェックアウト。
ツアー参加者は私以外に一人参加のアメリカ人女性と、おそらく現地人の若い女性とそのボーイフレンドのちょっと年上そうな中東系っぽい男性。アメリカ人女性は出張でジブチに来ていて、週末を利用してツアーに参加しているそう。良かった、こうやって偶然日程が合った人たちがいたおかげで、当初言われていた一人のみの参加の450ドルが掛からなくて。。。ジブチ市内を出てから40分ほどで、Artaと呼ばれる海岸沿いの急斜面から紅海を見下ろせるような高台にて写真ストップを経て、シュノーケリング予定の海岸へ向かう。高台の斜面を一気に降りる際に途中、渓谷の中にフランス軍やジブチ軍の訓練所がところどころに見えたりする。
そして斜面を下るところ約30分で、フランス軍の施設があるすぐ横にある寂れたところに漁師用のモーター付きボートが数艘並んでいる。風がそこそこあり、少し雨が降ったり止んだりだったけど、海はそこまで荒れてはないために船は出せそうで、早速ボートに乗り換える。沖に進んで15分ほどのところで、同行していた漁師さんがジンベイザメを発見!急いでサメの方へ向かっていくと、確かにサメのヒレが水面の上に見えて泳いでいるのがわかるではないですか!ボートをサメのかなり近くまで寄せてくれて、「行け行け!」と合図を受けて、海中に入る。水が天候の影響もあってか少し濁っていたこともあってか、最初は水中ではよく見えなかったが、水面に度々見えるヒレを追って必死に追いかける。一応水泳は小学校の時に6年近く習ったし、最近は泳げる時はカンパラのホテルの25メートルプールで最低40本(合計1キロ)を泳ぐようにしているので、泳ぎにはそこそこ自信があるのだが、波の動きやサメの動きの速さには到底勝てない・・・。すぐに近くにいたと思っても、遠くに行ってしまう。。。そして再度サメに近づくためにボートに戻ってまた近づいてはを何度か繰り返して、やっとサメのかなり近い距離(1メートル以内)で、ジンベイサメの姿をはっきりと水中で見ることができた!ツアー参加前にネットで見ていた写真の通り、平ったいボディに白い点々のようなものがあり、大きさは3メートルほど。ちょうどサメのお腹の下あたりに、イワシくらいの大きさの細長い魚が数匹、母親に守られながら泳ぐかのように一緒に泳いていて可愛かった。
この一回しか結局水中ではここまで近くは見れなかったが、何度もボートに海中から上がっては降りて、海中を踠きながらサメを探すという動きは結構体力を要し、もう一度あれだけ近くで見れたのだから、結構満足してしまった。他の参加者も満足したのと、少し探してみても見えなくなってしまったので、結局これで見学はおしまい、ボートは陸に向けて戻っていった。陸に戻る際、結構波があって途中若干ジェットコースターのように船が波にぶち当たって突き上げられては海面に落ちて叩くというような動きがあり、カップルの二人は若干参っている様子だったけど、私は結構こういうのが好きなので、一人でゲラゲラ笑っていた(笑)。雨が降ってきたこともあって、着替えて車に乗って、ジブチ市内に戻って、ツアー終了予定時間よりも2時間も早くホテルに戻ってきたのだった。
※ちなみに、ツアー会社によって貸し出されると思っていたシュノーケリング用のゴーグルはボートにはなかったために、自分が元々持っていたゴーグルを使った(←これって本来ならダメじゃない?)ぶっちゃけサメはその場にじっとしているわけではないし、波があったので、ずっと顔を水中につけている必要はなく、私はゴーグルでも大丈夫だったけど、持ってない人は困るよな・・・。ライフジャケットも半分機能していなく、本来2つあるバックルが一つ閉じない、一応水中では浮くけど、ボートに上がる時には水を含んでとても重くなり、ボートにいる人の手を借りないと到底自分一人では這い上がれないほど重い、など安全面の管理はかなり疑問な感じだった・・・。
この日の夜の便でウガンダに帰る予定だったために、その後数時間ホテルのプールでゆっくりしたりすることもできた。
【余談】
エチオピアでも見たが、ジブチでもKhatと呼ばれる麻薬っぽい葉っぱを噛んでいる人が日常的にいる。これは南米ボリビアやペルーに旅行に行った時に炭鉱夫たちがコカの葉っぱを噛んで、鉱山で作業をする際に食事を取らずに数時間ずっとハイな状態でいられるのと似たような効果があるようで、数日間しかいなかったジブチでも、あちこちいろんなところでKhatが売られているのに気づいた。ガイドさん曰く、ジブチの港からエチオピアまで陸路で物資を運ぶためのタンクローリーの運転手さんなどは日常的にこのKhatを噛んでいるらしい。ガイドさんも長時間の運転の時などはよく噛むという。(ちなみに、私も味見程度で一枚だけ試してみたけど、ぶっちゃけ苦くって何にも美味しいとも思えない。。。)
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Khatを売っている露天の看板。中央にあるのが、Khatの絵。 左右はジブチの国旗。 |
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Khatはこのようにして束で売られている。 日本では違法なので持って帰らないように。 |
最後、ウガンダに戻るためにジブチの空港でのチェックインした時に、地上係員から「ジブチへの復路のチケットは?」と言われ、「いや、ウガンダで働いているので今からウガンダに戻るんです。だからジブチに戻る復路のチケットはないです。」と説明しているのに、なぜか話が通らず、他の係員にも何か確認している様子。「ウガンダで国連で働いているんです」と言って国連のパスポートを見せたら割とあっさり話が通って、無事にチェックインが完了したが、余裕を持って空港についたはずなのに、チェックイン終わる頃にはほぼ搭乗時刻に・・・。あやくジブチから出国する飛行機を逃すところだった。。。
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こんな感じで、最後まで油断できない旅でしたが、無事にエチオピア経由でウガンダに戻ってくることができました。ちょっとアドベンチャラスなジブチの旅、私は個人的に結構楽しむことができました⭐️。